chuka's diary

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トランプのアメリカ:トランプの自爆は罠だった!?

昨日22日の朝、トランプは、ペローシ下院議長とシューマー上院議員をリーダーとする民主党議員団とホワイトハウス内でインフラ整備の為の調整をする手筈だった。このミーティングは3週間前から予定されていた。
米では連邦政府は各州に渡る設備、組織についてマネージメントの職務がある。例えば高速道路。老化する高速道路、橋の補強修復は大きな問題となっている。その為の予算通過には下院の協力が不可欠だ。
 
出席者の話によると、カなぜかーテンを引かれた会議室にトランプは到着。しかしそこでは誰にも挨拶することなく立ったまま、民主党は下院の職務と称してトランプ政権のロシア疑惑捜査を続けている、民主党が ‟ I "ワード に取りつかれている間は、議会で民主党と働くつもりはこれっぽっちもない、と一方的に民主党を非難、くるっと背を向けると、メディアが詰めていたローズガーデンへ一直線。
その間約3分。
残されたのは、狐につままれたように唖然とした民主党議員団だった。
もちろん、その日のミーティングの為に民主党側が用意した資料は全くの無駄。
‟ I ”ワードとは、impeachment (=大統領弾劾)を指す。
しかし現在上院は共和党が多数なので、弾劾は成功しない、と予想されている。
 
 
下はMSNBCニュースだが、有名ニュースキャスターのタッパー氏のショートイントロの後、ローズガーデンに現れたトランプに注目。顔からはいつもの人工タンによるオレンジ色が消え、それに表情がかなり硬ばっている。キューピーさんのような手の動きの激しさからしてかなりの興奮度を感じさせないか?
実はこのトランプ自爆は、このミーティングの前に、ペロ~シ議長がトランプはモラー捜査をカバーアップしているという非難コメントがTVで放送されたのを見たことが原因だ、という説が流れていて、数人のニュースキャスターがそれを報道していた。
このトランプ自爆に反応するようにより多くの人々が‟ I ”ワードを口に出して支持するようになってきた。その時点では民主党の中ではトランプ弾劾について意見が二つに分かれていた。
 
 
しかし、翌朝、つまり今朝、民主党のペローシ議長は、記者会見で、これはトランプが一芝居打った、トランプ弾劾は彼が望んでいることで、私達はその手には乗らない、と宣言。
 
事実は、トランプ側が大統領特権を理由に証人やモラー報告原本の議会召喚を一切拒んでいる間に事態はさらに進展、トランプ側の経営の謎が明るみに出るのはもはや時間の問題となりそうになってきた。
 
5月6日にムニューシン財政長官はトランプの過去6年に渡る国税申告書コピーに引き渡しを拒否。
現行法では現大統領の国税申告書は議会の要請があれば無条件に引き渡すことになっている。
 
しかしその前夜に又NYタイムスが、損失王トランプという大特ダネを流す。
NYタイムスは1985年から1994年にかけてのトランプの国税申告書の概要を公表した。それによると、10年のうち、トランプがわずかにせよ税金を払ったのは2年のみで後は合計1286憶の損失を計上。米国での個人最大の税金申告上の損失男がトランプだったのだ。
この期間に彼の本、実は代筆、‟The Art of the Deal”(1987) は 大ベストセラーになりトランプを時の人にした。一体この男の頭はどうなっているのか? 
しかし申告書がこうだから、当然トランプホテル・カジノも次々と倒産。しかし父の遺産・投資者の金、銀行資金と次々と踏み倒し、もう米国内の銀行はトランプに金を貸さない、というクライシスを向かえたのだが、ドイツ銀行からロシアの金がトランプに入ってきたのだ。話がうまくできすぎていないか?というのが一つの疑惑となっている。
 
その理由からドイツ銀行に関係書類提出が議会から要求された。これをトランプの子供達、ジュニア、イヴァンカ、エリック、の三人が共同で逆起訴。しかし、トランプ自爆の日に敗訴となった。
この書類の中にはトランプの国税申告書が含まれているのかどうか?銀行から大金を借りるのには、借り手の財政状態が法的規制を受けている。すでにロシアのマネー洗浄で多額の懲罰金を課せられたドイツ銀行では、行内の監査官がトランプと娘婿クッシュナーの金の動きについてマネージメントに警告したのだが、握り潰された、という内部告発も出ている。2016年、大統領選前の出来事だ。
 
 
しかし何といっても米国人をナーヴァスにさせているのは中国に対する25%報復関税である。すでに米国の農産物は買い手を失い倉庫で腐っている。その上、野球帽から靴まで中国製品で生活してきた一般市民はトランプに反対している。米中貿易戦争が長期間続けば、物価上昇と低賃金職の減少は免れられない。2020に影響する事は間違いない。
 
下はラスべガルのトランプホテルのルームがどれだけ中国製品で占められているか、というおもしろ動画。
トランプと愛娘イヴァンカは中国及びアジア諸国から安物を輸入しトランプブランドの高級品として金を儲けた人の代表格。おまけにゴルフコースの使用人は低賃金のラテン系、その中には不法移民がかなり含まれている。