chuka's diary

万国の本の虫よ、団結せよ!

私の孤独 Ma Solitude : ジョルジュ・ムスタキ 

Non, je ne suis jamais seul, avec ma solitude
いや、私は一人ぼっちじゃないよ、いつも私の孤独と一緒だから。
 
本当に申し訳ないのですが、これも今は昔、ジョルジュ・ムスタキが歌い、日本でも大ヒットしました。日本のヒットドラマのテーマソングとしても使われました。日本語字幕は下のMVについておりますから、意味もよく分かることと思います。
このMVを作った人をはじめ、日本でもムスタキの熱心なファンの方、まだまだ多いのですね、安心しました。
この歌、今、深い孤独感に浸っておられる方々へお届けしたいと思います
 
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ムスタキさんの曲は本当にいいですね。懐かしいの一言につきます。
私もムスタキさんが大好きで、昔彼のアルバムしっかり持っていました。日本を離れる際に泣き泣き神田の古レコード屋さんに置いていきました。
彼の最初のヒット曲、『外人』でもおわかりのように、ムスタキさんはフランス人ではなく、さまよえるギリシア人です。
だから、彼のフランス語、一語一語がわかりやすくて、私のような外国人には耳にやさしいフランス語でした。
 
ただ、また例によって、日本人の理解は少し違うのです。日本の人は村八分を恐れ、従って孤独を必要以上に深く考え過ぎているように見えます。
 
ある日本女性がフランス男と知り合いになり、すっかり彼に夢中になりました。彼女によれば、‟je suis seul” (=私は独りぼっち)という彼の最初の言葉に同情し、孤独な彼の姿にすっかり惹かれたんだそうです。
ああ、またかいな、というのが私の率直な感想。これぞまぎれもなく‟おフランス病”の初期症状。
このフランス男の言わんとしたことは、俺はもっか恋人がいないから、どうだいっちょ試してみないか、という意味なのですがね。
 
この歌は振られた時の、アンタなんかいらねーよ、どうせオイラは一人モン、という口惜しい気持ちにピッタリではありませんか?