chuka's diary

万国の本の虫よ、団結せよ!

シアトル大騒動:CHOP(キャピトルヒル・オーガナイズドプロテスト)

下の動画はシアトルの黒人差別反対デモの参加者が警察署・公園を含んだ一区画の通りを占拠、毎日がお祭りになった様子を報道しているニュースです。これが起こったのは6月1日。この事件は全米を驚かせました。しかしその後のシアトル市長の発言にはもっと目を剥いた。

 

最初はCHAD(=キャピトルヒル自治区)と名乗ったためトランプはANTIFAによる武装蜂起だと自らツィート。日本のトランパー達も同じ事をTVで言っている。

 

この市長はトランプに、口を出すな、地下壕に戻れ、と応戦。いつ取り返すのか、というニュースアンカーの質問には、まだ決まっていない、と答えました。理由は、キャピタルヒル一帯はシアトルでもLGBTの人達が住む最も進歩的で平和な区域で、プロテスター達はそこでフリードリンク、スナックを提供してブロックパーティー(近隣合同パーティー)を楽しんでいる、からだそうです。それはあの、"Summer of Love"

のようなもの、とたとえたので、この市長、一体いつの時代に生きてんねん!という驚きの声があがったのです。

 

"Summer of Love"というのは1967年、つまり今から57年も前にサンフランシスコに全米から若者が集まった夏のことを指している。あの夏のテーマは"愛"でした。私達から見ると確かに西海岸は変人の住む地だが、まさかシアトルにはヒッピーカルチュアが未だに残っているとは夢にも想像していなかった。

https://www.youtube.com/watch?v=krgZ4X7tK2g


Seattle's 'Capitol Hill Organized Protest' makes national headlines amid differing views and names

特に週末の日中にはもの凄い人が集まり、露店やミュージックもあり大フスティバルの雰囲気。この事態をどう収束するのか、双方で話し合いを続けているそうだ。

 

下の動画はこの区画が占拠される直前の動画で、WSJ(ウォールストリート・ジャーナル)による。何が原因かを追究する目的で作成された。それによると、双方が対峙した時、ほんの少しの挑発がエスカレーションに繋がっている。特に武装警官側は、非武装の年長女性デモ参加者達が傘を広げただけで興奮し、デモ隊に催涙弾を使うので引き下がれ、という告知も忘れて一人が発射、続いて多数の発射となっている。この後、市長は警察隊を引き揚げさせている。催涙弾使用は禁止された。

 

ところで、トランプはまた報復行動に出ました。今度はオバマケアにあるLGBT(性転換)差別禁止を廃止するよう命令しました。これは米には性転換者を憎む医者がいるわけで、これをクリスチャンの義務だと思っている。そういう医者による性転換者の治療拒否をトランプ政権は認めるという事です。内容はともかくとして、何か自分に反対する事が起こると、こうして報復するのが、これまでのトランプのやり方です。つまり、人々の恐怖を呼び起こすということです。プーチンや習とどこが違うのですか?このトランプが香港の自由を守るリーダーとは、笑わせます。

 

https://www.youtube.com/watch?v=MMjExztMbyA&t=8s


Video Investigation: How a Seattle Protest Ended in Chaos | WSJ

 一番下は世界で大ヒットした”花のサンフランシスコ”です。この歌詞は、1967年の”Summer of Love" をテーマにしています。

 

に花を飾ってサンフランシスコに行こう、やはり頭に花を挿した平和で親切な人達が待っている、そこで"愛のアセンブリー"に集まろう、というものですが、その愛が何を指しているのかは、皆さんのご想像にお任せします。

 

しかし、こんな大昔の事知っている人今時いるのですかね?

 https://www.youtube.com/watch?v=obsAUJHMOZs


Scott McKenzie "San Francisco" 1967 Hippies