chuka's diary

万国の本の虫よ、団結せよ!

旭日旗消去 VS. フリースピーチ!?

ケネディ大統領暗殺後大統領に立候補した弟のロバート・F・ケネディはLA(エル・エーと、発音、ロスアンゼルス)のアンバサダーホテルで銃弾に倒れた。時は1968年。しかし時代は流れかのアンバサダーホテル一帯は今日LA教育区の管轄下にコミュニティースクール群と化してしまった。アンバサダーホテルの正面にあたるビルにはケネディ候補の壁画が飾られている。下のがその壁画で2016年に作成された。
 
 
 
 

 
上のは同時期にお目見えした壁画でアンバサダーホテル跡に建てられた体育館に飾られている。モチーフはアンバサダーホテルにあったココナッツグローヴ・ナイトクラブとそこをひいきにした大女優エヴァ・ガードナーである.しかし背景の旭日が大日本帝国陸軍の戦旗に似ている、という韓国系高校生のクレームから地元のK(コレア)タウン住民団体がコミュニティスクールに壁画の消去を要求、このスクールの監督がコミュニティの方々に不快感を与えて申し訳ない、と一方的に冬休み中に約210万円かけて旭日のパートを消去する、と発表したことから騒ぎが起こった。一方的に、といったのはウソではない。当然これには政治的背景がある。米の学校区を運営する委員は選挙による。教育委員会で任命される大都市の学校監督はバカ高い給料が払われているケースが多い。地元民を怒らせると高給がパーになるばかりか、キャリアもこれで終わりだ。学校の事は監督に権限がある、とまでこの監督は言い放って言い訳に懸命だ。
 
これに怒ったのは、旭日旗もどきと韓国系に名指しされたのを理由に何の相談もなく突然旭日消去を言い渡された壁画家のスタントン氏。僕の壁画はアートであり、日本陸軍の旭日旗とは一切関係なし、旭日の部分を消去することは作品自体を台無しにすることだ、と真っ向から反対した。
スタントン氏とアートの自由を訴えるケネディ候補の壁画の作者は、スタントン氏の壁画が消去されるなら、僕のも消去する、と強い態度に出た。米国の表現の自由を守る団体NCACもスタントン氏をバックアップすることを表明。この団体にはACLUという強力な法律家団体が加わっているのだ。
 
最後のとどめは、ロバート・F・ケネディ・コミュニティスクール宛てに、名前を取った故ロバートFケネディ氏の子息二人が手紙を送ったことだ。それによると、この子息二人は、父、叔父達(ケネディ大統領とエドワード・ケネディ上院議員)は、マイナリティーのカルチュアは尊敬せられるべきだが、米国憲法の表現の自由、特に芸術、はこの国の基礎として一番重要であることを指摘、それから、以下のように続けた、
“My father and uncles considered people who destroyed art in the service of political agendas as the worst sort of scoundrels,” he wrote. “There is so much reprehensible and irrational about this scheme that one could write a thesis enumerating the idiotic flaws that catacomb the shallow arguments in its favor.”
 
拙要約すれば、私の父と叔父達は自分の政治目的を達成する為に芸術を破壊する者は人間として最低だと確信していた。このような考え方は他を懲罰する非合理的発想を土台にしたもので、この山ほどある愚かな主張をカタログ化して一個の学術論文が書けることは請け合いだ。
 
あのケネディ家からもきついお叱りを受け、かの学校監督は急きょ旭日旗消去をクリスマス・正月休み後まで延期と宣言した。事態急変に驚いのは韓国系サイド。
 
一方の韓国系代表、自称弁護士、は消去しないと学校区を提訴する、と公言していた。しかし壁画製作者には差別しようという悪意も動機もない、ただ彼は旭日モチーフが好き、なので、訴訟しても連邦裁判所で門前払いに終わるのが落ちだ。これでは在米ネトウヨによるグレンデール訴訟の二の舞だろう。

徴用工裁判はカンガルー法廷!?

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前回のブログで時事番組に見呆けていることを書いた。 先月の中間選挙以来トランプvs.フェイクニュースが激化している。モラー特別検察官のロシア米大統領選介入捜査の概要が今日明らかになる可能性があるというので、トランプもフェイクニュース側もテンンションが高まっている。
トランプは一期限りかまたは終了前に辞職するのではないかという憶測が流れている。事態はそれほど深刻である。日本では報道されているのかどうか?
 
