chuka's diary

万国の本の虫よ、団結せよ!

トランプのアメリカ:遊び友達は少女レイピスト

前回から一週間、その間にまたまた驚きのニュースの連続となった。トランプニュース・フォロワーズはネット・ニュース番組から目が離せない、といったところではないだろうか?

 
しかし米国は今や政治的には二分状態。内戦の一歩手前のような雰囲気でまことに不気味。ところが市場はブル連投。トランプの圧力が連邦銀行に利子を引き下げさせることになった。好景気の連続はもちろん2020年向け。この際大儲けをしたい人は今がチャンスかも。
 
下はトランプ・ニュースのフォローアップ
 
☆ 失言王バイデンついに謝罪。これで一見落着。しかしこの先どんな失言をするのか?怖いかぎり。伝統的には黒人票は黒人候補に行くのだが、今回は反トランプという共通の目的の為これ以上の批判は控えている。前回ではロシアが、白人ヒラリーに投票しないようフェイスブックで黒人達に宣伝活動を行った事がモラーレポートで報告されている。
 
☆ トランプが38度線を得意顔で栄養過剰のキムと歩いて越えた頃、国内ではメキシコ国境の不法移民収容所の非人間的扱いが大問題に。40人収容の部屋に70人がコンクリート床にひしめきあい、毛布もない。水は中型の給水容器がただ一つ。トイレにも水道なし。女性が水が欲しい、と言ったら、係官はトイレットの水を使え、と答えたそうだ。邪魔者扱いで食べ物も支給されず、シャワーもなし。政府捜査官は悪臭に驚かされた。しかも、米政府の方針として未成年者隔離をしているので、幼児も十代も皆親から引き離され、特に幼児は汚いオムツのままほったらかし。親の方は一足先にメキシコへ送り返され、これらの未成年者たちが親と再開できるのかどうかも全く分からないとのこと。
ノミ・虱の類や皮膚病が蔓延し、感染症で死者が出ないのが不思議なくらい。警備員はフェイスブックで収容された人々を嘲笑い、トランプは『来なけりゃいい』、とツィート。
 
これらの不法移民はほとんどが難民申請者。今の法では収容は最高3日、その後は審査時まで一時滞在を許可される事になっている。不法なのはトランプの方だ。
 
20Gに出かける直前に、トランプは9の大都市で不法移民の大強制連行を実施する、と宣言。それをここまで延期してきたが、明日の日曜日に実行するとツィート。
該当する市は協力拒否宣言を出し、移民局がドアをノックしてもドアを開けないよう、逮捕された場合には人権団体に連絡するように公式な指示さえ出している。
まるでナチスドイツのユダヤ人狩り!これには、‟人道に反する罪”、だと言う声が出ている。
 
人口調査騒動について
米では10年に一度人口調査が行われるのだが、トランプは調査票に米市民権の有無を記入させようとした。そうすると、調査に答えない人が出てきたりして、正確な人口調査が出来なくなる、と民主党側からの反対にあい、市民権質問阻止目的でトランプ政権は起訴された。概略すれば、印刷を始める前の6月30日までには判決をというトランプの要請でヒヤリングは緊急事態として最高裁まで一足飛び、しかしそこでトランプ側は敗訴。
理由はトランプ側の主張は信用性に欠けるというもの。しかし、二日前の7月11日まで大統領令で市民権質問を入れると駄々こねまくった挙句に市民権質問は入れないとメディアに公表。最高裁判断より大統領令が上だと信じる大統領は米建国以来初めてではないだろうか?
 
ここでアコスタ労働省長官の急遽辞任事件が起こったのが昨日、7月12日金曜日の朝9時。
実は前日の夕刻、わざわざ質疑応答付きの会見を行い、自分のしたことは間違っていない、と自己の違法行為を言い訳。それもトランプの命令で。フエィクニュースはアコスタのトランプ向けのパフォーマンスと皮肉った。
 
この事件は12年前のフロリダで起こった。アコスタ前長官はその時フロリダ州の連邦検察官だった。フロリダ・パームビーチ周辺にはトランプをはじめ多くの富豪の住居があるが、ここの大富豪住人、ジェフリー・エプスティンが未成年女子をリクルートして自分でレイプし、金持ち仲間にサービスを提供している事が被害者からの訴えで発覚。しかし、エプステインは大物の大物。米国でもトップクラスの弁護士、を雇い起訴をかわそうとした。また関連人物も英のアンドリュー王子、クリントンなどのとてつもない有名人が名を連ねているそうだ。トランプはこのレイピストを、『凄く面白いヤツだ、俺と同じく美人好みだが、アイツは若い子専門』とツイート。それが批判の対象となると、一転して『よく知らないし、もう15年も前に縁を切った』と口調を変えた。
 
