chuka's diary

万国の本の虫よ、団結せよ!

トランプ:謎の"ピカブー"ジェームズ ! ?

先週9/21の午後、NY州検事長レティシア・ジェームズは事実上トランプがワンマン経営する"トランプ・オーガナイゼーション"に対して、州民に害をもたらす悪質企業組織という理由で約350億円相当の損害賠償金、トランプと3人の子及び側近2人を経営陣から除去、NY州の金融機関からの5年間の融資停止などの罰を求めて起訴した。

 

この起訴は民事訴訟なので誰も刑務所には送られない。しかしこれはNYのトランプ・オーガナイゼーションの息の根を止める死刑の求刑と認識されている。

 

ここに至るまでの、トランプ対ジェームズの熾烈な闘いぶりについては拙記事でも書いている。

 

chuka123.hatenablog.com

 

トランプは昨年12月にジェームズ州検事個人を"人権侵害"で連邦地裁に提訴。

もちろん人権侵害の被害者はトランプです。

彼の人権侵害苦情の中には人種差別も含まれている。トランプが白人なので黒人のジェームズに"逆差別"をされたと主張し、"レイシスト"と大っぴらに彼女を糾弾。

 

しかしトランプ訴訟の真の目的はジェームズに強要された格好のトランプ一家の裁判所出頭の拒否と捜査引き延ばしだった。これはトランプのいつもの手である。

 

このまま最高裁まで引き延ばすつもりだったのだろうが、今年の3月にはトンデモ訴訟として判事に門前払いを喰らった。しかも同時期にジェームズNY州検事長はトランプを州地裁へ出頭拒否で提訴していた。地裁、高裁までごねたが、州高裁判事はトランプ一家に市民の義務を果たせと叱責、出頭命令の上に約1500万円相当の罰金を課した。

 

このようにすったもんだで、あの運命の8/8のフロリダ家宅捜索の日は、トランプは裁判所出頭の為にNYのトランプタワー自宅に滞在していた。しかし彼は第五の黙秘権を盾に検察側の約4百の質問にはついに答えなかった。これが今回の起訴につながった。民事では黙秘権は被疑者の事実黙認と解釈されるからだ。

トランプ側はジェームズに和解交渉を申し込んだがジェームズは見切り発車したと見なされている。

 

この驚きの強烈正面パンチのおかげでトランプの大統領再選というゴールが大きく遠のいた、という印象を与えている。

 

トランプの憤怒ぶりも相当なもの。直後から彼のSNS、 TruthSocial で

レティシア"ピカブー"ジェームズという名をしきりにリピート。

 

この"ピカブー"(=peekaboo)は 一体何じゃ?

という疑問があっというまに広がっている。

英語の"ピカブー!"は日本語の"いないいないばあー!"

 

これでは全く意味が通じない。

この謎解きに参加した人達は皆一同に口を揃えて、本当は、"ジガブー"(=jigaboo)でピカブーはその隠語だと指摘。

"ジガブー"は黒人の子供の差別蔑称で今日では表立って使うことはまずない。

しかし差別用語は陰ではドンドン使われているのが実情だ。

そういうのは個人の自由なのだそうだ。

👀には👀、差別には差別で!ということなら、いかにもトランプらしい歪んだ発想。

 

彼の"ピカブー"を本人に正面から問い詰めた人はまだ出ていない!

 

 

 

 

 

 

トランプ:極秘文書を解除しておいてラッキーだった!

Lukily I declassified ! = 極秘文書を解除しておいてラッキーだった!

と、8/31付けで 彼所有のSNS、Truthsocial にカキこし、自己の運のつきのよさを米市民に誇示。しかし少なくとも米の過半数はトランプを全く信じていない。

 

"トランプは人が呼吸をするようにウソをつく"とTVで堂々と警告するコメンテーターが複数現れたのには驚いた。日本語と表現が全く同じ。

 

先週トークラジオでもウソのリピート、さらに土曜日、オハイオ州のヘイト・ラリーでも、ワシは何も悪いことはしていない、極秘文書は全部ワシが解除した、FBIが盗んだものは全部ワシ個人の持ち物だ!と、集まった5千人のカルトを前にして訴えた。このラリーではQアノンがナチを真似たワンフィンガーサリュートをしたのでメディアに散々叩かれたばかり。

 

だが事実は、トランプ弁護団は解除したのかしなかったのかの答えをかたくなに拒否。

 

