chuka's diary

万国の本の虫よ、団結せよ!

セレナ:テニスの女王がドラマクィーンに見事へんし~ん!?

欧米でも今もってテニスは上流階級のスポーツというイメージが強い。日本でもアキヒト皇太子と美智子さんの軽井沢テニスコートのロマンスで第一次テニスブームが巻き起こった。1958年、高度経済成長の時代だった。しかし、テニスもゴルフも当時の庶民の生活とは全く関係ないスポーツ。このテニスブームはV字ネックのテニスセーターやラケットを小脇に抱えてのテニスルックの大流行で終わった。
しかし果たしてテニスは本当に上品なスポーツなのか?
 
実際問題としてテニスに勝つには、相手がミスするのを待つ、待ちたくなかったら相手にミスをさせる、ということが基本となる。これは正々堂々のスポーツ精神とは程遠い。コート上では姑息に成り切らなければ勝てない、というのが当たり前と見なされているスポーツだ。
日本ではやれ素振りが基本だの、それから打ち返しだのと、今だに事細かな技を重大視しているようだが、結果的にはパワーと頭の回転の仕方が勝ち負けに大きく影響する。
危機に直面する人間は、攻撃か逃走、という二つの一つを選ぶ、と想定される。テニスの試合中には自分のミスの心的インパクトが大きい、と言われている。自分ミスで自信喪失し弱気に襲われると負のスパイラルに突入。それが今回の‟テニスの女王様セレナ”のUSオープン最終戦での暴走となって現れたようだ。
 
事実はセレナ VS ナオミは予想通りの熱戦だった。最初のセットはナオミがとった。そこで、コーチングをした、と突然警告を出されてセレナは即切れ。セレナには2009年のUSオープンでも切れた過去があった。セレナが審判男にかみつくと、このポルトガル人審判は態度が悪いと一点ナオミに追加、セレナが自分の連続ミス後に癇癪を起しウィルソンのラケットをたたき割ると、今度は警告三回だから、一ゲームそっくりナオミにやってしまった。セレナにとっては物凄い悪運。これでセレナは次のゲームを失えばナオミの勝ちというところまで追い詰められた。常識的には死刑宣告だが、常識が通らないのもこの世界。結果的に最後となってしまったゲームの最中にも会場のブーイングをBGMにセレナはこの審判男をゲーム泥棒だと大声をあげて泣き出すというありさま。まさにテニスクィーンからドラマクィーンにへんし~ん!大荒れに荒れた。最後の最後は試合をギヴアップ。
 
さすがにこの‟ドラマクィーン”セレナの暴走は多くの批判を浴びた。しかし、驚くべきことは、過去のテニススター達やその他の絶対多数がセレナは間違ってないと言っていることだ。
 
試合でのコーチングサインはプロコーチは皆していることであり、それがことさら警告となるも稀。それがどうしてあのタイミング、つまり苦戦中のセレナに課せられたのかという批判。
セレナの言動、審判を泥棒と呼んだ、は警告に値しない。男性プレイヤーはもっとひどい罵声を浴びせるのが常でセレナはそういった罵声は一言も発してない、だから女性プレイヤーに対する差別だという批判。
ゲームそのものをナオミに加算するのはやり過ぎという批判
セレナにはすでに罰金1700万が課せられているのだから。
 
セレナの暴走が起こらなかったら、おそらくナオミが完勝した可能性も強いことから、このセレナ騒動の第一の被害者はナオミだ、というのが誰もの一致した意見となった。 というのはナオミは表彰式でもブーイングが起こり、悪いことをしたのが見つかった時の子供のように怯えて泣き出し、勝ってすみません、とお詫びの言葉をポツン!? これが皆の同情をかった。
 
ところがその後に続くインタビューでは、ナオミの発言が異様に子供っぽいのだ。ナオミは見た目は20歳でも精神年齢12歳、とか口をもごもごさせて何を言っていつのがはっきりしないので、彼女は天然の腹話術師だ、とかいうコメントが多く出ていた。しかしながら、彼女のテニスは素晴らしい、と。
ナオミのプレイ・パターンをYouTubeの動画で見てもらいたかったのだが、USオープンの勝利後消去されてしまった、残念です。
動画では、彼女が一つ一つ確実に打ち返しながら、タイミングよく攻撃しているのがわかる。難を言えば時間をかけ過ぎるという点だろうか。彼女は今20歳というピーク時。これを過ぎるとパワーが落ちていく。私はこの動画を見ながらなぜかあのテニスの天才少年ことマイケルチャンを思い出してしまうのだ。チャンは現在錦織選手のコーチをしている。
これから彼女のテニスは徹底的にターゲットになるだろうが、とにかく『ナオミの時代』の到来だ。ぜひ末永く頑張ってほしい。
 
下のはセレナの風刺画だが、女性差別という非難が世界で巻き起こっている。金髪の白人がナオミ。コートに転がっているのはベビーのおしゃぶり。実はセレナは去年出産したのだが、難産だったようだ。今年カムバック果たし、言わば女性の輝ける星。この風刺画では、セレナのドラマクィーンぶりに辟易した審判が金髪少女のナオミを呼び、もういい加減にしてセレナを勝たせてやれ、と説教してしいる。私には女性差別だとは思えないのだが・・・。
 
 
下は表彰式で怯えるナオミの肩を支えるセレナ
 
Image result for US open 2018 serenaImage result for serena's catwoman outfit
 
上は今年のフレンチオープンでのセレナのキャトウーマン・スーツ。
このテニスドレスはエレガンスに欠けるという理由から今後フレンチオープンでは禁止された。
女性プレイヤーは男性を喜ばせるためにあの、太ももむき出しパンティチラチラ、の超ミニを強制されなければならないのか!?