米では凄腕弁護士にとっては連邦検察官などは赤子の手をひねるようなもの。アコスタはこの弁護士陣に脅され、被害者に極秘で弁護士達と不起訴ディールをしてしまった。恐らく彼は裁判で彼の無能が原因で容疑者が無罪放免になると信じこんだせいだろう。アコスタはエプステインの弁護団から感謝状を貰い、ついでに容疑者の弁護士達が所属する米トップクラスの法律事務所に就職までした。
このエプステイン容疑者についてはNYのイスラエル支援のビジネスコネクションが背景にあるとかで金の由来を問題にする人もでている。
 
 
下はABCで土曜日の朝全米向けに放映されたNYの被害者インタビューの動画。
CCで英字幕が出てくる。
 
 
要約すれば、被害者は14歳の時アートスクール(高校)でエプステインの元被害者からスカウトされ、容疑者の豪華な屋敷へ連れていかれ、最初は身の上話などをして館内を見学。それで$300(約3万円)貰ったそうだ。時は2000年頃。それ以来一カ月に一度ぐらいで容疑者の館を訪問。容疑者の一番好きな部屋、マッサージ室につれこまれ、そこに掛かっていた裸の女性の姿が被害者にそっくりと言われた。訪問する度に要求がエスカレート。下着のみで容疑者をマッサージするようになった。最後は容疑者の乳首をもみながら容疑者は射精。それでも$300を毎回貰った。被害者が15歳になった時、これまでとは違い、突然下着をむしり取られ、抑え込まれてレイプされた。それが恐怖のトラウマになり、行くのをやめた。容疑者からは一年くらい誘いが続いたそうだ。
 
米の州では16歳未満の未成年との性交(性器侵入)はレイプとなる。有罪無罪は相手の年齢のみが決め手。有罪は刑務所送り。釈放後は性犯罪者として一生住居登録をしなければならない。英国や日本は13歳未満。しかし米で女性が最初に性交する平均年齢は14歳だそうだ。
 
有罪か無罪かの判決は一般市民の裁判員の合意による。裁判官は判決には一切関与しない。
 

トランプのアメリカ:米独立戦争中に空港占拠!?

今日は独立記念日の翌日の7月5日。しかし多くの米国人はまだ連休中でバーベキューでも楽しんでいる筈。しかし前夜の花火はキチガイ沙汰。何しろ夜8時ごろに始まり、夜中の12時すぎまで続いた!その上再び花火の爆音がしたので飛び起きると、午前2時過ぎ!あれは一体何だったのか?
 
さて今回は前回のフォローアップ。
首都ワシントンDCの大モール(大集会場=国立公園)でトランプが軍事パレードを計画し選挙ラリーをすると突然発表。そこであのベイビートランプがモールに登場。
昨日は午前は高気温だったのに、午後は雨になり、トランプのスピーチも予定より一時間ぐらい遅れていた。

 
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トランプは夕方の6時半にリンカンメモリアルの前に設置された壇上に立った。そこはかって1964年にワシントン大行進を率いたキング師が演説をした場所だ、とトランプは語った。しかし、彼のスピーチの中身がお粗末すぎた。キング師とは大違い。まるで中学生の歴史のレポート、とはフェイクニュースからの批判。私も聞いたが、率直に言ってフェイクニュースに同意する。おまけに、下のように、トランプは原稿の読み間違いをした。
 
 
"Our Army manned the air, it rammed the ramparts, it took over the airports, it did everything it had to do, and at Fort McHenry, under the rocket’s red glare it had nothing but victory. And when dawn came, their star-spangled banner waved defiant."
 
