chuka's diary

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トランプのアメリカ:終焉は近い!?

US President Donald Trump inspects border wall prototypes

 
2016年の大統領選挙でトランプは約束した。
『米メキシコ国境にウォールを建てる!心配しなさんな、皆さん方市民には1セントもかからない、なぜならメキシコが全額払うことになっている!』 
 
あれから2年、11・06の中間選挙で下院を失い、モラー特別検察官によるロシアによる大統領選介入事件捜査で側近が次々と有罪を認めてしまい、刑務所送りになりつつある、という追い詰められた政治状況下、トランプ最後の悪あがきが始まっている。最後の、と書いたのは、拙者達大多数の米市民の望みでもある。これ以上、米連邦政府を破壊しないで静かに辞めて欲しいということだ。それほど米国の政治情勢は危機的である。これも日本で報道されているのかどうか、疑問だ。米国内ばかりではなく、トランプの喧嘩売り外交は国際政治の流れまで変えようとしている。
 
上のはトランプのドリーム・ウォール。しかしメキシコ側は1ペソも払うものかとトランプの要求を突っぱねた。
下のは米国の税金を使って作る、ウォール、いやスティール柵で、上部のスパイクに注目。ある朝突然トランプのツィッターで知らされた皆の感想は、これ、蛮族侵入を防ぐ中世の柵のようだ、との事。
しかしトランプはこれがあれば中南米系のレイピスト・犯罪者・テロリストで構成される不法移民を100%防げる、と信じて疑わない。だから国境警備費や警察費など大幅に削減できる、つまりWIN/WINが彼の主張。
ド~スル?
 
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連邦政府は憲法に従い、来年度の予算をどの部署のどのプログラムに入れるか、というファンディングを議会で通させないと金が来ないことになっている。運営費の金がなければ政府が閉鎖されるということになる。これも過去何回となくあったが、中級・下級国家公務員には家計に響く。これらの人々は給料が低めでカツカツな暮らしをしている人が多いためだ。また非常時勤務を強制される公務員には給料遅配となるので、一時的にせよ生活苦に陥る。
トランプは自分のウォールの金が議会に拒否されたからという理由で突然ツィッターで、この通過議案を拒否した、金を得るまでは政府を閉鎖すると脅かしに出た。
トランプは通過議案に署名するという事を明言し、クリスマスは彼のフロリダの豪華マンションで過ごす予定になっていた。メラニア夫人は一足先にフロリダに向かっていた。それが一夜明けての心変わり。
政府閉鎖を止めたいのなら民主党と交渉する用意があると言い張って今もホワイトハウスに籠城中。議員達は休暇で誰もいない。とんでも強気のツィッターを発しながらひたすらトランプ翼賛放送局に成り下がったフォックス・ニュースを見ながら暮らしている、という情報がフェイクニュースから流れている。
政府閉鎖の被害者となった連邦政府勤務者にとって今年のクリスマスクルシミマスになってしまった。