chuka's diary

万国の本の虫よ、団結せよ!

ヒジャブ・デー!?

 

この7月30日のBBCニュースによって、内戦で国が崩壊状態にあるソマリアで一人の女性が殺された事件が世界に報道された。被害者の名はRiquiya Farah Yarow.

もちろん彼女の名も事件そのものもすでも忘れられてしまっている

 

この女性は自分の住居にしている小屋の前に立っていたのだが、ヒジャブ(顔だけ残して頭をすっぽりと覆う長いスカーフ)を被っていなかった。

街路をパトロール中のAl- Shabab (イスラーム原理派)武装民兵に、ヒジャブを被るように命令を受けた。その後戻って着た武装民兵は被害者がヒジャブを被っていないのを見て、その場でこの女性を即銃殺。この女性には夫と二人の子がいた。

 

当地のAl-Shababの幹部は、さすがに国際世論の非難を恐れて、あの地域は私達のみが統治しているのではない、と責任逃れの言い訳をしている。

 

しかし、ヒジャブを被らないからと、殺されたり、脅迫されたりしているのは、上記の犠牲者女性だけではないのである。今日のイスラムではヒジャブを口実として女性を迫害・殺害することがもうすっかり常識となっている。

下はそのよい例だ。

 

Aqsa Palves 16、 カナダ、は兄によってクビを絞められ殺される。直後に父が自首したのだが、実は兄の犯行であることが発覚、共謀罪が成立し、二人は終身刑を受けている。

イギリス在住のAlya Al-Hakim 21は年長の従兄弟から、ヒジャブをかぶらないと殺すぞ、と電話で脅かされた。家族がこの電話を録音し、この従兄弟は殺人脅迫罪で起訴されただ今裁判中とのこと。

 

国際的に有名なのはAmera Osman Hamed 35 、スーダン、だ。彼女の場合はスカーフをかぶっていなかったので、10人の風俗警察に取り囲まれ牢獄に監禁されたのだが、アムネスティの介入で裁判も延期されたようだ。彼女のように世界的に著名にならなければ、ヒジャブを拒否する女性は躊躇なく100回の鞭打ちが施行される。

 

旧ソ連のチェチェンChechnyaではシャリアが国法となり、ヒジャブを被らない女性を警察官がペイント・ボール銃で撃つという事態まで発生している。

プーチンさんはこのチェチェンがロシア連邦に留まっている限りは事を荒立てたくないので大目に見ている。

 

2007年、イラクのシーア派の拠点バスラではヒジャブを被らす西洋風だと非難された40人の女性が殺人死体となって放棄された。

 

日本の左翼のかっての憧れの地、パレスチナのガザでは、女性はヒジャブを被って子作りを、というハマスさまのお達しがとっくに出ている。

 

ところで、今年の2月1日を“ヒジャブの日”にしようという運動が米国NYでおこった。

提唱者は一人のイスラーム女性。ヒジャブを被って仕事に行くと、周囲の目が冷たいのでもっと理解して貰いたい、という願いから、イスラム信者だけでなく異教徒の女性もその日だけ一緒にヒジャブを被ってみよう!と提案していた。

 

とこれで、われらのオバマ君は元イスラム信者らしく、ヒジャブを被るのは女性の自由、と誇らしく宣言している。彼によればヒジャブなどは目じゃないそうで、今日のイスラム女性にとって一番重要なのは教育である、とのたまわった。

現実遊離もはなはだしいとは彼のことだ。