拙訳:我々の軍(G.ワシントンに率いられた米独立軍)は砦を取り囲み準備完了、砦の壁を突き破り、複数の空港を占拠し、為すべきことはすべて為し、マクヘンリー砦においては、ロケット砲の真っ赤な反射光の下、勝利に向かって突き進んだ。そして夜明けには、独立軍の掲げた星条旗が空にいさましくひるがえった。 
 
独立戦争の話にどうして空港が出てきたのか?ロケットも何だかへんだ。
 
トランプは、原稿を流すテロップが雨で故障、とへたな言い訳。原稿もまずいのでトランプ自身にも意味が分かっていなかったのだろう。トランプの誤解には定評がある。
 
下はトランプ弾劾に賛成を公表したただ一人の共和党議員が数日前に圧力で離党を余儀なくされた。それに関するトランプのツィート。言わずもがな大統領としての品に欠け、報復ヘイトに凝り固まっている。
 
Great news for the Republican Party as one of the dumbest & most disloyal men in Congress is “quitting” the Party. No Collusion, No Obstruction! Knew he couldn’t get the nomination to run again in the Great State of Michigan. Already being challenged for his seat. A total loser!
 
 
 
拙訳:共和党に大ニュース、一番低能で忠誠心の全くない下院メンバーの一人が党を辞めることになった。NO陰謀協力!NO司法妨害!思い知ったか、次回の選挙で偉大なシガン州の共和党候補として認められるわけがない。彼の議席はもうすでに他候補が争っている。全くどうしようもない敗北男!
 
選挙で選ばれた地区代表の下院議員の集団を、低能で忠誠心に欠ける、とレッテル貼りすること自体が異常という事実には全くの無頓着。本当に怖ろしい肉食獣がホワイトハウスに住んでいる、とはもっか人気上昇中のカマラ・ハリス候補。
これには今や過半数の米人が同調。
 
 
トランプは国境線を踏み越え北朝鮮内を十歩ほど歩いた。しかしこちらのメキシコ国境では悲しい事件が。
下は世界中で有名になった漫画だが、描いた人は職を失ったそうだ。
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トランプが、失礼ながらここでゴルフをさせて貰うよ、と親子の溺死体に断りを言っている。
下は元ネタ写真:国境のリオグランデを歩いて越えようとして流れに捕らえられた父と娘。
 
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トランプは来週早々に大がかりなラテン系の不法滞在者狩りを行う予定だそうだ。
 
 

トランプのアメリカ:ユーは何しにG20へ!?

皆さん、おはよう~、米時間7月4日、今日はインデペンデンス・デーで国の祝日です。
 
以降の記事はG20の米側から見たハイライト。わずか一週間前の出来事なのに、毎日がニュースの連続で、こちらの頭も混乱しています。ご了承ください。
 
#1: トランプとプーチンの報道記者会見。ちょうど一年前のヘルシンキでの米ロ会談で、トランプとプーチンは口を揃えてロシア介入は無かった、と主張、それが今は・・・・・
 
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トランプが米記者の要望に応えてプーチンに、『次回の大統領選にはちょっかいだすな、PLEASE ! 』とジョークの大サービス!? 
一方国内では、あのカーター元大統領がトランプの嫌いな‟I” ワード(=Ipeachment, 弾劾)  を使い、トランプはロシアの助けで当選した史上初の‟Illegitimate President ” (=非正規大統領)と皮肉った。トランプは、カーターは‟忘れられた大統領”とツィートで即反撃。
 
さらにこの会見で、トランプがフェイクニュースには困っている、おたくの方は、とプーチンに尋ねると、プーチンは、うちもそうだが、無くしてしまえばいいんだ!と答えた。
ロシアでは反プーチンの記者が既に25人亡くなっている。ジョークにしてはきつすぎる、というのがフェイクニュース側からの批判。
 
#2:ユーは何しにG20へ!
言わずと知れた娘イヴァンカの20G首脳たちに混ざっての活躍ぶり。特にフランス政府側にコケにされた。彼女の活躍ぶりがインスタグラムで世界で拡散。

Ivanka Trump at G20

 イヴァンカと婿のクッシュナーは単なるホワイトハウスのカウンセラーであって、国務大臣や外交担当官ではない。これらの役職には上院の承認が必要であるし、二人の公職にはFBIによる身元調査をパスするのが慣例であるが、二人はパスしていない、いや、婿クッシュナーは失格していた。理由は彼の中東関係にある。彼のビズネスはサウジ・首長国連邦から金銭援助を受けていると見なされ、米国にとっては外交的危険人物と注目を浴びている。トランプがイラン報復できない理由の一つとも見なされている。トランプは日頃からイヴァンカを世界銀行総裁に、国連大使にしたいと口に出している。クッシュナーに関してはバカ息子ジュニアを差し置いて後継大統領にしたい、とまで言っている。トランプのアメリカはネポティズムの国になった、と市民からの批判を浴びている。
 
#3:DMZで愛するキムと再会を果たす!
 
