chuka's diary

万国の本の虫よ、団結せよ!

シークレットサービス大騒動

何といっても米の大ニュースは今夜のプライムタイム8PMから始まる1/6議事堂襲撃事件に関する下院調査委員会の公聴会。この公聴会シリーズですが今日のは第8回で、これが最終回になるのか?という惜しむ声さえあちこちで出ている。というのはこのシリーズは初回から予想外の視聴率を得た大人気番組。初回をライブしなかったフォックスは、2回目からライブにしっかり参加。しかもニュース部門はトランプ批判に回ったところからいよいよトランプを見捨てるのか?という声もあがっている。

 

第6回のキャシディー・ハッチンソン嬢証言から前回の元トランプ政権の公式顧問弁護士シポローネの再喚問でのトランプの政権転覆陰謀という爆弾が続いて炸裂💣💣💣。下院調査委員会側は第8回でとどめの大爆発と行きたいところでしょうが、さて結果はいかに?

 

ここで超党派による、民主とトランプ以前の共和党に批判される事態となったガーランド司法長官は昨日、犯罪容疑のある者は誰も捜査・起訴を逃れられない、と公表。メディアのトランプ起訴要求の声が一層強まった。

 

トランプも相当追い詰められているようだ。昨日はウィスコンシン州下院の共和党出身の議長に青天の霹靂のごとく突然電話し、2020バイデン勝利の認定を州議会で否認決議をするように命じた、と議長自らがメディアに公表。勝利の認定は知事の役目で議会に権限にはない。この奇行ぶりが続けば起訴直前になって、トランプ、ボケで入院、なんていうニュースが流れるんじゃないか、という可能性ありあり、というのが私の予想です。もちろんこれは起訴逃れが目的。

 

さてハッチンソン嬢の証言で有名になったのは、何といってもトランプとシークレットサービスのSUV内の格闘です。彼女の証言に対して、トランプ自らその日のうちに、ハッチンソンなどという女は知らない、どうせまたトランプの名を利用し名を売るつもり、とSNSでこき下ろした。翌日にはシークレットサービスの報道担当者が、ハッチンソンの作り話だ、とツィート。

当然フォックスやトランプ・ヨイショTVはハッチンソンの捏造としてトランプの反撃に加担。

しかし、当のオルナト元首席補佐官代理も運転手も沈黙を守ったきり。先週になって首都警察から格闘はあった、という目撃者が現れた。そして週末には、国土保全省の監察部からの下院調査委員会への正式通知が公開。これが下の記事です。

 

米政府の行政部には国家公務員の違法行為に対する監視部門がある。トランプのウクライナ疑惑もここにアノニマスの告発が送られたことから始まった。この身元を明かさない告発者はフィッスルブロアーと呼ばれ法的保護下に置かれる。トランプに対するフィッスルブロアーは今でも名前は明かされていない。

 

news.yahoo.co.jp

https://news.yahoo.co.jp/articles/a0a6b6b8f7df0d8380de7e926be64871711d2157

つまり、1月5日と6日のセルフォンのメッセージがすっぽり抜けている。これらのメッセージはすべて公式記録として保存されなければならない。また、下院調査委員会はこれを資料として要求していたのだが、シークレットサービスが属している国土安全省の監視部門は、故意に消されたと見ている。シークレットサービス側では、一か月以上も前から端末部門の更新を計画していた、データ消滅はそれに沿ったもの、と奇妙な理由を述べているからだ。

 

現在このシークレットサービスの長官はあのオルナト元首席補佐官代理の親友。彼はバイデン政権でも未だに居座り、オルナト氏もトランプ政権が終わり古巣に戻った。これも異例だ。現在は副長官という#2に収まっている。

トランプは2019年に当時のシークレットサービス長官をクビにした。対立の原因は、トランプのシークレットサービスの費用は予算額をはるかに超えた破格なものとなったことだったと昨日暴露された。

 

何しろ、トランプだけで、第二の住居のトランプタワーに冬のホワイトハウス、マーラーゴ。これらに、毎週でかける彼所有のゴルフコースとリゾートホテル、となれば人件費には全く天井がない。その上、家族十数人の日常警護にシークレットサービスは従事。

批判されたトランプは怒ってまずオルナトを長官にしようとしたのだが、オルナトは親友を新長官に推薦。これでトランプは内部批判を封印。オルナト自身はトランプ政権下、シークレットサービスから首席補佐官(=官房長官)代理という異例の出世。

昨日になってシークレットサービス側は、消滅したデータは取り戻せないと発表。ただ一つの短いスレッドだけ取り出せた、と内容を公表。

下院捜査委員会では証人召喚によって徹底的に調査すると戦線布告をした。オルナト氏はすでに証言で、1月6日の出来事の重要箇所は全く記憶に残っていない、と述べたということがリークされている。