chuka's diary

万国の本の虫よ、団結せよ!

敵国から見た日本文化!?

これまで日本文化と西欧文化の違いについていろいろ議論されてきた。mop**sr さんの今回の記事で彼の日本文化論に関してコメントを書いたら、ていねいに記事にしていただいたので、以下はそれについての私の所感。
 
・身の程を知る日本人   https://blogs.yahoo.co.jp/mopyesr/43897785.html
・西欧的組織に適合しない日本文化 https://blogs.yahoo.co.jp/mopyesr/43903944.html
 
拙者は長期在米で日本とは全く関わりのない仕事をして生きてきた。原因は、再入学先の米国の大学で日本人に全く出会わなかった、ということにあるらしい。自分はその他大勢の外国人学生の一人という意識が身についてしまった。だから自分は日本人だということを忘れてしまって、どこの国から来た?と問われてはっと思い出すといったぐあいだった。
 
Mop**srさんが日本文化の特徴として挙げているのは、『身の程を知る』、というよく聞く文句だ。
私は、身分不相応の言動、と理解したのだが、彼によればそうではない。
 
『身の程を知る』は、日本特有の山や川、岩、木などを神格化した原始神道の自然と日本人の認識関係を指している、と説明されていた。例として楢山節考をあげている。
この小説は戦後の1950年代に書かれた。日本では間引き=幼児殺し、の風習はあったが、姥捨てまではあったかどうか?だと私は思っている。この作品が発表された時も多くの人が私と同様な疑問を抱いたそうだ。
 
日本文化とは何か、ということで、以下のYouTubeに掲載されていたビデオを紹介したい。
一つは太平洋戦争中に米陸軍情報局が作成した‟Know Your Enemy,Japan”、
 
このドキュ映画は米の著名な監督、フランク・カプラによるものだが、米では兵士の教育映画として公開されたが、一方的という批判が出て、日本では公開されなかった。視聴時間は一時間。
 
もう一つは25分間あまりの短編 
" Japanese Culture WW2 Era"。これはCIAの前身であるOSSの制作でやはり米兵への教育目的であった。
 
従来の日本側の視点は日本人は日本人を単一民族と見なし、文化も世界に類を見ない単一文化と理解されるのが常である。
しかし米軍側は日本文化は実に多様だと見なしている。
理由は日本人は単一民族ではなく、もともと異なる地域から異なる民族が長期に渡り日本列島に住み着き混じりあって日本人となっていったという歴史、および半島や中国から進んだ外来文化を寛容に受け入れた歴史にある。
 
典型的な例は日本人の宗教である。神社・仏教が混合している上に、次いでキリスト教が来日したが、これは徹底的に弾圧された。これ以上の外国の影響を恐れて国は鎖国に突入。
日本文化は多様だが、一方向として日本庭園や茶道のように、徹底的抑制という意思が根底に流れている、とフィルムは指摘している。だからmop**srさんの箱庭盆栽とは正反対の見方のようだ。
 
米側の視点からすれば戦前の和洋折衷の日本文化はとりわけ理解しがたいものだった。西洋文化は進んだ新しい風俗として積極的に取り入れられたが文化の根底を為す合理主義は取り残され無視された。
明治以降の急速な日本近代化も同様で、日本の法制度は本家の欧米での17-20世紀の自由平等社会正義を求める市民の要求の成果であることは全くオミットされ、天皇から下賜されたものに変身してしまった。
天皇を神とし国民を奴隷とする軍国主義はこのような日本文化の特異性によって育まれていった、と結論ずけている。
 
このように見てくると、米側の視点と西欧合理主義の壁を越えられない日本人というmop**srさんの視点は一致している。
 
しかし、彼の原始神道が平和で争いを好まない、さらに議論のヘタな日本人集団へとつながっていく理由が私には分からない。
 
とにかく日本と米では仕事環境が違い過ぎる。しかし私は今でも米国はホワイトカラー不足であると思っている。だからインドや外国からITワーカーを大量にリクルートしているのだ。移民の頭脳が米の発展を支えてきた、という神話の存在も否定できない。米国のホワイトカラーは流動性が強い。気に入らなければ高給であっても一か月もいつかない。かっては言いたい放題言うとさっさと辞めてしまう、というのが当たり前だった。大抵はもっと給料のよい仕事を見つけていた。
 