ところで10月30日の韓国最高裁の徴用判決を日本国民の大多数はネガティブに受け取った。
それで韓国徴用工判決について拙感想を書くことにした。
『カンガルー法廷』というのは極東戦犯裁判を揶揄した戦後の流行語だった。その意味は、判事がカンガルーのようにピョンピョンと法的原則・判例を飛び越えて自己の都合に沿った判決をでっち上げること。メイドイン・アメリカである。革命後の人民裁判がいい例だ。徴用工裁判は戦後初の日本を裁く韓国人民法廷という印象を受けたのは拙者だけだろうか?
 
判決の根幹となっているのは、日韓併合は不合法である、という韓国最高裁による歴史判断である。従って日帝が戦時労働者を募り雇用するのは『人道に反する罪』という結論が出た。
 
日本の報道には日韓併合が不合法という判断について韓国憲法の前文に書かれている、『上海臨時政府の法統を維持し・・・』に法的根拠があると指摘していたのがあった。『上海臨時政府の法統・・・』の部分は最後に改定された1987年の韓国憲法に新たに書き加えられたらしく前回の1972年改正にも前々回にも『上海臨時政府』はなかった。だからこの部分は当時韓国の経済成長で高揚した時代の反映かも知れない。
 
ところで同じ韓国憲法の第13条には、犯罪が起きた当時に合法であれば罰されない、今日の法を当時に適用して財産を没収されない、となっている。
この13条こそ今回の最高裁の歴史解釈を防ぐ目的で書かれたのではないか、というのが拙者の意見だ。日韓併合の不法性に関しては韓国最高裁では賛成と反対が二つに分かれた。7対6で日韓併合は不法という判断に至った、ということからも憲法よりも政治的な意図が感じられる。
 
韓国側は朝鮮帝国政府と日帝政府の関係は法的対等を満たしていない、という理由から日韓併合条約の不法性を主張してきた。それは韓国憲法の上海臨時政府の法統に一致していることにもなり、今の憲法前文に沿っっている。
しかし政治的目的で100年以上も前の歴史を書き換える事はまさに隣国のアベ政権の歴史修正の試みと酷似しているように思える。アベのは国際的に嘲笑され批判されたのだが、国内ではこれを信じる人が結構多い。韓国も同様なのかも知れない。
 
さらに韓国最高裁は、1965年の日韓基本協定の前文は日韓併合条約を不法と認めていないので、この基本条約は違法、と判定。基本条約の補償に関して両国政府が一致している、という事実は飛び越えている。連合国との1952年のサンフランシスコ平和条約や日韓基本条約を戦争補償の政治的解決と認めた、韓、日、米での過去の補償請求訴訟の司法判断は韓国最高裁によって否定された。しかし違法とした日韓基本条約を最高裁が解釈し直して、慰謝料のみを新日鉄に払うよう命じた。
こまでが拙脳によるこの判決の理解である。
 
しかし韓国は三権分立であるから最高裁の判決は尊重されなければならない。新日鉄や該当(戦犯)企業及び日韓両政府は日韓基本条約に従い、即急に外交解決策を見つける必要がある。
 
これは日本と韓国のどちらが悪いかという問題ではない。
 
ネットに掲載されている最高裁判決文の日本語訳によれば原告側は約束された給料を払って貰っていないという陳述がある。給料を払わない労働は法的には奴隷労働と見なされ、人道に反する罪を構成する要因の一つである。その上、半島出身というので残虐な虐待を受けたと原告側は訴えている。
軍部に乗っ取られた日本の戦時政府は日本国民に対して人権も人道も通じない恐怖政治を行ったこと、関東大地震の際には朝鮮人大虐殺が発生したことなどを考慮に入れると、朝鮮半島からの労務者に対して人種差別を理由とした組織的虐待があったという可能性は高い。しかし新日鉄経営者側はそういう虐待に対して何の介入もしなかったようだ。原告側の受けた苦痛は金では償え切れないものがあるだろう。おかしな判決ではあるけれども慰謝料を早急に支払い、人権尊重の民主主義へのコミットメントを日韓両政府・企業共どもこれからも続けて欲しいというのが拙者の考えである。
 
政治的に追い詰められたトランプは朝鮮戦争終結を理由に米軍を半島から引揚げることも考えているだろう。彼の頭では軍事経費節約は米国経済のゲインということになるからだ。トランプはこれをワンマンショーでしたいのだが、邪魔者がいる。それが誰か、お分かりだろう。

