chuka's diary

万国の本の虫よ、団結せよ!

危険な東京オリンピックにまた悪いニュース!?

あれやこれやで一週間以上もご無沙汰してしまいました。その間、東京オリンピックには本当に都合の悪いニュースが出てきました。これではG-7でのお墨付きも水の泡。

 

昨日の日曜日、ファウチ博士と共にメディアで人気のあるゴッドリーブ元FDA長官が、この秋に米では再びデルタ変種による新型コロナのサージ(=感染暴発)が起きる、だから今のうちにワクチン接種をもっと積極的に広げる必要がある、と主要メディアを通して警告したことです。ちなみにゴッドリーブ氏はファイザー社の顧問でもあります。

 

現時点ではワクチン接種率目標の75%に近い州と50%以下の州との間には患者発生率及び死者数に大きな差が現れている。それにワクチン非接種者の感染が非常に顕著だという報告が出ている。

 

どうしてもオリンピックを開催したいのなら、絶対隔離体制で行くより他はないでしょう。この際観客数ナンチャラなんていう希望観測は国民の安全第一といスタンスから、すっぱりと諦めた方がよい。

 

中国の旧正月、インドのドを超えた超大集会、米では夏の休日、復活祭・クリスマス休暇、で感染が段階的に暴発、という無視できない過去がある。東京オリンピックだけは日本だから例外、というのはちょっとムシが良すぎるような気がします。

 

しかも日本ではオリンピック関係者と年長者65歳以上しかワクチン接種の対象になっていない。米国では年長者と共に成人病の人達、糖尿、高血圧、太りすぎ、それに喫煙者などの肺疾患、等々も対象となるアンブレラ型モデルで早期接種を推進してきた。対象者は勝手に申し込むだけでアポが取れる。これは一本でも多く接種することが命を助ける、という医学的倫理に沿ったものだ。

明らかにオリンピックの外向き宣伝を意識した、高齢者のみ七月末、という目標はもう遅すぎる。効果としても疑問がある。

 

もう一つの問題は政府の対応である。

日本の国民皆保険は残念ながら医療の格差をほったらかしにするいい口実となっている。一握りの総合病院で一握りの患者に高水準治療が可能であり、その他は町医者まかせというのが実情のようだ。その多くは10年前かそれ以前の水準だと批判する外国人患者からの恐怖体験もよく耳にする。

 

しかし新コロナではその国民皆保険の頼みの綱の町医者達が最初から治療拒否。だから治療設備のある病院のベッドの空きが無く患者は待機中に亡くなってしまう、という異常事態が発生していると報道されている。

 

菅首相はベッド占拠率の数字のみを気にして患者には無関心。これまでのひっ迫ベッド占拠率、新コロナで入院すべき人 /新コロナ専用 ベッド数、ではベッドが足りないので、常に100%以上だが、新コロナ専用ベッド入院患者 数/ 新コロナ専用 ベッド数 では100%を超える事がないので意図的に後者に変えた、と批判されている。

 

下の記事の内容には本当に考えさせられる。私も長尾院長のファンになりました。

news.yahoo.co.jp

 

オリンピック期間中はIOCとの契約では外国人関係者優先。だから、たとえ"さざ波"であってもベッド不足で助かる者も助からない状態がこの先も続くと予想される。