転職が当然となった人口減少下の日本社会が今後どう変わっていくのか?面白いのは米国では社会主義的政策が受け入れられようとしていることだ。米に追従する日本への影響はいかに?といったところだ。
 
追記:2/22(2/23日本時間)の役所閉鎖時刻になって、ついにモラー特別捜査官が最初で最後の報告書を米司法省長官ビル・バーに提出。その内容の公表をメディアをはじめ関係者・市民等皆がクビを長くして待っている。今日は公表されないで、明日になる予定。
ロシア政府が軍部にハッキングをさせロシア軍関係者は米国で起訴が確定している。しかしプーチンはどうなるのか?またトランプはプーチンに嵌められたのか?またはそれにうまく便乗したのか、ということが捜査結果として明日公表されるはず。この事件はスパイ小説より凄い、というのが私をはじめ大多数の米市民の感想です。

トランプのアメリカ:トランプは精神異常者!?

トランプは正気なのか?という疑問は大統領就任前から出ていた。しかし今回、実際に彼の症状診断をツィートした著名法律家が現れた。トランプ本人は即反応して怒り暴発。それが彼の報復ツィートとなったのだが、その悪意のこもった辛辣ぶりには今回もまた良識を持つと自負する多くの米市民を呆れ果てさせた。 ‟とても米大統領とは思えない!”
 
このツィートでここ2,3日メディアの話題をさらっているのは、トランプ大統領の選挙キャンペーン後半期のマネージャーを務めたケリアン・コンウェイ女史の夫、ジョージ・コンウェイ氏(55歳)である。彼は下のようにわざわざ‟DMS-5”のカバーシートまで付け、自己愛的性格障害の症状をツィートした。コンウェイ氏によればトランプはこの性格障害と反社会的性格障害、通俗、ソシオパス、が重複している人、というのだ!?
ソシオパスというのは犯罪人特有の性格であり、こちらの方がもっと怖い、と拙者は思うのだが。
George Conway@gtconway3d
 
まず、DMS-5について。
これは米精神医協会によって編集された精神疾患症状を集大成した本である。
精神疾患の診断は、主要部分を患者や治療者からの症状報告に依存している。だからこの本は今日でも症状認定のツールとなっている。しかし、精神疾患治療は薬物に強く依存している状態から、この本の精神疾患分類がどこまで病理と関わっているのか、疑問がある。
 
 
下は日本語版ウィキより:
 
自己愛性パーソナリティ障害の症状
  • 人より優れていると信じている
  • 権力、成功、自己の魅力について空想を巡らす
  • 業績や才能を誇張する
  • 絶え間ない賛美と称賛を期待する
  • 自分は特別であると信じており、その信念に従って行動する
  • 人の感情や感覚を認識しそこなう
  • 人が自分のアイデアや計画に従うことを期待する
  • 人を利用する
  • 劣っていると感じた人々に高慢な態度をとる
  • 嫉妬されていると思い込む
  • 他人を嫉妬する
  • 多くの人間関係においてトラブルが見られる
  • 非現実的な目標を定める
  • 容易に傷つき、拒否されたと感じる
  • 脆く崩れやすい自尊心を抱えている
  • 感傷的にならず、冷淡な人物であるように見える
要は対象人物が確実に上の症状を持っている、と認識され、その症状数が多くなるほど、重症ということになる。トランプの症状は彼のツイートや報道発言、リベンジ行動から、少なくとも10以上は認識される。
しかし、各症状については、上記の特徴が自己愛性格障害に特有ではないことに注目すべきだ。
例えば、人を利用する、人間関係トラブル、非現実な目標、というような症状は、多くの重症精神疾患患者に共通している。
 
