chuka's diary

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トランプのアメリカ:フェイク大統領御紋章珍騒動!?

前回の記事からトランプをめぐる政界はまたまた大転回、おかげでフォローアップが大変だ。
 
私は民主党支持ではない。しかし『古き良き共和党』はトランプというよりブッシュの失政(?)で崩壊がスタート、今やトランプに完全に乗っ取られている。だからトランプの政策(?)は伝統的共和党とは全く違うものと考えている。拙記事は戦後米史の『時代の大変遷』を体験しつつあるその他大勢の中の一人の感想として書いています。
 
米時間7月24日にはモラー元特別検察官の待望された初(?)の下院証言が開催され、目下トランプとメディアはモラー氏発言の解釈に大忙し。しかし、下の歴史に残りそうな珍事件はモラー証言前夜の7月23日に起こった為、見過ごされがちだったのだが・・・
その日、トランプ大統領は、トランプ若者ラリーと銘打って全米のトランプ支持(?)の高校生達を首都に集めた。そこで壇上に立ったトランプはまたお決まりの暴言。拙者はこちらの方が問題視されるべきだと思う。
 
そこでトランプは、米憲法第2条で、大統領には何をしてもいい権力が与えられている、と声高々に宣言。
もちろん第2条にはそんな内容はない。2条は大統領の資格・権限を明記したもので、大統領は憲法の施政者、と規定されている。第2条での大統領の権限は
 
米軍の総帥
国際条約を結ぶ権限
上級公務員の任命
年次報告のスピーチ
 
しかし敵国との戦争宣言は議会の権限となっているので、大統領の軍派遣の権限は極めて限られていると解釈されている。
上の例のように米国民主主義では連邦政府・議会・裁判所が相互に規制しあう仕組みなのだが、トランプには憲法の理解が全くない、と見なされている。
 
下のフォトはその高校生大集会で鷲の大統領御紋章をバックに満面総得意のトランプ。しかしかの御紋章は実は反トランプ・オンラインショップで売られているフェイクだった。この珍事件、陰謀でも何でもなく、実は担当者がググって画面が明確な御紋章をオンラインショップからコピペしてしまったのが原因と報道されている。
 
 
 
 
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本物は下。
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本物:一頭鷲。               フエィク:二頭鷲、ロシアの御紋章と同じ
                         胸の盾の上部には数個のカマトンカチ!
 
    右側の足は銃を掴み、            ゴルフのクラブ 
    左側 オリーブの枝              緑色のドル紙幣
 
さらに、鷲の頭上に記されているモットーであるが
本文はラテン語(=モットーは常にラテン語)で 本物は、多数(=民衆)の中の一人、の意で主権在民を象徴しているのだが、フェイクでは、スペイン語(ラテン語に似ている!)で、45(=代目)は操り人形、となっている。
 
という具合で、皮肉のこもったとんでもない代物だ。
このフェイク大統領御紋章のデザイナーは今は反トランプの元共和党支持者。
フェイク御紋章を出したテクニシャンは即刻クビになったそうだ。