chuka's diary

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カバノー最高裁判事候補の小さいウソ

9月27日の公聴会最終日,。民主党委員の意地悪質問に、カバノー最高裁判事候補は見事に切れた。質問に答えるどころか、私もビールが好き、みんなもビールが好き、あんただってビール好きだろう!とくってかかる有り様。このような彼の情緒不安定さが最高裁判事にふさわしくない人という印象を視聴者に与えている。
 
今日までに3人の女性が酔っぱらったカバノー候補に性的暴力を受けたと弁護士付きで名乗り出ている。
 
#1は公聴会で証言したクリスティーン・フォード教授。
このレイプ未遂事件はカバノー候補が17歳、フォード教授が15歳の時に発生したとなっている。当時カバノー候補はイエズス会ジョージタウン進学校(男子制)に在学、フットボール選手として活躍。一方のフォード教授は都内の名門女子私立高校に在学中。あるプールパーティでカバノー候補と悪友が彼女をベッドルームに連れ込みドアに鍵をかけられ、抵抗するとカバノー候補に手で口を塞がれ、殺されると信じた、というから怖い。このガキ共は、二人してこの少女をレイプするつもりだったのだ。高校卒業アルバムには、彼の高校時代に達成した業績の一つに、‟ Devil's Triangles” をあげているが、これはまさにそのことを指しているように見える。この‟Devil’s Triangles” はなにか、と尋ねられ”、酒の飲みのゲームだ、とカバナー候補は答えている。 しかもこの時間帯に誰かによって英語ウィキの‟Devil's Triangles” の項目から2:1セックスという意味が消されてしまっていた。これは本当だ。
 
カバノー候補と保守陣営は最初の#1事件に対処する為に夫妻仲良く保守サイドのフォックスTVに出演、高校時代は学業とスポーツの両立に忙しく、しかも毎日曜日は教会で少年助祭をしていた、酒を飲んで問題をおこすなどてとんでもない、と反論し、さらにカバノー候補自身が高校から大学在学中のほとんどを童貞!で過ごした、とまで告白したのだった。
 
ところが、意地悪な民主党委員が公聴会で持ち出したのは、何とカバノー候補の高校卒業アルバム。そこには当時悪ガキだったカバノー候補のふざけた文句が残っているのだ。くそガキ共の高校時代の金字塔について、民主党委員のイヤミな質問にカバノー候補はごまかしで応戦!
 
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上はしてやったりと卒業アルバムのカバノー候補のページを掲げる著名な民主党委員。
下は質問内容。
100 kegs or bust カバノー候補と友人の悪ガキどもは卒業までに100個の大型容器に入った
ビールを飲み干すという誓い。拙者は拙ホームパーティで kegでビールでを買ったことが数回ある。
Renate Aluminum 友人でカトリック系女子高生レナータの同窓会員という意味。 同じことをカバノー候補の悪ガキ連13人が書いていた。ということは、窓ではなく穴?の方が正しいかも。いずれにせよ、下品。今回このカキコを知らされたレナータ女史は、カンカンに怒ったそうだ。
 
Devils triangles 2男:1女のセックス。カバノー候補は公聴会で飲みかたのゲームと証言、知る人ぞ知るスラング。
 
Beach Week Ralph Club 吐くまで飲むこと、そこまで飲めるという酒飲みの虚言。カバノー候補は、胃が弱かったのでよく吐いていた、とウソをつく。
 
Judge!   Have you boofed yet? Jugde =#1で共犯とされる親友のことだが、長い間のアルコール・薬物依存症のせいでリハブ中。もとは作家であり、アルコール依存症だった自己の体験記を書いている。その中にカバノー候補をモデルにした人物が登場。 boof=アナルセックス。
おまえ、とうとうアナルでしたのか?という意でジョークにしては凄すぎる。カバノー候補は屁をこくこと、と証言した。
FFFFFFourth of July  のFFFFFF= Find them FRENCH them Feed them Finger them F・・k them Forget them 略字で、意味がわかる人なら吐き気を催すこと請け合いです。
 
親の顔が見たい!? 
 
つまり高校時代のカバノー候補の頭は紛れもなく、酒、セックスで満杯だった!
 
あんた、その頃から酒に問題があったんでは?という民主党委員の質問に対して、
カバノー候補は、メリーランド州では18歳で飲酒許可、フットボールの練習後メンバーでよく飲んだ、そのどこが悪い、すべて合法だ、とうそぶく。しかし彼はその時17歳で、18歳になる前に州法改正、メリーランドでは21歳で飲酒が合法となってしまっていた。
つまり、未来の最高裁判事は違法で酒を飲んだのに、それを認めようとしない!?罪に問われなければウソついてもいい、ということに。
 
セクハラ糾弾#2は彼のイェール大の親しかった同級生からだ。この事件は泥酔したカバノー候補が彼女の目の前でパンツをずり落とし、チンポコを見事に露出、それを彼女の顔前に突き出したということ。おかげでこの被害者となった同級生は、チンポコが顔に直接接触したため非常に不愉快な思いをさせられた、というのだ。
 
この公聴会直後にはイェール大の同級生が数人TVに登場。そのうちの一人は医者だ。彼女はイェール時代の飲み友達だったとかで、カバノー候補は酒好きでしょっちゅうグダグダに酔っぱらっていた、最高裁判事としてこんなことで下手なウソをつく人は失格、と手厳しく批判した。
 
レイプ糾弾#3はレイプ未遂公聴会の前日、あのトランプの宿敵、アメリカを発情させよう、という文句を売り物にしたストーミーダニエルの民主党弁護士が引っ張り出してきた女性。この女性はカバノー候補と彼の悪友でレイプ未遂に一役かった元アル中の同級生に高校生のホームパーティーで輪姦されたというのだ。
 トランプはストーミーの弁護士のことを 三流弁護士、下層階級、と即ツィートしてこき下ろしている。

トランプ VS ストーミー・ダニエルズ : Make America Horny Again - chuka's diary

#3の方はフェイクニュースの方でもあまりまともに取り上げていないが、#2の露出事件は急速に問題となりつつある。というのは、告発者とカバノー候補はイェール時代の親しい友人サークルのメンバーで二人の共通の友人だった。これまで名乗り出た友人たちのほとんどが告発者を信じると述べている。
 
さて翌日の委員会での投票直前のこと。トランプと折り合いが悪くトランプの推すカバノーには入れたくない共和党委員がいた。彼はエレベーターの中で#MeeToo支持者に囲まれ、レイピストを最高裁におくるのか!と怒鳴り散らされるという事件が起きた。その始終がスマホに録音され、この議員はFBIの調査をする、という条件付きで、カバノー候補に一票入れた。
 
トランプも折れて、FBI調査を命じた、というのが今日までの顛末であるが、時間ごとにいろいろと情報が出て、FBIの調査が終了する金曜日には一体どうなっているのだろうか?というのが今の現状である。
 
Falsus in uno, falsus in omibus = False in one thing, false in all
上はラテン語による法原則=証言の中の一件のウソにより証人が信用性を失うこと。
カバノー候補は法的スタンダードから最高裁判事の職にふさわしくない、という声が多く出ている。
 
カバノー候補が公聴会で自己賛美したのとは裏腹に、全米法律家協会、イェール大学、高校の母体であるイエズス会はカバノー候補推薦をすでに取りやめていた。全米法律家協会は最初からFBIによる調査を推薦していた。