性格障害一般については、日本では適応障害と呼ばれているようだ。皇太子妃雅子さんがいい例だろう。米国では100人に1人が性格障害の傾向があるとされている。
 
先週の土曜日には、50あまりのツイート、それも故マケイン議員をこき下ろすものも含めて、を発信したトランプは、コンウェイ氏を、‟ミスター・ケリアン・コンウェイ”と呼んで見下げ、彼は全くの‟Looser”(負け犬)とツィート。ルーザーという米語は犯罪人やホームレス、アル中、チンピラなどの最下層の人間をさし、本人に面と向かって言うのは喧嘩を売ることと同じ。普通の常識のある人はそんな事はしない。
 
さらに、トランプは、コンウェイ氏はホワイトハウスの仕事が欲しかったのに貰えなかった、妻ケリアンは今でもホワイトハウスでトランプ補佐官として活躍しているので、嫉妬に駆られている、まさに地獄夫=‟husband from hell” と 決め付けた。
 
このコンウェイ氏はネットによると、フィリピンとのハーフらしい。夫妻ともども弁護士だ。しかし、彼はハーバード大、次いでイェール法家大学院出身の保守系弁護士であり、法的キャリアのある人だ。トランプ政権発足時には早くから司法省の高官に予定されていたのだが、事情不明だが、数日勤めたきりで、職を断った。理由はロシアの大統領選介入捜査で司法省が割れていたことなどが挙げられている。彼としてはこういうトラブルに巻き込まれ、自己のキャリアを傷つけたくなかったようだ、といわれている。
 
米のフェイクメディアは、コンウェイ氏のおかげで、自己愛的性格障害がどういうものかという精神医学の知識がこれで広まったなどと言っているが、どういうものか?
トランプの故マケイン上院議員、元共和党大統領候補非難ツイート及び発言はスティール捜査報告書についてである。
スティール捜査報告書とは民主党本部のEメールが大量にハッキングされた後、英元諜報部員クリストファースティールの私的探偵機関が捜査を行い、報告書を作成、それが米政界要人の間に出回った。この内容は後になってメディアで一般公開された。モラー捜査から、内容の多くが真実であったことが裏ずけられたのだが、ロシア側に握られていると報告されたモスクワでの売春婦を雇ってのトランプ氏のいかがわしいビデオについてはまだ確証はない。
 
マケイン氏がスティール捜査報告をFBIに手渡し、一般公開を図った、これがモラー捜査の原因となったとトランプは今だに非難しているのだが、これは事実ではない。マケイン氏がスティール捜査報告書をFBIに通告した時には、FBIは既にこれを入手していた。メディアによる一般公開とマケイン氏には何の関係もない。
モラー捜査の焦点は奥が深く、トランプがいかにしてロシアのプーチンの手下のオリガルヒから裏資金を提供されたか、という地点まで到達しているようだ。だからトランプもストレスが大きく彼の精神状態も正常であるわけがない。大統領になったのはいいけれど、ビジネスも何もかも失い彼が本当のルーザーになる可能性も大きいのだ。
 
下はお馴染みビッグバンのルーザー
最近のビッグバンメンバーのトラブルで、ビッグバンも本当にルーザーになるかも知れない。
拙者の好きな曲の一つだ。
 

米国南西部にも春が来た!?

1月は行く、2月は逃げる、3月は去る、というのは本当です。結構忙しい時期でした。気温も上がったり下がったりでつい数日前には雹まで降りました。飴玉サイズでしたからはでな音だけで被害無しですが、これがベ―スボール・サイズなら車はボコボコになり、家の屋根や窓ガラスが破損という事に。
 
拙者はすでに2018年の税の申告書類を送りましたが、ひょんな事からエラーを発見。もう一度是正申告をしなければならないことになりました。
ひょんな事とは、前回の記事に関連して各所得層の税金率及び2018年度のトランプによる新税法を比較しているうちに、自分の控除エラーに気がついたのです。過去2年間で約7万円払い過ぎていました。確かにトランプの税制改正で税金が下がり、2018年は約22万払い過ぎになっていました。その前の2017年には約70万追加払いをしていますから違いは大きい。大金持ちや会社はもっと税率が下がっているので笑いが止まらないはず。トランプはビジネスの税率を15%まで下げたかったと言われていますが、それが実現すれば米国はビジネスのタックスヘーブン!税率15%のアイルランドに会社を移すこともない、ビジネスは是非米国へどうぞ、というわけです。
 