これがスペシャルマスターことディアリー判事による質問に対するトランプ側弁護団の対応だった。場所はNYのブルックリンの連邦裁判所法廷。昨日押収物区分けに関する第一回目のヒヤリングが開かれた。

 

トランプ弁護団は、答えを知りたければトランプが起訴され裁判するしかない、と弁明。つまりFBIに押収された書類約11000件、そのうち約100件が機密文書、の区分けには解除されたかどうかは関与しないと主張。これはフロリダの連邦地裁のキャノン判事の命令に従ったものだと述べた。

 

キャノン判事の判決はトランプの言い分をそのまま取り入れたもので法曹界からの強い非難を浴びている。当然司法省の見解、押収物は国立公文書館所有物、とは一線を画している。

これまで裁判所に提出されたトランプ側の見解は、第45代大統領としてトランプの統治下で作成された書類なので彼個人に保有の特権がある、となっている。だからFBI押収書類はトランプに返還されなければならない。

だが極秘文書は法的に政府所有管轄下なので政府に返還されなければならない。

しかしトランプは、押収物には一見政府の極秘文書のように見えるものがあるがそれが本物の極秘文書であるかどうか司法省は充分な根拠を出していない、と反論。キャノン判事はそこに依拠してスーパーマスターに区分けを命じた。

 

私の勝手な印象ですが、これもトランプのいつものトンデモ訴訟の一例という感じ。

 

米の国防に影響する機密文書を勝手に持ち歩いたり、机上に数か月置きっぱなし、等々のリスクは全く無視。大統領の憲法上の任務は国と市民の安全を守るとなっているがそういうことはすっかり忘れている。

 

このディアリー判事ですが、この人こそトランプが選び出し司法省側も合意したスペシャルマスター。彼には中立第三者として司法省に押収された11000件の全書類を区分けするタスクが与えられた。

 

返還対象は個人のプライバシー特権が認められている書類だがトランプはこれらのすべてに第45代大統領特権が適用されると主張。従ってトランプがマーラーゴ家宅に保管していた書類はトランプに返還されるべきだと司法省による連邦高裁提訴に反論した。この反論は昨日連邦高裁に提出。フロリダ連邦地裁のキャノン判事がスペシャルマスターのタスク終了まで反スパイ法容疑捜査を中断させる命令を出したが、司法省はこの命令一部撤回を高裁に要請し、トランプはこれに反論。

 

しかしスーパーマスターことディアリー判事の意図は明白だ。極秘文書は現政府所有でありトランプには保管できない。しかし大統領には解除特権があり、解除した可能性があるというのならそれらを指摘するよう要求。できなければ政府管轄下の極秘文書とみなし取り上げるという意図を示した。

 

ディアリー判事によると彼のタスクは10月7日までに終える見込みと発言。これは中間選挙11月8日の一ヶ月も前。フロリダ連邦地裁のキャノン判事による11月30日終了予定とは格段の差だ。連邦高裁の判断が即急に出されることが予想されている。

 

もともとこの家宅捜索と政府の極秘文書隠匿及び捜査妨害疑惑事件は最初のトランプ犯罪起訴の最短距離と見られている。

ここでトランプには悪いニュースがまた出てきた。トランプのホワイトハウス顧問弁護士の一人が2021年の末にトランプに極秘文書隠匿で起訴される可能性を警告したことがNYタイムズからリーク。これは犯罪意図の証拠となる。司法省はすでに手広く証拠固めをしていて、トランプ起訴は免れないと誰もが予想する空気になってきている。

 

このブログを書いている途中に大ニュース。NY州がトランプ事業をNY州民に害をまき散らす悪徳企業として、トランプ一族を企業から追放し損害賠償金を払え、と起訴!

トランプは、起訴されれば国は大問題に直面、とすでに脅しに出ています!