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キムとの再会はあらかじめ計画されていたもので、トランプの演出劇ではなかった!とは‟Hill” ニュースより。
 
下はおまけ: 7月4日は、裏庭バーベキューに花火の国民的祝日ですが、トランプは首都ワシントンでタンクを並べた軍事パレードと自分の選挙運動のMAGAラリーをすると突然発表。当然反トランプデモが計画され、そこにはあのベイビートランプが出現する予定だったが、中にヘリオンの注入を禁止され、
地上のみ。しかし、あの、💩するトランプ君は登場するそうです。
 
 
 
A picture shows a protest sculpture depicting US President Donald Trump on a toilet using a smartphone as protesters against the US president's State Visit gather in Trafalgar Square in central London on June 4, 2019, on the second day of Trump's three-day State Visit to the UK. - US President Donald Trump turns from pomp and ceremony to politics and business on Tuesday as he meets Prime Minister Theresa May on the second day of a state visit expected to be accompanied by mass protests. (Photo by ISABEL INFANTES / AFP)ISABEL INFANTES/AFP/Getty Images ORIG FILE ID: AFP_1H805E
 

トランプのアメリカ:失言王バイデンがまた失言!?

虚言王トランプに負けてはならじと民主党大統領最有力候補バイデンがまた失言を一発!
 
この人の失言はどうしたわけかタイミングが悪いのだ。大統領候補辞退に追い込まれた過去もある。
 
この26・27日に民主党大統領候補総勢20名が2日にわたり10名ずつ壇上で自己紹介とミニ討論をしたのだが、米社会全体が反トランプに流れつつあるという背景もあり大統領候補同士の討論会としては史上最高の視聴率だった。
予想されていたように、そこでバイデン候補は負け犬候補の一人である現上院議員のカマラ・ハリス候補に見事に噛みつかれた。出血多量の重症かそれとも表面だけの軽傷なのか、これも先が見えない。バイデンなくして民主党はトランプに勝てるのか?という疑問が面前にぶら下がっているからだ。
 
そもそもバイデン(74歳)は反トランプの目的で担ぎ出された中道候補と見られている。だからトランプも最初からライバルとしてことさら注目、彼の言動には常に神経質に敵対してきた。加えて民主党内の大統領候補者数は25名。だからバイデンは残りの24候補の攻撃目標となってしまう。政治家として功成り名遂げた長老バイデンはそこで、たとえ政策に違いがあっても政治のプロとして党内ではうまくやっていこう、と他候補に呼び掛けたのだが、それが失言で裏目に出てしまった。
始まったのは6月19日のNYでの支援集会でのことだった。党内団結を呼びかけるだけならよかったのだが、続けて私が駆け出しの議員だった頃には、当時民主党南部の大物だった対黒人アパルトヘイト維持の二人の上院議員ともうまくやって彼の目的だった差別撤廃の立法に成功した、と言ってのけたが批判の矛先の対象となった。
 
拙ブログでも記事にしたが、人種差別をする人の中にも素晴らしい人がいる、と言ったトランプと同じだ、と取られ、多数から謝罪を求められるという事態を招いてしまった。だが、バイデンは拒否。
 
下のフォト、右のブッカー候補は大っぴらにバイデンを批判。しかし彼は討論集会初日グループだったのでバイデンと顔を合わせなることもなく、その日の討論会ではバイデンの名は彼の口からは全く出てこなかった。
 
 
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バイデン、ハリス、ブッカー
 
 
しかし二日目、サンダース候補を挟んでバイデンとカマラ・ハリスは真っ向から対決。
カマラ・ハリスはバイデンが当時アパルトヘイト維持の大物議員と組んで黒人生徒バス通学に反対したことを取り上げ、あのバス通学がなかったら今日の大統領候補としての彼女はあり得ない、と宣言、と同時に彼女のあの頃の写真をツィートして同時全米報道。
おかげでカマラ・ハリスの株が一挙に上昇、カマラ・ハリスをにらみつけて自分こそは南部のアパルトヘイト撤廃の立法の立役者と反論したバイデンは逆に急降下。この討論を通じて各候補は選挙資金を募るのだが、バイデンは有力な資金支援者を失い、カマラ・ハリスは資金額が急上昇した事でもどちらが勝者か明らかだ。
 
しかし、教育のアパルトヘイト撤廃目的で実施された黒人生徒を白人校に送り込むという強制バス通学に正当性はあるのか?という問いには歴史的には明確な答えは出ていない。最初からバス通学に反対した著名な学者や政治家の中には差別撤廃主義者の黒人リーダーも含まれている。
 
ところで、ここでトランプの息子ジュニアが登場。この人も失言多発で有名な御仁。今回のツィートで、カマラ・ハリスの陰口をピックアップ。
 
拙訳:本当か?ウォゥ(凄い!)
 