ブログでも書きましたが、去年の11月に株で約100万ぐらい損していましたが、今の時点ではそれを取り返して約160万円の利益が出ています。
 
❝米国のエコノミーは強い、俺は素晴らしい大統領、民主党に弾劾される覚えはない❞、とトランプは大見得を切っているわけですが、まんざら当たっていないこともない。
 
現在米国のCD率、日本では定期預金、が年利2-3%だから、安全性を狙うなら悪くないです。拙者は約500万限定で15カ月年利3.5%というのを見つけて手持ちの300万でCDを買いました。2007年のリーマンショック前はCD率は最高年利6%でした。年利6.5%の銀行からお誘いの電話までいただいて恐縮したものですが、この銀行、その直後に閉鎖となり、かなり慌てました。
 
というふうに拙者も火遊びしているわけです。しかしCD率が上がるとインフレですから、経済的には要注意。資産額の目減りですから。
 
ところで話は変わって、下は拙愚娘のスクラッチから作った純粋手料理だそうです。ビーフの乾燥唐辛子ソース煮込み。メキシコ系です。家庭でもレストランでも食べています。
 
 
 
下は上のビーフ、メキシカンライスにリフライド・ビーンズの盛り合わせ。潰した豆のトッピングにチーズをかけます。ライスのトッピングはメキシコの誇る香採、シアントロ、日本ではパクチーと呼ばれて東南アジア系になっている。これはライスにも少量いれて一緒に炊き込みます。一般的にはこれにトルティーヤかボリロスと呼ばれるプチフランスパン、それにサルサソースがつきますが、なぜか拙愚娘一家はサルサソースが辛すぎるといって全員ボイコット。拙者だけが辛いものOKで家族内で孤立しています。乾燥唐辛子ソースは色こそ真っ赤っかですが辛くない、むしろ甘味さえ感じられます。
 
 

トランプのアメリカ:質問に応えます#3

今回の政治的任命者に関して、一つだけ質問させてください。もし、次期政権で首になるのなら、日本の高級官僚のように、長期的に給与支払いの保障はありません。そのような仕事が成立するのは、給与が非常に高いからでしょうか、それとも彼ら政治的任用者は別に職業(弁護士のような)を持っているからなのでしょうか
 
まず、連邦政府職員について簡単に説明させて下さい。雇用先がどの省か、どの政府団体であるかによって多少違いがあります。下は基本線の説明ですから現実とはかなりそれている可能性もあります。
 
連邦政府雇用人は約800万人といわれています。基本条件は米国籍であること、英語の読み書きができることです。
採用は公開で、全職務はGS1からGS15のランクに分かれています。このランクは給料額と学歴に基ずいたものです。GSランク内の給料はさらに10ステップに分かれています。民間は実力主義ですが、国家公務員は学歴・資格社会です。
 
GS1(最下位ランクで高卒までいかない、つまり無教育)のステップ1が最低の年俸で、$18,785=約207万円.。税金込みです。これは法的最低賃金。マクドに働くのと同じです。
GS2は高卒でほんの少し給料がいい程度です。
GS5が大卒だと思います、ついて修士号、博士号となります。
GS15(最高位で、弁護士資格などの博士号同等)のステップ10が最高の年俸で$132,122=約1453万、各税金で少なくとも25%ぐらいひかれる、ということになります。
しかし医師や研究者などの資格・業績等を要する職務は別格の雇用ランクがあり民間の平均給与に近い約2000万円から3000万円前後が年俸として払われています。
 
