chuka's diary

万国の本の虫よ、団結せよ!

失業天国になったアメリカ!?

今日は5月25日月曜、米ではメモリアルデー(戦没者記念日)という祝日となっています。週末と月曜で3日間連休で、ここから夏が本格的にスタートするというのがこれまでのアメリカでした。しかしあいにく私の州では冷たい雨降りとなりました。これでは海岸の人手もないだろう、とほっと一息しています。何しろ感染者数も死者数も一向に増加が止まらないのが私達の都市です。TVでも感染ホットスポットとして注意を呼び掛けている。

しかし調子に乗ったトランプは今度は学校を再開、と息巻いている。ここ数年来、愚孫が学校から貰ってきたインフルエンザにかかってきた私としては、本当に恐怖ですよ。ジョークではなく、本当にトランプに殺される!

 

ところで、5月からぼちぼちビジネスが開き始めたのに、雇い人が還ってこない、というのが今ニュースになっている。mopyesrさんのブログにドイツ政府はコロナで収入を無くした人に3か月の給料を丸ごと政府が出す、というお目出度いニュースがありましたが、米のはそれをはるかに超えた大盤振る舞い。下がそのニュースです。

 

https://www.youtube.com/watch?v=kLP-bwHjldQ


Workers declining jobs as unemployment pays better

上で登場するのは、サンディエゴの小さなフランス風レストランのオーナー。彼はラッキーにも$472000(=5074万円)の政府緊急援助を受け取り、店を再開しようとして元従業員に連絡すると、半分は7月一杯まで帰らない、と言ったそうです。理由は7月末まで毎週$600(=6万4500円)の失業援助金が受け取れるからだそうです。

動画でも説明されていますが、カリフォルニア州の平均年収は$34362(=370万円)で失業者には米政府の失業保険が70%、州の保険が30%でほぼ給料を4カ月間カバー。それに毎週$600が7月一杯まで貰える。だから給料貰うより失業している今の方が収入がいい。カリフォルニア州の平均収入は私達南部諸州に比べると高目です。私の州ではおそらく$30000前後でしょう。低所得層は少なくとも年収$20000(214万円)以下となります。なお州最低賃金を貰った場合の年収は定職で$10000(107万5000円)となりますが、こういう人達はほぼパートです。しかし失業保険は貰えます。

 

もう忘れてしまったかも知れないが、3月の終わりに、米政府から税金返金$1200(=12万9000円)+子供一人$500(=5万3750円)を税金申告者はすでに受け取っています。愚娘一家の場合は合計$3400(=36万5167円)だそうです。

 

だから失業保険に毎週$600の支援金、そして、毎月$640(=6万4448円)のフードスタンプを受け取っています。もうとっくの昔にスタンプ(切符)を止め、ATM式カードに変っていますが、このカードでスーパーで食料品ならほぼ何でも買える。愚娘からは私に食べたいグルメ食品があれば買って来る、とのありがたいお言葉までいただき感謝はしておりますが遠慮させていただいている。触らぬ神に祟りなし、です。

 

愚娘の職場は6月早々に再開されるそうですが、このまま家でしばらくのんびりしたい、と言っております。文句を言われたら、感染危機のある年寄りと一緒にすんでいるから、と言い訳するつもりだそうです。その年寄りっていうの、ひょっとして私の事ですよ。

 

今日で10万人近い死者が出てもビジネス全開を要求し続けているトランプの頭が狂っていることは皆知っていますが、それに呼応してビーチやウォーターパークに大量に押しかける人々。その一つが風光明媚なオザーク国立公園の群衆。TVで繰り返し放映です。そこの湖岸に集まった者は2週間の自己隔離をするよう今TVが呼び掛けている有様です。

 

社会全体がもうフツーじゃなくなってる、という認識が今アメリカのニュー・ノーマルとなっています。