サンクスギビング以降

拙ブログの更新が遅れてしまい申し訳ありません。実は11月6日の中間選挙の翌日からトランプvs.フェイクニュース戦争がトランプの選挙敗北で新たな次元に突入し、TVニュースを見呆けていたのが原因です。

 
さて今年のサンクスギビングですが、もうとっくに過ぎました。
 
 
上のは拙愚娘が料理したターキーです。約3千円ぐらい。結構味がよかった。それで一週間後に拙愚娘が又食べたくなったといって売れ残りの半額、しかも大きなハムのおまけ付きのを買ってきました。このターキーは硬くて噛みしめて味がない。しかし懲りない愚娘はクリスマスターキーを狙っている様子。こちらはもうターキーは来年のサンクスギビングまで食べたくない。ハムもまだ娘の冷蔵庫に放ってあります。在庫処分に利用された、捨てた方がいい。
 
上のは車で10分以内に出来たばかりの Sam's Club、つまり会員制コストコの競争相手。この店の背後には高級住宅地帯が控えている。
このストアにはレジがない。
カスタマーは全員モバイルのアプリを使って払う。拙者はもう20年以上もキャッシュレスで生きてきたが、これにはびっくりだ。そこで寿司販売コーナーを見つけたのでパチリ。値段はカルフォルニアロールのランチボックスが千円ぐらい。しかしこのストア、どれくらい続くだろうか?すぐ隣にはやたら高い値段のトレーダージョー、車で3分にはこれもバカ高いホールフーズという金持ちスーパーが控えている。Sam's Clubの親会社は庶民のスーパー、ウォルマート。金持ち連中はこのウォルマートを毛嫌いしているのでそういった偏見に打ち勝つことができるかどうか、結果に注目したい。
 
蛇足ですが、つい最近のシェアの下落で100万円あまり損をしている事を発見。 グッドニュースは銀行の短期定期金利が急上昇しているで結構おあいこかも知れない。

日本生まれのまるちゃんラーメンは貧乏人の味方!?

 

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スーパーでまるちゃんラーメンが4個$1で売られていました。一個25セント=28円です。普段は一個30セント=33円ですから5円お得ということに。(細か過ぎてごめん、これも昔の貧乏暮らしのせいか?)
 
まるちゃんラーメンは米国でもっともポピュラ
ーなブランドになっているように見えます。
とにかく安いということで。
カップラーメンの方は一個だいたい40円から80円ぐらい。まるちゃんカップラーメンはアメリカの貧乏学生の常食としてYouTubeですっかり有名です。空腹で金がなければ食べられないことはない。(私には無理ですが)
 
このまるちゃんの競争相手はやはり日本起源の日清のトップラーメン。ほぼ同じくらいの値段。拙愚孫からまず過ぎると苦情が出て残りは全部捨てました。それ以来買っていません。
私が渡米した1980年代のアメリカではスーパーにインスタントラーメンをまだ見かけなかった。多くの人が給料日前にはインスタントのマカロニ&チーズを食べていました。まるちゃんラーメンは一杯380カロリーと記されています。大体成人は一日1800-2400カロリーが必要とされているので、卵や肉などをトッピングにすれば一日三食でも生きていけそうな気がする。
 
私達の州法では、一日8時間、週5日=40時間の最低月給額が13万816円となっています。しかし最初から、社会福祉税と国税が天引きされます。それぞれ6.5%と12%が引かれるわけで、健康保険と学区税を引かれると手取りが10万645円。完全設備の1ベッドルーム・アパートは6-10万円かかるので独立は無理。したがって両親の家に同居という若者がふえている。車の月賦や保険料にガソリン代、それに外食代がかさむとやはり給料日前には金欠に陥ってしまう。こういうのワーキングプアーズというのでしょう。
今日米国では手取り20万円前後の月収で生活している貧困家族が増えているそうですが、安くて腹を満たすインスタントラーメンはそういう人々にとっては天の助けになっているようです。フードバンクで手渡されるフードパッケージや難民向けの食糧援助にもインスタントラーメンが入っているということです。
 
 
上の動画はある黒人LGBTユーチューバーの方のまるちゃんラーメンのつくり方。
自称、ニガー(クロんぼ)式のラーメンヌードル、だそうです。
 
まずチキンラーメンをゆで余分な湯で水を捨て、ヌードルがひたひたぐらいに調整。
その中に、スープパウダー、安物マーガリン(本人はバターと言っている)一片をかきまぜて溶かす
次にサンドイッチ用プロセスチーズを溶かし入れ
ガーリックパウダーをふりかけ
最後にルイジアナ・ホットソース(タバスコソースの安物版)を加えてできあがり。
 
