12月10日、最後の公開証人喚問が終わり、民主党のペローシ議長はトランプ弾劾を発表、クリスマス前に下院で投票にかけられることになった。下院は民主党多数なので通過し、来年一番に上院での審議がはじまる。上院は共和党が多数だが、弾劾裁判の開始には多数決となっている。ロムニー元大統領候補を始め数人の共和党議員が弾劾に賛成なので、おそらく弾劾裁判は開始されると予想されているが、確定したわけではない。
民主党側からの弾劾理由は、１．憲法で規定されている大統領権限を越えた行為
２．下院に対する捜査妨害である。捜査妨害というのは、トランプとの 会話内容は全部大統領特権下にある、という検事総長バーの個人的視点から下院で証言しないよう圧力をかけた。これにはそういった下院に対する大統領特権はない、という判決が数日前に出たが、トランプ側は最高裁に控訴中だ。
その上、ペローシ議長はトランプは＂米国の安全保障の敵＂とまで宣言した。彼のウクライナ陰謀を議会よりももっとも詳しく知っているのはロシア側及び西側諜報網に間違いない。ジュリアーニやソンドランドEU大使は特にウクライナから大統領に個人電話をどんどんかけていた。知らぬは米側ばかりなり。
しかしペローシの公表に怒ったのはトランプの大統領選対策本部だ。彼らは下の動画をツイート。
Donald Trump Meme's Thanos in Campaign Ad
w.youtube.com/watch?v=WeLT2prHgRA
ダーヌス（＝Thanus）というコミック本の極悪戦士がフィンガースナップで民主党下院主要メンバーをワイプアウトするシーンである。ダーヌスの顔がトランプに挿げ替えられている。
わずか22秒だがかなり話題になった。その夜はフェイクニュースが非難ごうごう。
上のブロガ―はなかなか面白い事を言っている。実はこれは映画の一シーンにしか過ぎないが、ダーヌスはこのようにして人類を大殺戮したにもかかわらず、最後は彼が滅ぼされる事になっているそうだ。だから、ツィートしたトランプの戦略本部には小学校程度の頭を持ったバカが働いているということか？おそらく低学歴のレッテルを貼られたトランプ支持層を対象としたものに違いない。
上のブロガーはこのアドはこれまでと同様にトランプの悪意がこもっている、と言っている。しかし悪意（=meanness)に勝には民主党側もそれ以上の悪意を持たなきゃいかん、と。
アフリカ系にはこれまで白人側の底意地の悪い悪意に被害を受けてきた人々だ。だから今日でも人種差別的悪意は絶対容赦しない、という気概を持っている。
上のブロガーがこれに該当するのかどうか？
