chuka's diary

万国の本の虫よ、団結せよ!

ヒドロキシクロロキンをとうとう飲み始めたトランプ!?

ヤフーブログ閉鎖でブロガー難民となってしまいAmebaに移転させて貰ったのだが、そこには英語がペラペラになりたい、という人達がたくさんいる。しかしそういう方達には、バッドニュースだ。

 

たとえばこのヒドロキシクロロキン、これはほぼ一般化してしまったカタカナ表記なので私もこれを使ったのだが、英語の冒頭部分はヒドロではなくハイドロ(hydroxychloroquine)。カタカナ表記は発音そのものではないが、原語により近いと見なされている。医学も英語が共通語となっている今日、日本ではなぜことさら何語なのか分からないように表記してしまうのだろうか?せめて専門用語のカタカナ表記を英語に統一すれば英語習得の大きな助けになるはず。外国語習得はそれだけでもハード(hard=努力を要する)だ。だから余分なハードルは避けさせてあげたい、と私は思う。

 

このハイドロクロロキンは元は抗マラリア薬キニーネの一つだが、ジンク(亜鉛=必須微量ミネラル系栄養素)を癌細胞内に導くトランスポーターである事が発見された。ジンクは癌細胞の複製を阻止することが実験で確証され、それが新コロナウィルスのRNA複製阻止にも効果があるのではないか、ということになった。しかし実際の治療効果を証明する臨床プラシーボ実験はなされていない、というのが医学上の見解である。主として中国、韓国で実験的に投与し感染患者が回復した、という報告が頻繁に報道された。

その上、フランスの研究者がこのハイドロクロロキンと抗生物質Z-pacの二つを陽性患者に投与し、二つ摂取のグループがはるかに早く他グループより陰性に転じたと発表。もっともこの実験は参加者数が非常に少なく、二つ摂取組の一人が病状悪化で急死してしまったこともあり、結果はあてにできない、と見られている。

 

しかしこの実験の話に頭が取り憑かれてしまった人がいる。トランプだ。

 

4月始めのイースターにビジネス再開を図り失敗、その後この抗マラリア薬をホワイトハウスからTVで、安いし、別に損するわけじゃなし、と大々的に宣伝。

トランプ直属の新コロナ対策本部長である娘婿のクシュナーに2700万粒ほど製薬会社から寄贈させた。これを早期ビジネスオープンを目指す共和党知事に流す計画だったようだ。クシュナー氏の本部長参入に、行き当たりバッタリのトランプの失言暴言。どれが本当の対策本部か?とこれには皆が大混乱、これがトランプの新コロナ対策の真相である。

 

つい先日、フランスの著名な医学専門誌Lancetにまで、米の感染をコントロールするには国民一丸となって有効な対策を実行させる新しい大統領が必要、とまで書かれてしまった。本当に情けない事態である。

 

しかし、ベテラン(軍経験者専用)病院での投与結果として心臓疾患による死者の増加があげられ、この薬は入院患者のみ投与というガイダンスが政府に付けられた。トランプはこれを”Trump Enemy Statement”と呼び、自分を貶める為のウソだと公言。

 

しかし、2週間前にトランプ側近に陽性者が2人出現、恐れをなしたトランプは彼自身が宣伝したハイドロキシクロロキンを取ることにした。下は昨日5月19日の朝、抗マラリア薬を取っていることを自ら告白したトランプの動画。

https://www.youtube.com/watch?v=AWqRhLUItw0


Trump Says He's Taking Unproven Drug Hydroxychloroquine | Morning Joe | MSNBC

要人や医療従事者、働いて入る人等々多くの人々がこの薬を取っている。私もその内に一人にしか過ぎない。

私が服用している理由はいい結果をたくさん聞かされたからだ。別に害があるわけじゃなし。だが、副大統領のペンス氏は服用していない。政府は服用しないように警告を出している。

 

ところがである、次のシーンはトランプの翼賛TV局であるはずのフォックスの経済問題キャスターのカブト氏。カブト氏は頭脳明晰なキャスターとして有名。

 

トランプ氏はウィルスにやられる年齢層(トランプ氏は74歳)の一人だ。(こんな効きもしない薬を取って安心していたら)あんたはウィルスに殺されるぞ!と大声で叫んでしまい、トランプ氏をカンカンに怒らせた。

 

その次は下院議長のペロシ女史。

科学者達が取るなといっている薬は取らない方が賢明です。特にトランプ氏のように年を取り病的肥満状態にある方はそうするべきです、と痛い所をチクり。

 

ハイドロキシクロロキンはマラリア予防薬である。投薬量が同程度なら別に問題もないと専門家も言っている。そんなにむきになって非難することもないだろう、と私は思う。トランプ自身も、感染しなければそれでいい、感染したら死ぬだけだ、と言っている。理由はどうあれペンス氏の出番を待っている人もいるのだ。

 

なおトランプはZ-pac(抗生物質)とジンク(亜鉛錠)を一緒に取っているそうだ。

 

日本のケースは感染症状者が急増していないし、死者数も比較的に少なく、本当にいい事だと思っています。米では今日で9万以上の死者が出ている。恐らく8月までに15万人近くになるという怖ろしい予告もあります。私自身がこの危機を通り抜けられるのかどうか、先は分かりません。