chuka's diary

万国の本の虫よ、団結せよ!

出たー、テキサスのカウボーイ検事総長!?

今日は12月10日、新コロナの死者数が29万人を越えました。とにかくもの凄い勢いでコロナが広がっている。国全体が緊急体制に入っています。しかし頼みの綱はワクチンのみという怖ろしい事態が今のアメリカ。

 

マスクは自由を束縛する、とか、クリスマスだからパーティーするのは当たり前、という人達がかなりいます。そういう人達を扇動し、自ら手本となっているのがホワイトハウスのトランプ一家と側近達。もし日本の首相がトランプのような事をしたなら、皆怒りますよ。結果として感染はホワイトハウスからも広がっている。

 

ホワイトハウスでマスクしないで大パーティーしているシーンがフェイクニュースで流された。それが今批判の的になっている。

 

トランプはコロナ対策には全く無関心。口を開いて出て来るのは、バイデンに選挙を盗まれた、の恨み節。前回のブログを書いた日には、2日後に大きな事が起きるぞ、と興奮していました。

 

案の定その日の夜に、またまた大騒動です。

でもそれはグッドニュース👍しかしトランプには大打撃😭

 

その夜最高裁が、ペンシルベニアの共和党州議員からの公聴要請を棄却。それもただ一つのセンテンスで。

フェイクニュースは有頂天。彼らの凱旋報道が一通りおさまった頃に、全くこれまでと同じ内容の苦情を見事に最高裁に直接持ち込んだトランプ忠臣が現れ、これも大ニュースに。

 

テキサス州検事総長のパクストン氏。さすがカウボーイの州テキサス!

トランプ氏の大きな事とはこれだそうだ。今トランプは得意の絶頂にいる。

 

トランプは最高裁で訴えを聴いて貰えさえすれば必ず勝てると固く信じ込んでいる。

これまでトランプは3人もの保守派判事を任命し、現在最高裁は6対3で保守が絶対有利。特に自分で任命してやった判事3人の恩返しにトランプは熱い期待を寄せている。

 

このパクストン氏、最高裁への道を開く為に、何と、ペンシルベニア、ジョージア、ウィスコンシン、ミシガンの激戦4州を提訴した。

 

テキサス州の名をかたったパクストン氏の訴状によると、これら4州は選挙管理に失敗し選挙全体を傷物にした、と非難。しかし投票妨害を今回も堂々実行したテキサス州はトランプが勝利している。だからテキサス州には損害は全く出ていないのだ。

 

この訴状は公開されていて、私も一応目を通しましたが、筋が見えてこない。

 

拙解釈で申し訳ないが、つまりこの激戦4州は選挙を傷物にしたので公正な選挙を保証する米国憲法違反と主張しているような印象を受けた。

とにかく来週12月14日月曜日にせまった州選挙人投票から激戦4州をドタキャンさせろと最高裁に迫っている。つまり4州の62票(訴状には74票とタイポ=誤字)をバイデンから取り上げろ、と要求、算数ではこれでトランプの勝ち。

 

これに17の共和党州の共和党州検事長達がミズーリ州検事総長によって提出されたAmicus Brief(意見書)に 賛同の署名をした。

その上でトランプ自らも、"大統領だが該当の候補者"?として、この提訴に加わっている。?というのは上の語の法的定義が不明。トランプ派判事への単なるシグナルだと推測される。

 

ところで上の意見書の方は米国憲法の議論で占められ、パクストンのクソ訴状よりはるかに焦点は明確なのだが、意見書の議論は全く違ったジャンルに属するようだ。

ペンシルベニア州の違憲行為?のせいでトランプが負けた、と主張するより、むしろ不正が発生する可能性を強調している。やり玉に挙げられたペンシルベニア州では、州最高裁はすでに合法選挙という判決を下している。

 

被告側の4州が昨日反論を最高裁に提出した。

 

とにかく、すべては最高裁にかかっている。

 

 

今朝、テキサス州の主要新聞、ダラスモーニングニュースが、パクストンがテキサス州の名を使っているのは職権の濫用、このバカげた提訴を引っ込めろ、ときつい意見を出していた。

 

このパクストン・テキサス州検事総長だが、検事総長に2014年に当選。それまで下院議員をしていた。ラジカル保守である"ティーパーティー"のメンバーであることから法より政治の人であることは明らか。

 

しかもだ、検事総長在職中の2016年に、投資詐欺で起訴されている。その内の一つは客の買い手には売り手から手数料を受けとっていたのを知らせていなかった、というのがあった。あっぱれな詐欺男で検察官でいられるのが不思議だ。しかしなにしろご本人が州検察のトップというので起訴は保留されたまま。その後2018年に検事総長に再選だ。しかし大統領選投票日直前の10月に州検察の側近複数に別件汚職や脅迫を告発され現在FBIの捜査下にある。

 

呆れ果ててものも言えない。こんな人間のクズを2度も 州検察のトップに据え付けた州民が愚かなのか?

 

フェイクニュースの法解説者の分析によれば、このようにテキサス州が他州の内政に干渉するのはお角違いでこれまでに前例がない、すでに不正選挙の判断は下級裁判所でなされた、という2点を指摘、最高裁による停止措置命令はないだろう、とのこと。

 

最高裁の決定は今夜か明日にも出そうです。

 

www.youtube.com

上は"How the Grinch Stole Christmas"(グリンチがクリスマスを盗んだ!)の中で歌われた"Where Are You Christmas?"(クリスマスさん、今どこにいるの?) 

米のクリスマス・シーズンの定番となっている。

 

今クリスマスの日にプレゼントが買えない親がたくさん出てきている、とメディアが報道していました。新コロナがクリスマスを盗んだからです。非常に悲しい。