chuka's diary

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米、プーチンご機嫌取り外交20年の歩み!?

今回のウクライナ戦争は爆撃シーンが時事解説と共に24時間米の主要ニュースチャンネルで報道されている。米ではケーブルの時代が終わろうとしている。私たちもHULUオンラインでTV番組を見ています。ケーブルTV専用のディッシュですが、つい最近屋根を葺き替えた際に引っこ抜いて捨てました。

 

国際社会で逃げ場を失った獣のように振る舞い、世界に対して核の嚇しをかけたことでプーチン株は世界で大失墜。

ヒットラー顔負けのウクライナ侵攻で第3次世界大戦はもう始まった、と言い出すコメンテーターも少なくない。

報道を通してのアグレッサーは明らかにプーチンの方でハーグの戦犯法廷に立つべきだいう声が国際社会で日ましに大きくなっている。

 

今週の日曜日の朝、CNNのベテラン・キャスターのジェイク・タッパーがいかに米大統領達がプーチンのご機嫌を取って彼に同調してきたかというテーマで短い動画を流した。それが下で結構評判になっていた。

 

ソ連邦崩壊前後からイスラム教国を目指すチェチェン独立運動が激化しチェチェン紛争が30年も続いた。ISISの外人部隊でもっとも多かったヨーロッパ系グループはチェチェン人だった。

プーチンが資産維持を条件にエリツインから政権を渡され、最初の大仕事がロシア軍のチェチェン攻撃。そのきっかけとなったモスクワのアパート爆弾爆廃事件は残された証拠からもプーチンがしかけたものという疑惑が大きい。

 

>ロシア軍の総攻撃で完全な廃墟と化した首都グロズヌイ。その際に数千人の市民も殺戮された。30年に渡る紛争中、反ロシアのテロ活動の報復としてチェチェンのイスラム指導者達は次々と暗殺され、チェチェンはロシアに制圧された。

 

>しかし、プーチン大統領に最初に対した政権末期のクリントン大統領はプーチンについて、強固、ビジネスマインド、話の通ずる有能な大統領と賛辞を送っている。

 

>ゴアとの接戦で大統領に就任したブッシュは、プーチン氏の目をみれば、真摯で率直、信用に値する人間の魂が透けて見えた、という迷言でヨイショ。しかし、故マケイン上院議員はプーチンは信用できない、と警告。

 

>2004年、プーチンに毒をもられたウクライナの反ロシア大統領候補ユーシェンコ氏の顔の変色ぶりが怖い。

 

>2006年、放射線物質の毒入り紅茶を飲んだロシア元スパイ(プーチンのFSB)だったリトビネンコ氏は無念を抱きながらUKの病院で絶命。これは当時の世界的大ニュースとなったがUKは4人のロシア外交官を国外追放したのみ。

 

>2008年、プーチンは隣国グルジアを侵略。名目はロシア語を母国語とする人々を守る為であった。チェチェン攻撃も理由は同じ。ウクライナも同じ。

ブッシュは、主権国家であるグルジアを侵略することは21世紀の今日では受け入れられないと抗議。しかし何もしなかった。

 

>2008年にはマグノスキー事件が起きた。(私自身はインターネットリサーチからこの件に関してはプーチンではないという疑惑を持っている)CNNのタッパーはこれもプーチンに加えている。

>オバマはロシア・リセット政策でロシアとの緊張を和らげようとし、プーチンも同調するかのように見えた。しかし2012の共和党大統領候補ロムニー現上院議員はロシアは#1仮想敵国と主張したが、オバマは彼を笑って批判。

>しかし2年後にはロシアはクリミア半島を占拠。それ以来ウクライナ東部の分離派に武器を供給。2014年にロシアのレーダーで分離派はマレーシア民間航空機を撃ち落とし乗員298人が殺された。結果としてロシアはG8から除外された。オバマ政権時の国家情報局長だったクラッパー氏はあの時もっと制裁すべきだった、と数日前に後悔の念を表している。

 

>プーチンはシリアの少数派で国民多数の弾圧を続けてきたアサド大統領を支援。シリアでは病院や市街の無差別爆撃を行い国際的非難を受けた。これが大量のシリア難民を生み出した。

>2015年には野党の有力な指導者であったネムツォフ氏をモスクワの中心部で銃撃し死亡させた。

>2016年ロシアは米大統領選挙に大掛かりに介入、

もし聞いているなら、ヒラリーの33000のe-mailを見つけて、お願い!と恥も外聞もなくプーチンへ叫ぶトランプ!その直後、ロシアは民主党本部をハッキング。

 

>大統領になったトランプはプーチンの代理になったかのようにNATO脱退の道を探した。プーチンと二人並んでの記者会見では、ウィキーリークスのe-mail公開はプーチンは関係していない、とプーチンの為に弁明。(プーチンは腹の中でさぞ笑っていたことだろう)。

>プーチンの毒盛りはまだまだ続く。2018年、ロンドンで2重スパイだった元ロシア軍情報部大佐と娘が意識不明で発見。体内からはロシアで開発された神経剤ノビチョクが見つかった。

 

>2020年には世界を震撼させた反プーチンのヌリバーニー氏に毒盛り。

>何が起こっても、プーチンと私はうまくやっていける間柄、と言い張るトランプ。

>独裁者を甘やかすと彼らは世界をもっと混乱させるばかり、とバイデン。

 

最後の結びは明らかにバイデン・ヨイショだが、この短い動画でも見えてくるのは、独裁者の恐ろしさ。

著名なプーチン研究者、フィオナ・ヒルは、一度KGBになれば一生KGB、というレッテルをプーチンに貼っている。

 

www.youtube.com

https://www.youtube.com/watch?v=1XvCfszmkRI

最近特にプーチン特集が出回っている。私も見たのに、下の2作がある。どちらも英字幕付き。ドイツTVの方はNATOだけでなく、ロシアのアジア隣国との外交関係が視野に入いっていて興味深いです。下のは米公共放送政策でプーチンの裏街道特集みたいなものですが、ロシアの崩壊直後に飢えが広がったという指摘に驚かされました。食料調達の資金をちょろまかしたのがプーチンだそうです。

The end of a superpower - The collapse of the Soviet Union | DW Documentary - YouTube

Putin's Way (full documentary) | FRONTLINE - YouTube