この人の英語はFやA語が入って下品だが、これが普通の人も結構いる。喧嘩以外は気にしない。
マーガリンとチーズのせいで450カロリーぐらい?これじゃマクドの$1チーズバーガーと同じ。
このラーメン試して見た方は結果を教えて下さい。
CCを押せば動画下方に英字幕が出ます。

ノーベル平和賞:戦略となった戦場の性暴力

今年ノーベル平和賞に選ばれたコンゴのムクウェゲ医師についてネトウヨがいろいろといちゃもんをつけている。この医師は2013年からノーベル平和賞候補だった人だ。2016年にはソウル平和賞を貰った。その時ソウルで、慰安婦問題も戦時性暴力の問題なので日本政府はこれに積極的に取り組むべきだ、と述べた。それが原因でネトウヨはすっかりムクウェゲ医師を敵視するようになった。
 
話がとんで申し訳ないが、この9月、ネトフリックスで ‟ City of Joy” というドキュメンタリーが公開された。このドキュメンタリーはコンゴ(旧ザイール)にある『兵士にレイプされた女性の家』についてである。この施設は2011年のVデー、2月14日にオープン。『Vデー』の‟V”はヴァギナの頭文字。
米の著名なフェミニストの、コンゴに革命的女性を生みだす、というアイデアをもとに、世界からの財政援助で6か月間に年間180人の被害者女性達が住み込みでリハブに励み、コミュニティのリーダーとして将来の生き方を模索している。
 
下のフォトでもわかるように、この施設は病院に併設され、城砦化されて私兵に警護されている。
病院はムクウェゲ医師が海外の財政援助によって運営、ここで医師は損傷された性器の治療を行っている。身体は回復したが精神的回復の必要性を認識、その方法を模索し続けてきたのがこの医師だった。
私もこのドキュメンタリーを見た一人だが、その時はこのフィルムに出てきたこのコンゴ人医師が10
月に平和賞に決まったムクウェゲ医師とは全く知らなかった。
 
コンゴは鉱産物の豊な国である。今日ではcoltan が携帯電話などのエレクトロニクス製品に使われ、日本の企業もここから買っている。しかし、アフリカ諸国の政情不安が原因で多くの鉱山は武装ミリシア(私兵)に守られている。この私兵達が過去数年来鉱山の周辺の村で残虐行為を行ってきた。住民の前で見せしめレイプを行い、妊娠女性の腹を裂き、陰部を撃つなどの女性に対する性暴力が酷い。ラッキーにも生き残れた村人は村から逃げ去った。そういったゴースト村が鉱山の周辺には山ほどあるそうだ。

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実際このコンゴ一帯の戦場の性暴力の現状は日中戦争時の日本軍の残虐行為に酷似している。アフリカは一夫多妻が盛んな男尊女卑の国である。大和なでしこは日本ではもはや過去の遺物のようだが現代の大和なでしこはアフリカで健在だ。
しかしこの女性の社会的地位の低さを悪用し、レイプ・殺人で非戦闘員を威嚇し服従させているという現実にはただただ目をむくばかりだ。一体歴史は前進しているのか、逆行しているのか?私にはわからない。
戦場のレイプは私兵だけではない、政府軍もしている。これもネトフリックスのドキュメンタリーで知った。

Tボーンステーキ :アメリカのコンフォート・フード

 
 
 
上のは拙クッキングによる、3ポンド(=1350g)のTボーン・ステーキ。フォトにようにT型の骨が特徴です。アメリカ人の好物でもあります。
 
大衆向けスーパーで買いました。値段は$10=¥1100ぐらいか。これ一人前です。
ビフテキのような肉類=動物性たんぱく質と脂肪、にアップルパイやアイスクリームなどに大量に含まれている糖分は私達人間のエネルギー源です。口に入れたとたんにすぐ元気が出てきます。だからこれらのハイ・カロリーなものがコンフォート・フード=Comfort Foodと呼ばれる理由です。
 
拙クッキングでは塩・胡椒のみで味つけします。1/2テーブルスプーンのバターを途中で加え表面がパサパサになるのを防ぐわけです。
ステーキ類を料理する時はワインでも飲みながら焼きあがるのを待つのがコツ。
ついでに少量の飲み残しワインでソースを作るもの結構。
しかし焼け具合が気になってしようがないのか何度もステーキを裏返す人はご遠慮を。
味が落ちます。
 