アリ・アレキサンダー
カマラ・ハリスは米黒人*じゃない*。彼女はインド人とジャマイカ人のハーフ。
 
私はこういう(私のように正統な)米黒人の歴史を強盗する人々に吐き気を感じる。最低だ。・・・・
 
上のジュニアのツィートはすぐに消されたのだが、ちゃんと報道されてしまった、ちょうどトランプの、『ロシアに助けられて大統領になったが、なにか・・・』というツィートの部分が消された時と同じように。この時には、トランプがロシアの力で大統領になったことを遂に認めた、とフェイクニュースが大騒ぎした。
 

トランプのアメリカ:イラン危機

安倍首相がトランプのお使いとなってイラン訪問をしたのがトリガーとなり、イラン危機が急激展開、イランと開戦直前状態まで突っ走った。それが米時間 6月20日の木曜日。米ニュースでは多く人が厳しい経済制裁で真珠湾攻撃に至った対日開戦を引き合いに出していた。
 
その日の午後5時には、トランプは報道陣に向かい、どうするか見てみろ、と報復攻撃をほのめかした。しかし、午後9時頃、報復攻撃中止を命令。その時はすでに米軍機は空中を飛んでいた。
 
何が彼をそうさせたのか?
 
その後のフェイクニュース側はさっそく追求をはじめた。
 
下のは翌6月21日朝(金)の彼のツィート。今回は米市民に報復攻撃中止の説明したもので少し長い。
拙要約:オバマ大統領は絶望的で(わらをも掴む思いで)大損するディールを結んだ。イラン側に1500億ドルを与え、さらに18憶ドルをキャッシュで。その時イランは経済的トラブルに陥っていたのだが、オバマが助けたのだ。その上、イランに核武装の道を開き、核保有は時間の問題だ。
 
イランは米にサンキューというどころか、米に死を、と叫んでいる。私はこのディール、米国議会でも承認されていない、を廃止、イランに強力な制裁を課した。イランは私が大統領になった直後より国力が弱体化している。最初の頃は中東での主要なトラブルメーカーだったが、今では見せかけ!
 
月曜日にイランは国際水域を飛行していたドローンを撃墜。米国は3箇所を報復攻撃する為に準備完了(ガンに銃弾をぶち込んで)、その時、私はある将軍に何人が死ぬことになるのか、と訊ねた。『150人です、閣下』と彼は答えた。私は決行10分前に作戦を中止した。
 
ドローンは無人、死者が出る攻撃とは比較にならない。私はせっかちな判断はしない。米軍を再構築し、最強の軍隊として準備完了をめざす。経済制裁は効いているし、昨晩また強化した。イランはこの先絶対に核兵器を保有することはない、米国に反しても、世界に反しても。
 
しかし、共和党の多数議員はイラン攻撃は必要と主張していた。この先、一体どうなるのか?すべては彼次第というので、トランプ自身はスポットライトを楽しんでいるように見える、と分析するコメンテーターもでてきた。もちろん米の過半数はトランプのいう事を信じていない。
 
すぐに内部情報とかで、死者数については将軍ではなくペンタゴンの顧問弁護士のはなし、というのが漏れてきた。
その上、トランプは午後8時過ぎに放送されたフォックスTVのタッカー・カールソンの時事番組で、トランプがイラン報復攻撃をすると、2020の再選はない、というカールソンのトランプ宛ての警告を見たというのだ。それで決行中止の命令を出した、と大々的に報道された。
 
下はフォックスの論客、カールソン氏。
 
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再選されなければ、ペローシ議長の望み通りに、トランプは刑務所入り。これはジョークではなく、法的根拠からである。トランプが起訴されていないのは、現職大統領不起訴という司法省の方針から来ている。
しかし米国民の多くはトランプ・サポーターのタッカー・カールソンに感謝だそうだ。
ブッシュ時代のイラク侵略の二の舞は真っ平御免。
トランプは懲りずに、今度は明日の日曜、NBCで、独占インタビューを流すそうだ。
 
