chuka's diary

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トランプの盟友ロジャーストーン、脱税容疑で起訴!?

ロジャーストーン(68歳)と言えばトランプの盟友として、また"アメリカのスリーズボール"(=sleazeball, 屑人間)として悪名高い人。彼は下の動画に出ているように非常に稀なニクソン賛同者なのだ。

 

両腕を拡げてのピースサインは、ニクソンが首都ワシントンを去る直前での最後の大ポーズの真似。しかし彼は背中のニクソンの顔のタツー(入れ墨)でもっとも有名だ。

 

トランプの盟友として1月6日の議事堂乱入扇動にも加担している。ストーンはこの事件での起訴も予想、裁判支援の寄金集めも現在進行中。

 

しかし今回の起訴では連邦税務局から税金及び罰金約2億円を請求されている。これに負ければストーンの資産は差し押さえの対象となる。

 

ストーンは2007-2011に約1.5億円、税金未支払いと罰金、の負債が税務局に蓄積。その為2017年から月払いで負債処理に当たったのだが、2018年のモラー捜査を機に払いを停止。2018年は税金を払わなかった。2017の税金分と懲罰金も含めて総額約2億円が今回裁判で請求された。2018以後はストーン一家はトラスト(信託基金)を設置し、持ち家をトラストに売り、トラストに買ってもらったマンションに住み固定資産税を回避し、収入も支出もすべてトラストを通し、個人の所得税を払わなかったという悪質な脱税の告発が今回の起訴につながった。ストーンはトラスト設置について、ディープステートに税金は払いたくない、と述べたと報道されている。

 

ニクソン辞任の時ストーンはわずか19歳。その頃にはすでに共和党選挙プロとして頭角を現していた。しかし歴史から消えていったニクソンとは違い、ストーンは弁護士資格も得て大統領選の戦略家として大きく花開く。特にブッシュ(父)の大統領勝利で選対マネージャーであったブラック氏とブラック・マナフォート・ストーンのエリート・ロビースト会社を運営、大儲けをしたと憶測されている。

 

その後も大統領選に必ず顔を出してまぜっかえしを企んだと非難された。有名なのにトランプが吹聴したオバマのケニア出生説がある。大統領は米国内で生まれた者だけが成れるのでオバマには資格がない、と当時第3党から立候補を目指していたトランプが最初から噛みついた。誰もこんなデマは信じなかったが、資格がない、の方を信じる白人が多く出てオバマをターゲットにしたヘイトの種が撒き散らされた。

 

このデマの出所は彼だとネトフリのドキュ映画、"Get me Roger Stone"は暗示している。

 

ロシア疑惑では、ウィキーリークスとトランプとの連絡役を務めたとの疑いで下院、上院の情報委員会に召喚されたのだが、関係者の証言やe-mailを真っ向から否定したので偽証とみなされ、連邦裁で有罪判決を受け、新コロナが蔓延中の去年7月、収監直前にトランプに半ば脅迫めいた電話をし、刑期執行赦免を得た。それに去年12月にはトランプから罪の全面赦免を受けた。

 

脱税容疑で政府に勝つのは難関というのが一般的意見なのでこの調子ではストーンのトラブルはまだ当分終わりそうにない模様。

  

www.youtube.com

https://www.youtube.com/watch?v=Q22XL-I1w9U&t=23s