ステーキはレア(生)では食べないのがフツーです。ほとんどの人はウェルダン(表面は焦げる寸前、中までよく火が通っている)を選びます。拙者はウェルダンの前段階ぐらい(上のフォト)で火を止めてます。拙愚家族は拙孫までもが皆ウェルダンを主張してますから、私は自分のは自分で焼くより方法はなし。一度愚娘が料理してくれた黒っぽい半焦げビフテキを愚娘の愛犬に投げやって以来愚犬様につきまとわれ大迷惑してます。
私の好みはリーペリンのウースターソース。英国産の有名なソースですが、へたなステーキソースよりましだ、と思っています。それとシーソルト。
上のステーキの味はOK。硬さもパスです。この値段ですから。アメリカで美味しいビフテキを料理したければ、高級スーパーの肉を買うことです。
 
私達おめでた一家のごひいきレストランは『アウトバック』でした。これはオーストラリア・スタイルのステーキハウスです。そこで今、Tボーンは$28。これには付け合わせとしてサラダやポテトが選べます。パンは食べ放題ですが、飲み物やアペタイザーのシュリンプなどをオーダーすると少なくとも一人前$40=¥4100、それに15%程度のチップを加算、ということになりますが、これ、かえって日本の『アウトバック』よりも高くつくようです。しかし日本の『アウトバック』にはTボーンステーキがあるのかどうか?です。

カバノー最高裁判事候補の小さいウソ

9月27日の公聴会最終日,。民主党委員の意地悪質問に、カバノー最高裁判事候補は見事に切れた。質問に答えるどころか、私もビールが好き、みんなもビールが好き、あんただってビール好きだろう!とくってかかる有り様。このような彼の情緒不安定さが最高裁判事にふさわしくない人という印象を視聴者に与えている。
 
今日までに3人の女性が酔っぱらったカバノー候補に性的暴力を受けたと弁護士付きで名乗り出ている。
 
#1は公聴会で証言したクリスティーン・フォード教授。
このレイプ未遂事件はカバノー候補が17歳、フォード教授が15歳の時に発生したとなっている。当時カバノー候補はイエズス会ジョージタウン進学校(男子制)に在学、フットボール選手として活躍。一方のフォード教授は都内の名門女子私立高校に在学中。あるプールパーティでカバノー候補と悪友が彼女をベッドルームに連れ込みドアに鍵をかけられ、抵抗するとカバノー候補に手で口を塞がれ、殺されると信じた、というから怖い。このガキ共は、二人してこの少女をレイプするつもりだったのだ。高校卒業アルバムには、彼の高校時代に達成した業績の一つに、‟ Devil's Triangles” をあげているが、これはまさにそのことを指しているように見える。この‟Devil’s Triangles” はなにか、と尋ねられ”、酒の飲みのゲームだ、とカバナー候補は答えている。 しかもこの時間帯に誰かによって英語ウィキの‟Devil's Triangles” の項目から2:1セックスという意味が消されてしまっていた。これは本当だ。
 
カバノー候補と保守陣営は最初の#1事件に対処する為に夫妻仲良く保守サイドのフォックスTVに出演、高校時代は学業とスポーツの両立に忙しく、しかも毎日曜日は教会で少年助祭をしていた、酒を飲んで問題をおこすなどてとんでもない、と反論し、さらにカバノー候補自身が高校から大学在学中のほとんどを童貞!で過ごした、とまで告白したのだった。
 
ところが、意地悪な民主党委員が公聴会で持ち出したのは、何とカバノー候補の高校卒業アルバム。そこには当時悪ガキだったカバノー候補のふざけた文句が残っているのだ。くそガキ共の高校時代の金字塔について、民主党委員のイヤミな質問にカバノー候補はごまかしで応戦!
 