上からもお分かりのように、東大卒では大卒資格で十年以上勤務してせいぜい課長どまり。年収も約1000万円前後で打ち止めになります。修士号で民間経験のある人が部長・課長に応募すれば、後者が有利となります。多くの部署では民間から応募してきた候補を好む傾向があるのも事実です。だから日本や他の国のようなキャリア官僚制度はないです。連邦政府職員が昇進したければ上の学歴や資格を得て、上位のGSの空きを探す、ということになります。こうして昇進している人も多いです。
Political Appointee、政治的任命者は大統領や長官によって任命さる上層部官僚です。省庁ではトップから#1、#2、#3ぐらいまでの候補者は議会の質疑を受け承認される事が必要です。
この内、政治をキャリアにしている党関係者はほぼ全員が弁護士資格をもっている人のようです。それ以外は軍高官、金融ビジネスのCEO、学術研究者、選挙で功労のあった現職議員等々。この人達は公職から民間に戻ってもキャリアに箔がついて得することになっているのですが、中には偽証、汚職等で訴追され、社会的地位を失う人も出ています。
 
政治的任命の各省長官は年俸は最高が$210,706(税金込)かそれ以下。
大統領の年俸は$400,000(税金込)。
大統領にはホワイトハウス、エアホースワン、キャンプデビッド別荘などのパーク(補助=おまけ)がついているので、彼の給料はいわば小使い。トランプは全額慈善団体に寄付。さすが金持ちと思いたいところだが、拙者は国税申告書を米市民に隠したいのが真の理由だと思っている。近々下院がトランプの国税申告書のコピーを要求することになっている。
各議員の年俸は$174,000。
 
質問でご指摘されたように、米国の議員はほとんどが弁護士のライセンスを所持している。議員の主要な職務は新法案の審議であるから当然だ。ケネディ、ニクソン、クリントンは弁護士だった。しかし悪事がバレたニクソンは弾劾される前に辞職、クリントンは弾劾は否決されたが、偽証が原因で地元アーカンソー州で弁護士資格を一生剥奪されている。
 
主要IT産業の新入社員の年俸が800万円前後であることを考慮すると、いかに上級連邦職員の給料が低いかお分かりだろう。だから米国では有能な人材はまず民間をめざすことになっている。
そのせいで国家公務員の回転率は大きい。しかし経験・実力を重視する民間も回転率が大きいので民間と公務員を行ったり来たりする人が一般的だ。
国家公務員一般は20年でリタイヤできます。しかしその支給額は勤務年数に基ずいている。総計20年間つとめれば20%の給料となるから、30年選手、とか40年選手という人もいる。62歳に達すれば一応年金が出るので年取って民間から移って来るケースも多い。
 
政治的任命の政府高官を皮肉る有名なことばに、❝リボルビング・ドア=回転ドア❞、というのがある。
大統領が他党にかわれば当然民間に戻るが、政府要職時代の経験やコネを売り物にして金を稼ぐ。
再び自党の大統領になると、また上級公務員に戻る、という人がいる。ブッシュの副大統領チェイニーなどはその典型だそうだ。
 
 

トランプのアメリカ:質問に答えます#2

最近書かれた二つの記事読ませてもらい、トランプ大統領のロシア疑惑についてかなり知ることができました。ロシアがもっとも恐ろしい敵(CBSに24日語ったマケイブ氏の話)で、中国も新しい敵となったのなら、今後の米国は大変です。民主党が政権をとれば、元の中国協調路線に戻るのでしょうか?そもそも、何故、米国は共産党独裁から一歩民主主義の方向に歩んだロシアを、中国以上に警戒するのでしょうか?chukaさんの意見をいただければと思います。 削除
 
 
 
 
 
 
 
                 24 日の❝60minutes❞ /CBSは私も見ました。このインタビューでマケイブ元FBI代理長官は、ロシアを‟our most formidable adversary ” 、 ‟ our most fearsome enemy ”  と、修飾がかった文学的表現で言及していました。これは冷戦以来ロシアは米国の強豪な対抗相手だったという意味で軍事的スタンスからの分析結果ではないと私は思います。
 
