chuka's diary

万国の本の虫よ、団結せよ!

トランプのアメリカ:遊び友達は少女レイピスト

前回から一週間、その間にまたまた驚きのニュースの連続となった。トランプニュース・フォロワーズはネット・ニュース番組から目が離せない、といったところではないだろうか?

 
しかし米国は今や政治的には二分状態。内戦の一歩手前のような雰囲気でまことに不気味。ところが市場はブル連投。トランプの圧力が連邦銀行に利子を引き下げさせることになった。好景気の連続はもちろん2020年向け。この際大儲けをしたい人は今がチャンスかも。
 
下はトランプ・ニュースのフォローアップ
 
☆ 失言王バイデンついに謝罪。これで一見落着。しかしこの先どんな失言をするのか?怖いかぎり。伝統的には黒人票は黒人候補に行くのだが、今回は反トランプという共通の目的の為これ以上の批判は控えている。前回ではロシアが、白人ヒラリーに投票しないようフェイスブックで黒人達に宣伝活動を行った事がモラーレポートで報告されている。
 
☆ トランプが38度線を得意顔で栄養過剰のキムと歩いて越えた頃、国内ではメキシコ国境の不法移民収容所の非人間的扱いが大問題に。40人収容の部屋に70人がコンクリート床にひしめきあい、毛布もない。水は中型の給水容器がただ一つ。トイレにも水道なし。女性が水が欲しい、と言ったら、係官はトイレットの水を使え、と答えたそうだ。邪魔者扱いで食べ物も支給されず、シャワーもなし。政府捜査官は悪臭に驚かされた。しかも、米政府の方針として未成年者隔離をしているので、幼児も十代も皆親から引き離され、特に幼児は汚いオムツのままほったらかし。親の方は一足先にメキシコへ送り返され、これらの未成年者たちが親と再開できるのかどうかも全く分からないとのこと。
ノミ・虱の類や皮膚病が蔓延し、感染症で死者が出ないのが不思議なくらい。警備員はフェイスブックで収容された人々を嘲笑い、トランプは『来なけりゃいい』、とツィート。
 
これらの不法移民はほとんどが難民申請者。今の法では収容は最高3日、その後は審査時まで一時滞在を許可される事になっている。不法なのはトランプの方だ。
 
20Gに出かける直前に、トランプは9の大都市で不法移民の大強制連行を実施する、と宣言。それをここまで延期してきたが、明日の日曜日に実行するとツィート。
該当する市は協力拒否宣言を出し、移民局がドアをノックしてもドアを開けないよう、逮捕された場合には人権団体に連絡するように公式な指示さえ出している。
まるでナチスドイツのユダヤ人狩り!これには、‟人道に反する罪”、だと言う声が出ている。
 
人口調査騒動について
米では10年に一度人口調査が行われるのだが、トランプは調査票に米市民権の有無を記入させようとした。そうすると、調査に答えない人が出てきたりして、正確な人口調査が出来なくなる、と民主党側からの反対にあい、市民権質問阻止目的でトランプ政権は起訴された。概略すれば、印刷を始める前の6月30日までには判決をというトランプの要請でヒヤリングは緊急事態として最高裁まで一足飛び、しかしそこでトランプ側は敗訴。
理由はトランプ側の主張は信用性に欠けるというもの。しかし、二日前の7月11日まで大統領令で市民権質問を入れると駄々こねまくった挙句に市民権質問は入れないとメディアに公表。最高裁判断より大統領令が上だと信じる大統領は米建国以来初めてではないだろうか?
 
ここでアコスタ労働省長官の急遽辞任事件が起こったのが昨日、7月12日金曜日の朝9時。
実は前日の夕刻、わざわざ質疑応答付きの会見を行い、自分のしたことは間違っていない、と自己の違法行為を言い訳。それもトランプの命令で。フエィクニュースはアコスタのトランプ向けのパフォーマンスと皮肉った。
 
この事件は12年前のフロリダで起こった。アコスタ前長官はその時フロリダ州の連邦検察官だった。フロリダ・パームビーチ周辺にはトランプをはじめ多くの富豪の住居があるが、ここの大富豪住人、ジェフリー・エプスティンが未成年女子をリクルートして自分でレイプし、金持ち仲間にサービスを提供している事が被害者からの訴えで発覚。しかし、エプステインは大物の大物。米国でもトップクラスの弁護士、を雇い起訴をかわそうとした。また関連人物も英のアンドリュー王子、クリントンなどのとてつもない有名人が名を連ねているそうだ。トランプはこのレイピストを、『凄く面白いヤツだ、俺と同じく美人好みだが、アイツは若い子専門』とツイート。それが批判の対象となると、一転して『よく知らないし、もう15年も前に縁を切った』と口調を変えた。
 
米では凄腕弁護士にとっては連邦検察官などは赤子の手をひねるようなもの。アコスタはこの弁護士陣に脅され、被害者に極秘で弁護士達と不起訴ディールをしてしまった。恐らく彼は裁判で彼の無能が原因で容疑者が無罪放免になると信じこんだせいだろう。アコスタはエプステインの弁護団から感謝状を貰い、ついでに容疑者の弁護士達が所属する米トップクラスの法律事務所に就職までした。
このエプステイン容疑者についてはNYのイスラエル支援のビジネスコネクションが背景にあるとかで金の由来を問題にする人もでている。
 
 
下はABCで土曜日の朝全米向けに放映されたNYの被害者インタビューの動画。
CCで英字幕が出てくる。
 
 
要約すれば、被害者は14歳の時アートスクール(高校)でエプステインの元被害者からスカウトされ、容疑者の豪華な屋敷へ連れていかれ、最初は身の上話などをして館内を見学。それで$300(約3万円)貰ったそうだ。時は2000年頃。それ以来一カ月に一度ぐらいで容疑者の館を訪問。容疑者の一番好きな部屋、マッサージ室につれこまれ、そこに掛かっていた裸の女性の姿が被害者にそっくりと言われた。訪問する度に要求がエスカレート。下着のみで容疑者をマッサージするようになった。最後は容疑者の乳首をもみながら容疑者は射精。それでも$300を毎回貰った。被害者が15歳になった時、これまでとは違い、突然下着をむしり取られ、抑え込まれてレイプされた。それが恐怖のトラウマになり、行くのをやめた。容疑者からは一年くらい誘いが続いたそうだ。
 
米の州では16歳未満の未成年との性交(性器侵入)はレイプとなる。有罪無罪は相手の年齢のみが決め手。有罪は刑務所送り。釈放後は性犯罪者として一生住居登録をしなければならない。英国や日本は13歳未満。しかし米で女性が最初に性交する平均年齢は14歳だそうだ。
 
有罪か無罪かの判決は一般市民の裁判員の合意による。裁判官は判決には一切関与しない。