chuka's diary

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cognitively there:  ワシはボケてない!?

米の終夜番組の人気トーク・ショーでトランプを皮肉った動画がお目見え。下のがそれです。

 

これはトランプが先週の日曜日のフォクスTVのインタビューで、痴呆テストをエースした、つまり完勝した、と自慢したことへの風刺です。痴呆は英語で"dementia"。これらのテストは"cognitive test"  とも呼ばれている。訳すると認知テスト。しかしこのテストはIQテストではなく、高齢ボケテストです。明らかにトランプはIQテストと痴呆テストを混乱している。この老人、ボケているのか、思考認識に問題があるのかどっちかだろう、とフェイクニュースがさかんに言っていました。

 

認知テストの一つに、メモリーテストというのがあった。これは私が大学で心理学を取った時に習ったから、随分昔です。トランプからこれを今でもしているのにも正直言って驚きだ。ショートメモリーはインスタントメモリーとも呼ばれ、今現実と私達を結び付ける大切な記憶ですが、やはり年と共に機能が衰えると見られている。

 

トランプのテストは非常に簡単。トランプのしたように、周囲から5つの関連する言葉を選んでその場で覚えてもらう。その五つを直後に繰り返し、数分後とか一時間後に繰り返す。翌日繰り返してもいいです。つまり記憶のセルフチェックです。しかし、結果が思わしくなくとも、実際の診断は脳スキャンとか特有タンパク質の有無とか物証的でないと、正確な診断とは認め難い。

 

下の動画の題は、『ドナルド・トランプに"ドラ"が助けを呼ぶ』です。黒髪おかっぱ頭のキュートな"ドラ"ちゃんは子供動画で非常に人気高いキャラクターですが、トランプの大嫌いなメキシコ系です。通常"ドラ"ちゃん動画はスペイン語と英語のバイリンガルが目的。

 

ここで"ドラ"ちゃんはトランプに英語の五つの単語、person, woman,  man, camera , TV、 を憶えるのを手伝ってくれ、と言っています。米にはスペイン語だけで英語能力不十分の子供人口は非常に多く、米の公立学校についていけないという危機的背景があるのです。

 

実はこの5つの単語は、トランプがメモリーテストで覚えたもの。トランプによれば、幾度もリピートし、数時間後でも完璧に覚えていたので、医師からあんたのように記憶のいい人にはあったことが無い、とまで言われた、とトランプは大満悦。

 

この動画の最期で、トランプは、"I'm cognitively there" と言っている。よく使われる口語表現に、" he is not  there" というのがあるけど、意味分かりますよね。直訳は彼は(あそこには)いない、ですが、ボケてるかいないか、という場合は、前者の意です。だからトランプは、ワシはしっかりボケてない、と言っている。しかも、"Biden is not there"、つまり、バイデンはボケてる、とすんなり続けている。ヘイトむき出しの嫌味な老人としか言いようがない。

 

https://www.youtube.com/watch?v=9gYubj1lzNI


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