FBIは日本語では連邦捜査局と訳されています。2001年の9.11事件の後、FBIは敵性外国エージェントの捜査を強化しています。敵性というのは米国内外で実際に米国に害を与える意思がある、という意味です。ソ連が民主党本部のハッキングで得たEメールをウィキーリークスが10月7日に公開したのですが、それはアクセス・ハリウッド動画が公開されたわずか1時間後、というタイミングに疑問が出ました。トランプ陣営が関わっているのではないか、という疑惑が高まったのです。
 
アクセスハリウッド動画は2005年に撮影されたものですが、『俺はスターだから女には何でもできる、女のプッシーをギュッと掴むのもできる』という非常に下品な対話が公開され、共和党側からも酷すぎる、トランプの候補をやめさせろ、という声も上がったのです。
皮肉にも対話の相手はスポーツキャスターのビリー・ブッシュ、つまり去年亡くなったブッシュ元大統領の孫でした。
 
プーチンはオリガルヒと呼ばれる、ソ連崩壊後鉱山や工場を安く手に入れ外国に儲けを投資して大金持ちになった利権屋を使ってロシアの勢力奪回と国際的拡張を目指していると見なされています。だからヨーロッパ諸国や米国政府から要注意人物として警戒されています。これまで米をはじめ他国での世論操作や選挙妨害は既によく知られています。
ロシアの一般的生活水準は低いですが、プーチンや彼の友人はセレブとなってアラブの金持ちのように、宮殿のような家、高級車の列、高級ブランド製品コレクション、等々の生活をメディアで公開しています。それが結構ロシア人に人気があるそうです。しかしロシアはプーチンの独裁で言論の自由を失っているという報道もあります。
トランプはビジネスの失敗からロシアのオリガルヒからマネーロンダリングでドイツ銀行から資金提供を受けたと見られています。
 
自らを関税マンと称するトランプは不平等な関税で米国は何百億もの金を友好国に巻き上げられてきた、という説の信奉者です。関税だけでなく、国際援助もです。韓国は後者のターゲットです。
中国は過去40年間米国に多大な貿易赤字を続けさせたというので、悪の張本人として特にターゲットになっています。中国の極安品がメイドインアメリカ製品を駆逐し、米国民の失職につながった、と攻撃しています。しかし中国の軍事力示威については、トランプ政権は深刻な敵性はない、と見ているようです。
 
私の記事はすべて米のニュース、新聞記事、本がソースですが、間違っている事もあります。質問があればネットで調べます。
 
下はプーチンとコネのあるオリガルヒを訪れた米人の動画
豪華な食事、20代の奥さんは元ミスワールド。
その後、彼私有の僧院でロシアの宗教アートコレクションを鑑賞
ロシアの宗教アートは世界でもの凄い人気があります。
そのハンティングロッジでハンティング
そしてサウナ、という順番です。
CCをポチすれば英字幕が現れます。
 
 
 
 
 
 

トランプのアメリカ:質問に答えます

コメントありがとう。出来る限り分かりやすくお答えしたいと思っています。このロシア疑惑事件ですが、非常に複雑怪奇で、私にもわからないところが大きい。皆一様に点が多過ぎて線が引けない、と言っています。
 
2017年6月8日の上院Intelligence Comitteeにおいて、コミー元FBI長官は、FBI長官の解雇には何の理由も要らないと言っています。その上で、2016年の選挙において、ロシアからの干渉は全くなかったと証言しています。https://www.politico.com/story/2017/06/08/full-text-james-comey-trump-russia-testimony-239295
chukaさんの上記記事はこの証言を無視しています。何故ですか
 
ご指名の拙ブログ記事はトランプにクビにされたコミ―の後を継いで代理長官となったマケイブ氏の暴露本の内容についてです。コミ―氏が去った直後から始まっています。
上院での公聴会で、ロシアの選挙干渉については疑う余地があるか、という質問に対して、全く疑う余地はない、と答えています。
 
