chuka's diary

万国の本の虫よ、団結せよ!

トランプ、司法省乗っ取りを図る!?

今日は1月25日。米コロナ死者数は42万人を超えてしまいました。

拙愚娘が去年からコロナのせいで延期に延期を重ねていた減量手術を1週間前についに実行。手術直前にコロナ感染テストをした結果はネガティブでした。

 

今米ではコロナによる死者が毎日3千から4千人出ている。

感染していないとどうも危機感覚がわかないというのも事実だ。ワクチン接種が予定よりひどく遅れているので、この先の米国の運命はまだ不明。

 

バイデン政権は大統領選直後の11月5日にコロナ対策本部を設置し、医学に従い正面から医療対策に取り組む姿勢を示し正確な情報を流している。その為米国内のバイデン政権支持率は少なくとも60%を超え好調である。

 

拙者のような普通人には政治は11月3日の大統領選で終わった。だがトランプの往生際が異様であり、この先まだまだトランプ余震は続く見込み。

 

あの1月6日のクーデター未遂の陰で、共和党全国大会がフロリダでひっそりと開催。トランプヨイショのオツムのおかしい委員長が再び担ぎ上げされ、再選。大統領選で大敗北を喫した党としては考えられないことだ。これは各州の共和党がトランプにしっかり握られていることを示している。組織を握ることは選挙資金を握ることであるから、トランプがこの共和党掌握を武器にすることは間違いない。今から2年後の中間選挙でトランプ議員が消えてなくなるまで騒ぎは収まらないだろう。いや4年はかかるだろう。それまで果たして共和党が一党として存在しているだろうか?と疑問を投げかける政治コメンテーターが続出している。

 

下の動画はトランプ弾劾と同時に政治ニュースとなった司法省乗っ取り事件を分かりやすくまとめたもの。この特ダネをものにしたNYタイムズとCNNが共同で動画にし分かりやすく解説している。しかし事実はかなり込み入っている。

 

トランプは1月6日逆転を目標にジョージア州をターゲットにして知事に選挙結果を取り消させる陰謀を図った。それはテキサスのパクストン州検事による逆転4州の選挙人投票緊急停止を求める起訴状が原告の資格なしという理由で最高裁から相手にされなかったことに関連している。しかし今回も、司法省が不正選挙捜査を行い、それを理由に最高裁に緊急停止命令を求めれば最高裁も取り上げざるを得ない、そうすればトランプ派の最高裁判事達が自分に有利な判断を出す、というトランプに都合のよい妄想に沿ったものである事に変わりない。

 

しかしかってトランプの犬だったバー司法長官は、選挙結果に影響を与える大規模な不正はない、と主張しトランプの謀略を邪魔した。バーは13日に辞任を発表、23日のクリスマス前に予定通り辞任。その直後トランプは臨時司法長官となったローゼン氏に、ドミニオンが絡んだ不正選挙捜査の特別検察官任命を要請した。

 

ローゼン氏は、司法省では捜査済みである、モラーのような特別検察官の任命は法的理由がない、という理由で断った。トランプ側は不正に関わっていないので特別検察官を任命する法的必要性がない。そこでトランプはローゼン臨時長官の下の弁護士官僚であるクラーク氏を通して、この男が自ら作成したジョージア州知事宛ての手紙に署名するように要求。この手紙には、司法省がジョージア州選挙の不正疑惑を捜査中でありバイデン勝利認定をただちに打ち消すように、という内容だったとNYタイムズは伝えている。

このウソを主題とする司法省書簡の署名をローゼン臨時司法長官は拒否。クラーク氏はその時、それならトランプに直接報告する、と脅し文句で答えた。

 

しかしその間に起きたのが例の悪名高いトランプのジョージア州内務長官に対する脅迫電話だった。電話内容が翌日の3日に公開されるやいなやトランプが任命したジョージア州地区の韓国系連邦検事が理由もなく即辞任し、大変話題となった。

 

ところでトランプの一方的な脅迫電話を聞いた私達視聴者は、この電話の背景は一体何なんだ?といぶかった。これが真相のようだ。

クラーク氏は1月3日の午後、ローゼン氏を罷免し自分が司法長官となる、ローゼン氏は長官代理として司法省に残っても構わない、とローゼン氏にトランプの意向を申し渡した。ローゼン長官には超驚きのメッセージだった。

しかしその同じ土曜日の夜、前日の脅迫電話の録音がワシントンポストにより公開されてしまった。この録音は国内でネガティブな大反響を呼び起こした。法曹界からはトランプの犯罪性が指摘された。

 

翌日ローゼン氏と副長官、トランプ、大統領顧問弁護士が数時間もかけて会談した。トランプが録音公開で非難の嵐にさらされた事態に勇気ずけられ、司法省トップ全員がローゼン氏が罷免されれば彼らも辞職するという手筈になっていた。トランプはローゼン臨時長官を罷免する意思が固かった。しかしそうなると司法省トップが皆辞任してしまうことになり、司法省の事実上の崩壊だ。大統領顧問弁護士に強く諫められローゼン臨時長官は罷免を逃れた。ここでも挫折し、トランプの怒りはさらにエスカレート。事実上のクーデターに走ったとメディアは想定している。

 

上のクラーク氏は、レイプを否定し事実歪曲名誉棄損で起訴されたトランプに関して、大統領なので起訴できない、と司法省から口をはさんだ張本人、とNYタイムズが報道している。しかし裁判所は、民事なので原告が現大統領を起訴できる、と判断。それで米法曹界から、司法省はトランプの個人弁護士の集まりではない、と大批判を浴びたが、トランプにとってはクラーク氏はこの上ない便利男に間違いない。起訴した女性はDNAが付着したドレスを今も証拠として所持していると報道されている。  

 

このクラーク氏は事件直後に辞任した。その次のトランプの謀略が1月6日のMAGA暴徒による議事堂乱入である。上の司法省乗っ取り陰謀は上院の弾劾裁判で証人喚問が行われると予想されている。一方クラーク氏は職務に沿って行動したので違法行為ではない、と声明を出している。これに関して司法省監査官の調査報告が公表される予定だ。

  

 

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https://www.youtube.com/watch?v=Iro0mYRimAs