chuka's diary

万国の本の虫よ、団結せよ!

イースターの前に生き返ったのはバイデン候補!?

昨日の3月3日はスーパーチューズデーだった。アイオワ州からスタートしたプライマリーと呼ばれる大統領予備選がこの日は10州で一挙に行われ、勝者は得票数によって大統領指名投票者数を獲得することになっている。これは党内でのミニ大統領選みたいなものだ。プライマリーでは米市民が民主か共和の党を選んでその党内候補者の中から最終的な大統領候補を選ぶというわけだ。日本でもよく知られているように、共和党はトランプと2人ぐらいの泡沫候補がいるらしいが、民主党にはまだかなりの本命候補が残っている。
実は私もこのプライマリーに出かけた。私は既に投票登録をしていたので投票場では運転免許証でIDを確認、民主党にするか共和党にするかを選び、受け取ったカードをモニターに差し込んでスクリーンで該当名を選ぶ。ニックネームでもおわかりのようにこの日は火曜日だが昔と違いもう数日前から投票が始まり、実はこの日が最終日となっている。結構多数が詰めかけ、待ち時間は15-30分くらいだった。
なぜ投票に出かけたのか?
去年以来本命とされていたバイデン前副大統領候補がまったく振るわなくなってしまい、トランプは、バイデンは死んだも同然、と口を憚らなかった。しかしトランプこそこのバイデン候補に恐れおののいたあまりにあのウクライナ陰謀事件を起こした張本人だ。
ウクライナ政府を脅かし、バイデンの次男ハンターが経営陣に名を連ねていたウクライナの悪名高いオリガルヒ(財閥)の所有するウクライナ天然ガスという会社の汚職捜査開始をウクライナ大統領自らの口から米TVで発表させようと企んでバイデン蹴り落としを狙ったが、ディープステートの米官僚達に告発され、それがトランプ弾劾にまで発展した。上院で無罪になったのはつい一月のことだった。トランプは無罪だと一人悦にいっているが、全く裸の王様になってしまっている。まともな米人でトランプの言う事を信じる者は頭を洗脳されたトランプカルトの追従者か、バカだ、とまで言われている。
ところで待ちに待った最初の予備選がアイオワ州で先月スタートしたが、勝者が分からなくなった。北欧式社会主義を掲げるサンダース候補かケネディ―の再来といわれファンの多いブドジェジ候補(市長ピート)のどちらかなのだが、とにかくこの2人がアイオワ州の指名選挙人を獲得。それ以後の4州はサンダース候補の勝利が続き、フェイクニュースもサンダースが民主党大統領候補になると思い始めた矢先に、バイデンに助けの手が差し出された。サウスカロライナ予備選前日2月26日になって、同州の有力黒人政治家クライバーン下院議員が、特に同州の黒人有権者に向かいバイデン候補に投票するように必死で呼び掛けた。
私はジョー(バイデン)の人柄をよく知っている。ジョーは私達の為に常に骨身を惜しまず働いき続けてきた。だからジョーも私達の事をよく知っている。トランプが再選されれば怖ろしいことになる。しかしサンダース候補が民主党から指名を受ければ私達は割れトランプに負けてしまう。ジョーこそ私達を一つにまとめることのできる唯一の候補だ。
このスピーチは全米で報道され、翌日バイデン候補は初めて予備選で勝っことが出来た。ミラクルは起こった。
3月4日の今日、スーパーチュースデーの結果が出て、バイデンの逆転勝ちとなった。サンダース側はサンダース候補とオバマ前大統領がホワイトハウスを共に散策している姿を選挙用動画にして流し黒人票を得ようとしているが逆効果だ。さらに、民主党が故意にサンダース候補を落とす為に仕組んだ、という非難を投げつけている。生死をかけた本格的指名争いのスタートだ。