BURR: Do you have any doubt that Russia attempted to interfere in the 2016 elections?
COMEY: None.
 ですから、ロシアからの干渉なし、というのは誤解です。
 
ロシア選挙干渉事件とは大統領選投票日の直前になって、ウィキーリークスで前年の2015年にハッキングされた民主党本部の膨大なEメールが突如公開された事を指しています。
このハッキングはロシア軍部の諜報部で行われ、ウィキーリークスに流された、という調査結果がCIAから報告され、オバマ大統領は12月にロシアに経済制裁を課しました。
ホワイトハウスを去る前のトランプ氏との最期の会談でオバマ大統領はトランプキャンペーンの中心人物だった退役陸軍大将のマイケル・フリンを間違っても政府の要職につけないよう勧告したのです。
その勧告を無視し、トランプはフリン氏を国家安全対策委員長に任命してしまったのですが、FBIからフリンは国内調査の対象となっているという報告を受けて困惑し、これは最近明らかにされたのですが、自分からクビにするとは言えないので彼の側近の一人に、トランプがクビにすることを考えている、とフリン氏に囁かせ、フリン氏は即刻ホワイトハウスを去った、という真相報道がありました。在任期間はわずか24日でした。
 
CIAはFBIに捜査を受け渡したのです。結果的にトランプが恩恵を受けた事からも、捜査の対象はトランプ陣営となったわけです。フリンは国家安全対策委員長として米国の軍事機密を知る立場にあるのに、ロシアと非常に近い立場にあり、トランプとロシアのトランプタワー建設計画に一役買っていたことが捜査で明らかになり、FBI側の疑惑は深まっていったのです。
この公聴会で、コミ―氏は大統領執務室での報告の後、同席していたペンス副大統領とセッション上院議員=後に法務長官に任命、に席を外させた後、トランプからフリンの捜査に手を抜くように、と告げられた、と証言しています。
その他に2回にわたり電話で、何とか疑いを取り除く方法はないか?などと調査を止めるよう示唆した、コミ―氏は彼を突然クビにしたのは彼がFBIの捜査を止めなかったからだ、と証言しました。
 
米国では新大統領が各長官をはじめ上級官僚の採用を実施します。トランプ時は総数4000だったそうですが、まだ空きが相当あるそうです。この種の官僚をpolitical appointee、政治的に任命された役人、として一般雇用とは区別しています。だから日本のようなキャリア官僚はいないのです。コミ―氏もマケイブ氏も上級要員なので、political appointee です。違いは政治的任命者は大統領の意でいつでも解任できる、ということです。
コミ―氏の解任についてはトランプは彼が長官として無能だからクビにした、と対最近ツィートしたばかりだから、名誉棄損で提訴する事も可能かも知れません。
モラー捜査で、トランプ氏がFBI捜査をやめさせようとしてコミ―氏をクビにしたことが明らかになれば捜査妨害の罪に問われますが、TVに顔を出している元検察官や弁護士コメンテーターの多数は、解任は大統領の権限であるのでそれを越えるのは難しい、と言っています。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
コミ―氏はブッシュ政権に法務省副長官に任命され、オバマ政権でFBI長官に任命。司法部門は三権分立が強いので、コミ―氏は共和党メンバーでも民主党のオバマ大統領に引き続き重用されたわけです。トランプ氏も彼を引き続き任命したのです。
彼の評判は二つに分かれているようです。最近彼も暴露本を出しています。

トランプのアメリカ:コーエンはゴッドファーザートランプの悪徳弁護士!?