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上はしてやったりと卒業アルバムのカバノー候補のページを掲げる著名な民主党委員。
下は質問内容。
100 kegs or bust カバノー候補と友人の悪ガキどもは卒業までに100個の大型容器に入った
ビールを飲み干すという誓い。拙者は拙ホームパーティで kegでビールでを買ったことが数回ある。
Renate Aluminum 友人でカトリック系女子高生レナータの同窓会員という意味。 同じことをカバノー候補の悪ガキ連13人が書いていた。ということは、窓ではなく穴?の方が正しいかも。いずれにせよ、下品。今回このカキコを知らされたレナータ女史は、カンカンに怒ったそうだ。
 
Devils triangles 2男:1女のセックス。カバノー候補は公聴会で飲みかたのゲームと証言、知る人ぞ知るスラング。
 
Beach Week Ralph Club 吐くまで飲むこと、そこまで飲めるという酒飲みの虚言。カバノー候補は、胃が弱かったのでよく吐いていた、とウソをつく。
 
Judge!   Have you boofed yet? Jugde =#1で共犯とされる親友のことだが、長い間のアルコール・薬物依存症のせいでリハブ中。もとは作家であり、アルコール依存症だった自己の体験記を書いている。その中にカバノー候補をモデルにした人物が登場。 boof=アナルセックス。
おまえ、とうとうアナルでしたのか?という意でジョークにしては凄すぎる。カバノー候補は屁をこくこと、と証言した。
FFFFFFourth of July  のFFFFFF= Find them FRENCH them Feed them Finger them F・・k them Forget them 略字で、意味がわかる人なら吐き気を催すこと請け合いです。
 
親の顔が見たい!? 
 
つまり高校時代のカバノー候補の頭は紛れもなく、酒、セックスで満杯だった!
 
あんた、その頃から酒に問題があったんでは?という民主党委員の質問に対して、
カバノー候補は、メリーランド州では18歳で飲酒許可、フットボールの練習後メンバーでよく飲んだ、そのどこが悪い、すべて合法だ、とうそぶく。しかし彼はその時17歳で、18歳になる前に州法改正、メリーランドでは21歳で飲酒が合法となってしまっていた。
つまり、未来の最高裁判事は違法で酒を飲んだのに、それを認めようとしない!?罪に問われなければウソついてもいい、ということに。
 
セクハラ糾弾#2は彼のイェール大の親しかった同級生からだ。この事件は泥酔したカバノー候補が彼女の目の前でパンツをずり落とし、チンポコを見事に露出、それを彼女の顔前に突き出したということ。おかげでこの被害者となった同級生は、チンポコが顔に直接接触したため非常に不愉快な思いをさせられた、というのだ。
 
この公聴会直後にはイェール大の同級生が数人TVに登場。そのうちの一人は医者だ。彼女はイェール時代の飲み友達だったとかで、カバノー候補は酒好きでしょっちゅうグダグダに酔っぱらっていた、最高裁判事としてこんなことで下手なウソをつく人は失格、と手厳しく批判した。
 
レイプ糾弾#3はレイプ未遂公聴会の前日、あのトランプの宿敵、アメリカを発情させよう、という文句を売り物にしたストーミーダニエルの民主党弁護士が引っ張り出してきた女性。この女性はカバノー候補と彼の悪友でレイプ未遂に一役かった元アル中の同級生に高校生のホームパーティーで輪姦されたというのだ。
 トランプはストーミーの弁護士のことを 三流弁護士、下層階級、と即ツィートしてこき下ろしている。

トランプ VS ストーミー・ダニエルズ : Make America Horny Again - chuka's diary

#3の方はフェイクニュースの方でもあまりまともに取り上げていないが、#2の露出事件は急速に問題となりつつある。というのは、告発者とカバノー候補はイェール時代の親しい友人サークルのメンバーで二人の共通の友人だった。これまで名乗り出た友人たちのほとんどが告発者を信じると述べている。
 
さて翌日の委員会での投票直前のこと。トランプと折り合いが悪くトランプの推すカバノーには入れたくない共和党委員がいた。彼はエレベーターの中で#MeeToo支持者に囲まれ、レイピストを最高裁におくるのか!と怒鳴り散らされるという事件が起きた。その始終がスマホに録音され、この議員はFBIの調査をする、という条件付きで、カバノー候補に一票入れた。
 
トランプも折れて、FBI調査を命じた、というのが今日までの顛末であるが、時間ごとにいろいろと情報が出て、FBIの調査が終了する金曜日には一体どうなっているのだろうか?というのが今の現状である。
 
Falsus in uno, falsus in omibus = False in one thing, false in all
上はラテン語による法原則=証言の中の一件のウソにより証人が信用性を失うこと。
カバノー候補は法的スタンダードから最高裁判事の職にふさわしくない、という声が多く出ている。
 
カバノー候補が公聴会で自己賛美したのとは裏腹に、全米法律家協会、イェール大学、高校の母体であるイエズス会はカバノー候補推薦をすでに取りやめていた。全米法律家協会は最初からFBIによる調査を推薦していた。