プーチンのロシアが隣国ウクライナに侵入、首都キエフはいつまで持ちこたえられるのか、世界中がかたずを呑んで見守っている最中、トランプはプーチンを
スマート、天才的、政治プロ、とヨイショ。
スマート（=smart)は米口語でアタマがよいこと。日本語でのすらりとしているという意味はありません。明らかに誤訳が日本では広まっていたわけです。
さらに、天才的（＝genious,ジニアス）、政治プロ（＝savvy)とプーチンを誉めたたえてるいる。
もっともトランプは二年前自分自身を、一貫して天才的（＝a stable genious)とTVで自画自賛し、WaPoの記者がこれを題名につけてトランプ批判の本まで出し、ベストセラーになった。
プーチンに対してバイデンは低能（＝dumb、もとはドモリという意)。ここでもバイデンがウクライナ侵入を起こした、という珍説を披露。それが下の先週土曜日でのCPAC（保守政治献金集会）でのトランプのスピーチの一コマです。
プーチンや中国の習はトランプのいわばお友達。この二人の独裁者と肩を並べて交渉できるのは、この私、トランプ。低能のバイデンじゃダメ。この私が大統領だったら、ウクライナ侵入は絶対起こらなかったと断言。
＞昨日、私がプーチンをスマートだと言ったことで記者に質問され、もちろんだと答えたが、この私のコメントは全く歓迎されなかった。だが、ウクライナ占拠で経済制裁だけというのがおかしい。これなら25年間経済制裁を課しても効果はない、問題はプーチンに対応する方にある、こちらの指導者が低能だからだ・・・・
トランプのアタマの中では、そこで低能のバイデンに代わってトランプがお出ましになり、プーチンと直接交渉すればたちまち解決という目出度い筋書きが出来上がっている。
しかし、今世界では、プーチンの読みのどこかが狂っている、というもっぱらの評判。プーチンはウクライナ侵攻で米の内戦状態が悪化すると踏んでいたとしか思えない。だとすると、トランプの影響力を高く買い過ぎていたことになる。
