chuka's diary

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トランプ・ミステリー劇場:消えた㊙文書 !

news.yahoo.co.jp

 

昨日FBIとチームトランプ(トランプ弁護士団)の議論を聴いた後、文書で判決を出す、と宣言したのはトランプ指名で任命されたフロリダ地区連邦判事。

このヒヤリングは出席した聴衆、報道団の含めて、には記録が一切認められなかったので透明でない、という批判が出た。

 

トランプ動議を受け付けた直後、私はスペシャルマスターを指名しようと思うがどうか?と判事が発言したことで事件は一挙に燃えあがった。

 

昨日はバイデン大統領が中間選挙の激戦州ペンシルバニアの州都フィラデルフィアに乗り込み、"トランプ共和党は米民主主義の破壊者"と名指しで非難。これに対して、死ぬまでトランプ信者達は、共和党を分裂させる陰謀だ、バイデンこそ民主主義の破壊者、と大反発。

御大トランプはTruth Socialに60回の憤怒のツィート。

 

ところでFBI、トランプ双方の反論はネットで公開。

 

FBI側の反論は極めて明確。マーラーゴからの押収物は政府所有物。反スパイ法違反の犯罪容疑として家宅捜査は判事に許可された。だから中立弁護士を判事が指定する必要性がない。弁護士-顧客特権に妥当するものはすでに選抜された、とトランプの要求を否定。

 

これに対するトランプ側の反論は読んでみると非常に興味深い点がある。

>トランプ側はこの家宅捜査はバイデン‐司法省のトランプ叩きという政治目的が根底にあり、これまで全く前例のない前大統領家宅捜索まで行った。従って、司法省下のFBIに不信感を抱かざるを得ない。

>また、家宅捜索は法的根拠に欠ける。その根拠として、トランプは今年の一月の国立公文書館の要求に応じて15箱を引き渡した。これは大統領記録法に従うもので全く合法だ。その中に機密文書が含まれていたのは、大統領特権として保有されてきた書類なので、あり得ることだ。それを犯罪捜査のきっかけにするのは司法省の行き過ぎだ。

>ホワイトハウスから送られた物は地下倉庫に保管されているのに、トランプ氏居住区域が捜索されたが、特にトランプのオフィスで押収されたという書類の種類、どのように押収されたか、も開示されず、その他の押収物と一括されてただ多量の極秘文書とだけ公表されていると司法省を批判。

 

これに応えてキャノン連邦判事は昨日9月2日にFBI押収リストを公開。これもネットで一般に即公開。

 

それによって怖ろしい新事実が公開されてしまった。

 

問題の多量の極秘文書の他に、極秘文書と書かれた書類の無い抜け殻フォルダーが48個。その大部分はトランプのオフィスから押収された。それと、当時ホワイトハウス詰めの軍人側近に返すよう指示された中身の消えたフォルダーも26個確認。これも主としてオフィスから押収。後者は国防軍事関係ではないか、という憶測が流れている。まさか、空のフォルダーまで箱につめたわけではないはず、というコメントも出た。

 

一体全体、トランプはオフィスに機密書類をため込んで何してたんやー?

という疑惑コメントがTVニュースで溶岩のように噴出。

 

一方、トランプにクビにされたボルトン前安全保障首席補佐官は、待ってましたとばかり、マーラーゴだけじゃなく、他のトランプ所有のゴルフコース&リゾートホテルにも極秘文書が隠匿されているはずだ、と発言し、火に油。

 

トランプはフロリダのマーラーゴに半年居住することになっている。今はベドミンスターに滞在中。つい最近、ベドミンスター・ゴルフコースでサウジが経済的後ろ盾となりPGAに対抗する全米ゴルフトーナメンを開催したのはこの夏のホットニュース。

しかもバイデンのサウジ詣での裏をかくタイミング。6/1議事堂襲撃事件を理由にすでに数年先まで予定されていた会場契約をすべてキャンセルしたPGAへの恨みは深し。

このサウジが最も買いたいのは核兵器であることは公然の秘密。

 

マーラーゴのトランプのオフィスに消えた書類については様々な憶測が報道されている。スペシャルマスターの指名で司法省の捜査が約一か月遅れる、とも言われているが、現時点では判事の判決を待っているという状態です。

なお、今回の議論には、トランプ側の新しい弁護士が初めて出廷しリーダーシップを発揮。この弁護士はフロリダ州の経験豊富な著名弁護士で、トランプはキャッシュで数億円前払いしたとも言われている。