chuka's diary

万国の本の虫よ、団結せよ!

帰って来た"007":元英国諜報部員スティール!?

先週、"トランプのゆっくりクーデター"がメディアをにぎわせたのも束の間、今週早々からトランプ特報が続いている。

 

まず日曜日の朝、ABCの著名な政治解説者のステファノプロス氏があのスティール・ドシエで名をはせた元英国諜報部員クリストファー・スティール氏とのインタビューの一部を突然自分の番組で報道。全インタビューはHuluTVストリーミングで翌日に公開するというのでメディアが大騒動。私はHuluTVを使用しているので時間帯をチェックすると最初のは何とAM2時!それはパスして、結局夕方に見ました、いや聴きました。

それにしても、このスティール氏は5年間姿を消していた人です。

 

ところが同日にトランプが1月6日下院調査委員会と国立公文書館に対して訴訟を起こした。実際の目的はトランプ関係の公文書公開を遅延させる為だ。トランプはすでに証人喚問された側近4人に大統領特権により喚問に応ずるなと命令していた。しかし、今の法解釈では大統領特権は現大統領が持ちトランプのはすでに消滅しているそうな。本当に懲りない人騒がせ老人だ。

 

しかも今日21日木曜日には、自分で新にツィッター、"Truth Social "  を打ち上げると大花火。このSNSは言論の自由を看板に掲げてはいるが、真実は規則にある通り、トランプの意見に反対したり批判することは禁じられている。つまりヨイショ専門だ。

 

スティール・ドシエはもう国際的に有名過ぎる。しかし名が特異だ。というのは、ドシエはフランス語だからだ。日本では"スティール捜査報告"とか"スティール文書"と訳されている。ドシエ(=dossier)は仏語で同じ意味だが、特に🕵探偵帳という意味があり、探偵小説のことだ。このドシエを書いたクリスファー・スティールは元英国情報部員で長年ロシアの情報収集に当たっていた。いわば007のジェームズ・ボンドと同じ。だからこれはからかった言い方なのだ。

 

下の動画でも彼はブリティッシュ・アクセントの英国紳士だ。しかし、本人によれば、彼は最初はフュージョンGPSという米の探偵社から共和党関係の金で雇われた。トランプのプーチンコネクションの調査だった。しかし、資金提供者が手を引いた為、フュージョンGPSは民主党に鞍替え。スティールは捜査を続けた。その成果がスティールドシエだが、2016年末から怪文書として米政界に出回った。しかしスティールは捜査結果をFBIに前もってプーチンの選挙介入として報告していた。それは大統領選の数か月も前だった。だから、コミのFBIはロシアの選挙干渉を早くから知っていた。2017年の3月にはコミ元FBI長官が下院でスティールドシエを捜査中だと証言している。その後にトランプはコミを罷免、捜査はモラー特別検察官に引き継がれ、このドシエの登場人物数人が起訴されたが、トランプにより去年赦免されている。

今スティール氏自身が現れたのでロシアゲート捜査のこれからの展開を期待したい。

 

ところで下のは特に有名なトランプの"ゴールデンシャワー"についての拙記事です。

実は今偶然にもマイケル・コーエンの" Disroyal" 2020 を読んでいる最中。

 

この本によれば、トランプは当時ミスユニバース・コンテストの半分を所有、2012年の世界大会が開催されたラスベガスで、翌年2013年モスクワの世界大会を仕切るロシアのオリガーク(=プーチン側近の財閥)親子の招待でベガスの怪しいエログロ・ショーを秘密クラブで見物。そのショーで男がおしっこをして相手の女がそれを呑むというのがあって、トランプはいたく気に入っていた、とコーエンは書いている。

chuka123.hatenablog.com

https://chuka123.hatenablog.com/entry/2020/08/20/064804

 

下の動画でもそれがターゲットになった。この動画では、2013年のミスユニバース世界大会でモスクワを訪れたトランプは売春婦数人とリッツカールトン・ホテルの部屋のベッドでおしっこをした。そのベッドは実はオバマ夫妻がモスクワを訪問した際に寝たベッドだったというもの。これをロシアの情報部がビデオに撮ったとスティールは確信している。これがプーチンの手なのだ。

 

www.youtube.com

https://www.youtube.com/watch?v=8nIxWCC6xRk