 

スペシャルマスター大騒動:司法省の不服申し立て

先週の9/8木曜にエリザベス女王死去でメディアは特別報道を続けています。その影響で今年の9/11記念日は本当にひっそりとしたものになりました。この9/11ですが21年前のその日私は、新しい職場のオリエンテーションのまっ最中。しかし職場は大騒動となりその時NYのツインタワー崩壊の様子をライブで見た。あの日は米でもっとも暗い日となりました。

 

しかしトランプのフロリダ家宅捜索事件報道の方はしっかり続いている。週末には法曹メディアによる分析記事が複数も出ています。

 

8/5月曜のレイバーデーのド最中に判決を文書で抜き打ち発表。金曜日までにスペシャルマスターの適任者を出せと高飛車に出たトランプ判事。しかし、司法省はこれに待ったを掛けた。木曜日の夜、司法省はこの判事に2通の不服申し立てを提出。

 

news.yahoo.co.jp

1通は連邦高裁に判決不服申し立てを行うという予告通知。

別の一通はFBIの犯罪捜査の一時的停止命令を極秘文書に限定して撤回することの要請。この2通はネット上で公開。司法省側の理由はFBIの捜査停止は国家安全保障リスク捜査の中断と同じということから。

 

法曹界からはこれまでのトランプ擁護派も含めて、このキャノン判事の判決には法的根拠がないことを否定する意見は出ていない。

押収文書の中には弁護士・医者とのコミュニケーションに該当するものも数個ありそれらは捜査には使えないことがFBIから報告されていた。

しかし大統領特権については今年の1月、" トランプv. トンプソン"でトランプは敗訴。これは1/6調査委員会メンバーのトンプソン下院議員と国立公文書館を相手どった訴訟で、トランプは国立公文書からの関連する記録が調査委員会に公開されるのを大統領特権で阻止しようとした。しかし最高裁で特権は現大統領に属すると確認を受ける結果となった。この訴訟例をキャノン判事は特に避けているという批判が出ている。

 

今日トランプ側は司法省側に抗告した。押収された100点余りの政府極秘文書は極秘文書ではないかも知れない、と主張。つまり極秘文書がトランプにより解除されたという異常事態を意味している。

それに対する司法省の反論をこの判事が再度の要求。これではまるでキャッチボールです。

 

またこの判事の要請で双方ともすでに2人ずつスペシャルマスターを選出した。しかしトランプ側の一人は司法省の控訴先のフロリダ州区連邦高裁判事の配偶者なので、"conflict of interest"(=利益相反)にもろに直面!

 

すごいことになりました。

 

だがその間、トランプには次々とネガティブなニュースが登場。

トランプはヒラリーをはじめ2016年選挙の民主党要人、そしてあの"スティール報告"のクリストファース・ティールまでも選挙を妨害したと一括訴訟に出ていた。損害賠償約25億円相当と訴訟費用一切を払えとフロリダ連邦地裁に訴えた。このきっけは今年2月のヒラリー・スパイ大騒動!

フォックス、毒舌ヒラリーに降参か!? - chuka's diary

https://chuka123.hatenablog.com/entry/2022/02/21/034404

だがこの騒動はフォックスの突然かん口令でパタリと消失。怒り狂ったトランプはトンデモ訴訟でヒラリーに復讐を企だてた。

この判決は先週9/8トランプの完全敗訴で終了。この判事はでっち上げのトンデモ訴訟とこき下ろし、トランプと弁護士を罰するとまで判決文に書いた。

 

フォローアップですが、拙記事のサスマン弁護士も無罪判決でした。

 

今日の最新のトランプ・ワーストニュース!

それは暴露本です。それが3冊も!もうすでに抜粋が出回っている。

 

明日はトランプにクビにされたNY州連邦検事の暴露本が発行。これはトランプとビル・バー元司法長官の露骨な司法介入を暴露し著者はトランプは起訴され牢獄にはいるのが正当だとまでインタビューで主張。

 

次はトランプ・クーデターの首謀者一味のピーター・ナバロの2020選挙の陰謀の内幕。

2020も婿クッシュナーとバノンの確執で選挙戦崩壊だそうな。

ナバロは1/6下院捜査委員会の召喚を拒否し司法省から議会屈辱罪で起訴。バノンと同じく彼も有罪はほぼ間違いなし。この先も陰謀加担で起訴の可能性も出てきている。彼としてはここで売れるものは売って訴訟費用に宛てないと後が大変なのだそうです。

 

最後はNYタイムズのスターレポーターによる暴露本。

"ワシは選挙に勝ったのに、なぜホワイトハウスを出なけりゃならんのか!”といって必死の抵抗で最後まで頑張ったというトランプならではの凄いストーリー。

先が楽しみです。

 

 

 

 

 

スペシャルマスター大騒動:出た~!核兵器㊙文書!?