このこの期に及んで、トランプにとって最悪のニュースが浮上。
トランプにレイプされたという自伝が出版される。1990年代にNYの高級デパートの女性下着売り場の試着室でレイプされた、という著名な女性コラムニストによる。NY州では一級レイプ犯罪に該当し、時効が無い!おお怖ろし。
著者の彼女はTVでもお馴染みの有名人。金髪長身、まさにトランプ好み、しかしある有名な実業家にもレイプされた、と本の中で告発しているそうだ。

トランプのアメリカ:先の読めないアメリカ!?

トランプの訪英&連合軍ノルマンディー上陸75周年記念式典出席は特大ニュースとなった。理由はトランプの異様言動である。
今回の訪英にはトランプの5人の子に婿と嫁がバッキンガム宮殿正餐にも出席。米国内では警備費などの総費用についての苦情が出た。
 
トランプは6月6日、ノルマンディーの戦没者墓地を訪れ、
ペローシ下院議長が民主党幹部議員とのミーティングで、トランプは議会での弾劾より刑務所入りが相応しい、と言ったというので、再び怒りの自爆。
TVインタビューで、ペローシ下院議長発言は、嫌味で復讐心に燃える女、と個人攻撃に走った。
嫌味にはもちろん、あの nasty  を使った。
 
 
さらに帰国して2時間で、メキシコとの交渉が成立したので、関税増強を一時停止、をウソをついた。事実は共和党全体がトランプの関税に反対したからだ。そこをフェイクニュース側に問い詰められると、トランプはメキシコとの交渉成立文書という紙切れを報道陣の目前に振りかざし、これが新交渉の内容だ、と主張したが、中身は秘密だそうで見せるのを拒否。
ところがメキシコ大統領自身がそんな交渉はしていない、と言われ、また虚言詐欺が発覚。
 
 
イランのタンカー襲撃事件は、ポンぺオ国務長官が直ちにイランに全責任があると公表、トランプはその後に続いた格好になった。しかし米市民はトランプ政権の外交姿勢に懐疑的であり、その後に続くはずの、イラン危機を煽り立てる政治家やコメンテーターも今のところ出ていないのが現状だ。
 
6月7日現在、トランプの虚言は、10776件に達した。
支持率が40%に降下、反対に民主党候補のバイデンは53%に。
しかし、それはフェイクニュースによる捏造、と認めることさえトランプは拒否!
 
そして、米国ABCネットワークによる1:1でのトランプとの独占インタビューが放映されると、国内は騒然。インタビューの相手は著名なニュースキャスター、ジョージ・ステファノポロス氏で、かってクリントン政権の報道官を務めた経歴がある。
このインタビューで驚いた事にトランプはロシアによる大統領選介入、それを自己の利としたことをほぼ認めた格好になった。これはモラー特別検察官にも出来なかったのに、たった一回のインタビューでむきになったトランプは本音を暴露。
 
米国の公職選挙法では外国及び外国人の介入は絶対禁止である。つまり、情報供給もこのカテゴリーに入る。ロシアが長男トランプ・ジュニアを通じてヒラリーの情報がある、といって援助を申し出た地点で、トランプ側はFBIに通告しなければならなかった。しかしトランプはそれをしなかった。その必要性はトランプ自身が判断するという。
しかも2020の大統領選でも同じことをする、と主張。これには共和党議員もトランプを批判。
 
しかしこんな事ぐらいでトランプはへこたれない。彼の心境を下のツィートで吐露。
実はこのツィートは英国を大爆笑させた。理由は、オリジナルでは、トランプのスペリングエラーで、 Prince of Wales を Prince of Whales と書き間違えたからだ。
‟ウェールズのプリンス”は英国のウェールズ征服によって英国皇太子の称号となったのだが、トランプのは ‟クジラのプリンス”。
 
下は後からの修正版である。 
 
 
 
 
 
拙訳:私は外国政府(要人)と毎日会い、話している。つい先日は、エリザス女王、ウェールズのプリンス(英皇太子)、英首相、アイルランド首相・・・・と会ったばかり。私達は何でも話す。そこで私はただちにFBIに報告すべきなのか?バカバカしい。(FBIにいちいち報告すれば)私の信用は台無しになる。このように、フェイクニュースは私の発言を一部しか伝えない。悪意から大切な箇所をオミットしているのだ。
 
