chuka's diary

万国の本の虫よ、団結せよ!

トランプ:出馬するのか?しないのか!

実はこれを書いている時点ではネバダ州はまだ上院選勝者未確定。しかし共和党が下院で多数を獲得したことは確実です。バイデンは、次の下院議長になると予想されているマッカーシー議員にすでにお祝いメッセージを送った。

 

トランプの戦略は非常に明確。ここで共和党を完全に乗っ取り、ヒットラーのナチスにすることだ。しかしこの時点でかなりの抵抗にあっている。

まず、マコネル共和党によるフロリダのデサンティス知事ヨイショ。それに呼応してフェイクニュースはもとよりフォックスまで口を揃えてデサンティス一強を書き立てている。だが、デサンティス側の反応は全くなし。沈黙です。’24についても一言も言及していない。

そういった状況にもかかわらず、もう黙ってはいられないのがトランプ。激しい先制攻撃に出た。

 

デサンティスというヒスパニック系の苗字をもじってデサンクティモニアス(=sanctimonious、 聖人気取り)といういささか長すぎるラテン系語を使ったあだ名で呼び、彼がハーバード卒優等生なのをやっかんで全くの凡人だとこきおろして得意がっている。御年76歳にもなって劣等感丸出しの情緒不安定なガキ。さらに、トランプ批判の動きに乗じたバージニア州知事ヤンキン氏には苗字が中国人だと嘲笑を浴びせた。

 

下院の勝利は選挙前からすでに予想されていたが、トランプが肝煎りで推しまくった候補はオハイオのバンス候補以外はほぼ討ち死に同然。

 

トランプの押しの力で今回熾烈な票取り合戦が展開したのは事実です。それほどトランプはいまだに大きな影響力を保持しているということです。だからこの先油断は禁物。

下の動画は選挙直前のオハイオ・ラリーの壇上で今週11月15日(火)にマーラーゴで大きな発表をする、と予告しているトランプ。BGMはQアノンのテーマでカルト臭がムンムン。もちろんメディアは、すわ、再出馬宣言か!と大騒ぎ。しかし後にインタビューで否定。そして再び側近が肯定。

 

いったいどうなっちゃってるの?

ジョージア州のトランプ指名候補、中絶男のくせに生命維持とかで中絶全体反対を叫ぶウォーカー氏が負けたが、民主党候補共々どちらも50%にみたないということでこの12/6に再選挙。これが上院の勢力を決定すると見られている。ここでトランプが再出馬宣言すると逆に反対票を吸い寄せる、と共和党内から止めるようにという声が出ている。

しかし、トランプは逆にマコネル降ろしで対抗です。

ただ今米の政治は非常に流動的。

 

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トランプはもう一つ重要な手を打っている。

昨日トランプは42ページの訴状をフロリダ州ウェストパームビーチの連邦地裁に提出。目的はこれも今週月曜日に予定されていた1/6議事堂襲撃調査委員会からの召喚を一時的に停止させることです。

訴状では、下院(立法)には大統領の権限(行政)に介入する権限がない、トランプには前大統領として罷免の行政特権がある、下院調査委の法的権限が明確でない、トランプ個人には政治表現の自由がある、等を理由に召喚に応じる理由がない、と主張。訴状ではこの訴訟にかかった弁護料の費用負担も議会へ要求している。

これはもちろんトンデモ訴訟を使ったいつもの引き延ばし作戦ですが、本当にこれで時間切れになりそうです。今後調査委に残されているのは調査報告書の作成公表です。これは12月中になる予定です。