今月の第一月曜日、9月5日はレイバー・デー(労働の日)。これで夏は終りということに。この日市民はビーチやバーベキューで楽しくホリデーを過ごした。しかしメディアはトランプ一色でした。というのはこの3日連休を前に11月の中間選挙に向けた戦いがスタート。バイデンが激戦州ペンシルバニアのフィラデルフィアで、トランプはファシストと同類と決めつければ、トランプも同州で間髪をおかずにトランプ・ラリーを開催し、大反撃に出た。

 

トランプは、このスピーチの冒頭で、マーラーゴ家宅捜査でいかに自分達一家が民主党+FBI連合に虐待を受けたか、聴衆=トランプカルトに訴えた。ファーストレディと息子(バロン16歳)の部屋まで捜索されたと大憤慨。しかし多数の極秘書類を持ち続けた理由には触れなかった。それらは自分が極秘書類から解除した、とも口にしなかった。

モラー捜査はでっち上げ、ウクライナ大統領への脅かし電話は完璧な(すばらしい)会話、同じくジョージア州務長官への脅かし電話も完璧な会話、一月6日の議事堂襲撃調査委員会は民主党ラジカルによる魔女狩り、というクソガキの言い訳が次々と飛び出した。

トランプのスピーチは、一般的な政治演説とは全く違う。教育レベルの低い人を狙った恨みとヘイトと自画自賛のミックスです。かっての共和党は知識層に人気があったことを思えば違いは大きい。

 

トランプはこのスピーチでも2024年の立候補の意志を述べていた。が、立候補宣言はなし。この理由についてはやはり金だという見方が圧倒的。まず立候補すると共和党全国委員会からの訴訟費用が出なくなる。現在NY州の民事及び刑事訴訟の費用が払われていることは共和党側から公開されている。これもかなりの額でトランプへの政治寄金の総額約2か月分。しかし立候補で選挙資金は透明性化規制にあう。PACで金集めができなくなる。だから金という点ではトランプには損。これはトランプも繰り返している。だから稼げる間稼いだ方が得ということに。この先ジョージア州選挙法違反、1/6政府転覆陰謀、それとフロリダ家宅捜索の起訴に関する訴訟費用は天文学的。マーラーゴが売りに出される日が来る、とまで嫌味を言っていた反トランプのコメンテーターもいる。トランプは、1/6議事堂襲撃の被告の訴訟支援をしている、とまで宣言。もっともこれが本当かどうかは、実際記録を見なければわからない。

 

ところが夏の最後の祝日のレイバー・デーの正午過ぎ、突然判事の判決文が公表。判事はトランプ側のスぺシャルマスターを認可した。それでけではなく、FBIの犯罪捜査を即停止というトンデモ命令までくっつけている。下がその記事です。

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同時にネットで判決文が公開された。この判決は法曹界からの鋭い批判の対象となった。理由は、法的根拠に欠けるというのだ。焦点は前大統領の行政特権(presidential executive order)の解釈です。スペシャルマスターは大統領特権で保持を許されている書類はトランプに返還する。しかし、トランプはすでに大統領特権を理由に1/6下院捜査委員会に公文書館から関係書類が送られるのを阻止する目的で訴訟し、見事に敗訴。その前例には触れられていない。前大統領の行政特権の根拠は前大統領が持ち出すことで法廷でとりあげられるからと書かれている。もう一つのスペシャルマスター許可の根拠は家宅捜索は前大統領の社会的評判を著しく傷つけるという点。前大統領の法的特権を認めている。著名な法曹コメンテーターは、自分が教えている法科大学院の学生の方がもっとましなことを書くだろう、とまで言った。

 

しかしこの先は司法省の出方次第ということになる。そうこうして大騒ぎが続くうちに、昨日夜遅くのワシントン・ポストの大特報!

トランプの超極秘書類の中には第3国の核兵器情報があった!

この情報は大統領と数人しか知らないように厳しく制限されている。この特ダネの入手先については全く不明。2017年のロシア疑惑が大騒ぎに発展したのはワシントン・ポストによるフリンとロシア大使の電話内容のすっぱ抜きであったことを思いだせば、この先は本当に注目です。

 

トランプ・ミステリー劇場:消えた㊙文書 !