それから、あのサンダース報道官がWHを去ることになった。この人はもう3か月も報道官としての仕事をしていなかった。モラー報告書では、コミFBI元長官がクビになった時、FBIの幹部達が大喜びした、とウソをついたと自ら告白している。しかもそのウソをつい先ごろまでつき続けてきたという全く恥さらしの報道官だ。その彼女はトランプの海外訪問に必ず同行。つい先だっての英国でも米大使邸でのトランプによるお返しディナーで英国皇太子の横に座るという栄光に預かっている。
 
 
 
See the source image
 
このサンダース報道官は共和党の大統領候補の一人だったハッカビー元アーカンソー知事の娘だ。モラー報告書についてはパパ・ハッカビーが出てきてTVで娘の為に言い訳をした。さすがに共和党大物の娘の取り扱い方は違う。
しかしこのウソつき報道官がアーカンソー州知事に立候補するなどというのは、アーカンソーの州民を完全にバカにしている証拠だ、と私は思う。

トランプのアメリカ:ユーは何しにUKへ!?その3

トランプ一家(夫妻、長女夫妻に、愚息二人)は女王の国賓としてUK訪問。しかしバッキンガムパレスでの宿泊は修理中でダメと断られ、米大使邸に一家で御逗留。
 
下は昨日6/4、米大使館邸で催されたトランプ大統領主催によるチャールズ皇太子夫妻を主賓としたディナーのメニュー。料理名からすると、フレンチのようだ。
 
 
  • Heritage tomatoes with fresh burrata and garden basil 
  • 自然栽培のトマトと新鮮ブッラータチーズ(モツァレラ)とバジル
  • Grilled filet of beef フィレステーキ
  • Pommes Anna バターポテトのオーブン焼き
  • Watercress purée  西洋セリ・ソース
  • Celeriac and chantenay carrots 茹でセラリアックと人参のバターいため
  • Summer berries, homemade vanilla ice cream, and muscovado sugar tuile
数種のベリーとホームメイドバニラアイス、シュガーチュイール
チュイールは砂糖の薄い剥片。アイスクリームなどにつける。
To drink, guests can choose from Iron Horse Chardonnay, Pinot Noir, or Brut Reserve. 高級ワイン付き
というように、やたらバターを使ったハイカロリー。フィレステーキは米式にベーコン巻きで食べる方が私は好き。どうやら私はハイソには向かない、いや縁のない人間のようだ。
環境保護派で名高いチャールズ皇太子は、1時間半かかって、トランプを説得しようとしたのだが、トランプは変わらず。地球の環境変異を認めない。アメリカのせいではないので関係ないが、しかし、チャールズ皇太子は善意で環境を心配している、と報道会見で述べた
 
ところで、下の最初の歓迎に参加したプリンス・ハリーのこわばった表情に注目。自分の妻を‟nasty”とラジオで放送され、黙っているのは夫としても紳士としても失格。彼は女王主催の晩餐会も欠席。トランプ一家からは距離を置いていた。同様に、兄のウイリアム王子夫妻も目立たぬよう振舞い、彼らと記念撮影に応じないというくらいトランプ一家を避けていた。これに関して、さすがに女王様の外交のうまさ、という声が内外から上がっている。
 
 
 
 
 
 
下はUK着陸直前にツイートしたロンドン市長の反論ビデオ
 
 
この市長はイスラーム教徒で、動画は彼に対する反コメでびっしり埋まっている。
トランプはさらに、ロンドン市長ごときが米国大統領を批判するのは筋違い、とTVで宣言、
対する市長は、トランプの言動は11歳の子供だ、と逆批判。
 
ロンドン市民の反トランプデモは小さ過ぎて目に入らなかったが、多勢のトランプ支持派にいたるところで歓迎された、と虚言を張った。
しかし彼の娘イヴァンカは、米大使邸の玄関先で、待機していた反トランプ派にブーイングを浴びせられた。
 
一方、米国内では、トランプ毒本、‟Fire and Fury"の続編が出版。トランプ一家の家族問題が暴露。
モラー捜査官にも問題のスポットライトがあてられている。
トランプ支持の共和党内でもメキシコ関税5%増加に対する反対の声が高まっている。2020年選挙組の先行き不安が原因だ