トランプが遠くのハノイで刈り上げ君の機嫌を取っている間に、トランプの元弁護士、マイケル・コーエンの公開公聴会が今日、下院の行政監視委員会の下で開催された。
昨日は国際情報委員会で公聴会、明日は司法委員会だが、こちらは公開されない。
というので、今日は多くの人がTVの実況中継に釘付けになった。
 
マイケル・コーエン(54才)の名は日本ではどうか知らないが、米ではすっかり有名になってしまった。
 
彼は去年、モラー特別検察官に寝返ってロシア介入捜査事件に協力するまで、トランプのお気にいりだった男だ。捜査に協力して有罪を認めた途端、トランプは彼を‟ラット”とツィート。
ドブネズミとチクり屋を合わせたマフィア言葉を使う大統領が『ゴッドファーザー』ならコーエンはあの映画の中のフィクサー(=の悪徳弁護士)だ。
この公聴会は2月7日に予定されていたのだが、『義父の身辺に気を付けろ』、とトランプの強迫ツィートで延期されてしまった。今回は前日になってあるトランプ支持の共和党議員がコーエン氏に、『おまえにはガールフレンドがいるだろう、監獄に3年もいると、奥さんだって一緒にいるかどうかわからないぞ』、という強迫ツウィートを送ったことがフェイクニュースで大きく取り上げられて問題となっていた。
 
❝大統領が暴言、脅迫を堂々とするようになると、議員もフツーの人も揃ってその真似を平気でするようになる。これが今日のアメリカである。恥ずかしいを通り越して、非常に悲しい。❞
 
マイケル・コーエンの心変わりの原因は彼の父にあるそうだ。彼はポーランドのユダヤ人で強制収容所生存者の一人だ。父は彼に、トランプに私の名が汚される為に私は生き残ったのではない、と言って息子のマイケルを説得した。
 
下はマイケルと父。フロリダ在住の彼の父はNYでの裁判を毎日傍聴し、マイケルをサポートした。
 
 
 
今回、公聴会でのマイケル・コーエンの証言で明らかになったのは、
 
セレブで大統領選戦略家のロジャー・ストーンがウィキーリークスのジュリアン・アサンジと直接連絡を取っていた。ウィキ―リークスにはロシア軍諜報部からハッキングされた民主党本部のEメールが送られた。
ロジャース・トーンからトランプへの報告電話をマイケルコーエンはスピーカーを通して聞かされた。
 
大統領選直前に、マイケルコーエンはトランプと性的関係を持ったストリッパー、ストーミーダニエルに口止め料をトランプの要望で渡した。その際に口止め契約を交わした。
同時期にタブロイド週刊誌『ナショナルエンクワイヤラー』から口止め料を受け取った元プレイボーイ・ピンアップガールとも口止め契約を交わした。
上の2件は公職選挙法違反。 
 
トランプは選挙に勝てるかどうか見当がつかなかった。それで、モスクワでのトランプタワー建設計画を大統領候補指名後も大統領当選後も続けた。これも法律違反。
 
慈善団体のトランプ財団主催の慈善オークションで、トランプの肖像画をオークションにかけた。あらかじめフェイク買手を用意し、最高値の落札を指事。この肖像画は$60000=66万円の最高値で落札、トランプは金を落札者にトランプ財団から払わせた。
下の説明によると、肖像画はトランプゴルフクラブのラウンジに今日も飾られている。
コーエン氏は$70000払ったと証言しているので、差額はフェイク買い手の手数料か?
トランプ財団の公私混同が理由で、去年裁判所により解散させられた。このトランプ財団の中心は次男のエリックで、以前は‟エリック財団"と呼ばれていた。
下はトランプの肖像画
 
 
Image result for trump portrait trump foundation
 
 
Donald J. Trump
 
 @realDonaldTrump
 
 
Just found out that at a charity auction of celebrity portraits in E. Hampton, my portrait by artist William Quigley topped list at $60K
 
上は肖像画が最高値で落札と得意満面のツィート
 
 
1972年の大大ヒット❝ゴッドファーザー❞は本当に凄い映画でしたね。
フェイクニュースは、悪徳弁護士トム・ヘイガーの役をえんじているのがマイケルコーエン、と言ってます。
 
マイケル・コーエンはトランプの命令で、トランプの気にいらない事をいう約500人を脅迫した、と議会で証言しました。その中にはトランプタワーやゴルフコースで内装などを請け負い金を払って貰えなかった小企業の人々が含まれています。出来が悪すぎるから逆に訴える、とコーエンはスゴんだようです。フィクサーの面目躍如ではないですか!