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昨日FBIとチームトランプ(トランプ弁護士団)の議論を聴いた後、文書で判決を出す、と宣言したのはトランプ指名で任命されたフロリダ地区連邦判事。

このヒヤリングは出席した聴衆、報道団の含めて、には記録が一切認められなかったので透明でない、という批判が出た。

 

トランプ動議を受け付けた直後、私はスペシャルマスターを指名しようと思うがどうか?と判事が発言したことで事件は一挙に燃えあがった。

 

昨日はバイデン大統領が中間選挙の激戦州ペンシルバニアの州都フィラデルフィアに乗り込み、"トランプ共和党は米民主主義の破壊者"と名指しで非難。これに対して、死ぬまでトランプ信者達は、共和党を分裂させる陰謀だ、バイデンこそ民主主義の破壊者、と大反発。

御大トランプはTruth Socialに60回の憤怒のツィート。

 

ところでFBI、トランプ双方の反論はネットで公開。

 

FBI側の反論は極めて明確。マーラーゴからの押収物は政府所有物。反スパイ法違反の犯罪容疑として家宅捜査は判事に許可された。だから中立弁護士を判事が指定する必要性がない。弁護士-顧客特権に妥当するものはすでに選抜された、とトランプの要求を否定。

 

これに対するトランプ側の反論は読んでみると非常に興味深い点がある。

>トランプ側はこの家宅捜査はバイデン‐司法省のトランプ叩きという政治目的が根底にあり、これまで全く前例のない前大統領家宅捜索まで行った。従って、司法省下のFBIに不信感を抱かざるを得ない。

>また、家宅捜索は法的根拠に欠ける。その根拠として、トランプは今年の一月の国立公文書館の要求に応じて15箱を引き渡した。これは大統領記録法に従うもので全く合法だ。その中に機密文書が含まれていたのは、大統領特権として保有されてきた書類なので、あり得ることだ。それを犯罪捜査のきっかけにするのは司法省の行き過ぎだ。

>ホワイトハウスから送られた物は地下倉庫に保管されているのに、トランプ氏居住区域が捜索されたが、特にトランプのオフィスで押収されたという書類の種類、どのように押収されたか、も開示されず、その他の押収物と一括されてただ多量の極秘文書とだけ公表されていると司法省を批判。

 

これに応えてキャノン連邦判事は昨日9月2日にFBI押収リストを公開。これもネットで一般に即公開。

 

それによって怖ろしい新事実が公開されてしまった。

 

問題の多量の極秘文書の他に、極秘文書と書かれた書類の無い抜け殻フォルダーが48個。その大部分はトランプのオフィスから押収された。それと、当時ホワイトハウス詰めの軍人側近に返すよう指示された中身の消えたフォルダーも26個確認。これも主としてオフィスから押収。後者は国防軍事関係ではないか、という憶測が流れている。まさか、空のフォルダーまで箱につめたわけではないはず、というコメントも出た。

 

一体全体、トランプはオフィスに機密書類をため込んで何してたんやー?

という疑惑コメントがTVニュースで溶岩のように噴出。

 

一方、トランプにクビにされたボルトン前安全保障首席補佐官は、待ってましたとばかり、マーラーゴだけじゃなく、他のトランプ所有のゴルフコース&リゾートホテルにも極秘文書が隠匿されているはずだ、と発言し、火に油。

 

トランプはフロリダのマーラーゴに半年居住することになっている。今はベドミンスターに滞在中。つい最近、ベドミンスター・ゴルフコースでサウジが経済的後ろ盾となりPGAに対抗する全米ゴルフトーナメンを開催したのはこの夏のホットニュース。

しかもバイデンのサウジ詣での裏をかくタイミング。6/1議事堂襲撃事件を理由にすでに数年先まで予定されていた会場契約をすべてキャンセルしたPGAへの恨みは深し。

このサウジが最も買いたいのは核兵器であることは公然の秘密。

 

マーラーゴのトランプのオフィスに消えた書類については様々な憶測が報道されている。スペシャルマスターの指名で司法省の捜査が約一か月遅れる、とも言われているが、現時点では判事の判決を待っているという状態です。

なお、今回の議論には、トランプ側の新しい弁護士が初めて出廷しリーダーシップを発揮。この弁護士はフロリダ州の経験豊富な著名弁護士で、トランプはキャッシュで数億円前払いしたとも言われている。

 

 

トランプ:スペシャルマスター大騒動

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過去の事例から、"スペシャルマスター"はマイケル・コーエン、ジュリアー二元NY市長及の家宅捜索で押収された書類に採用された。書類にはe-mail、携帯メッセージや記録デバイスも含まれる。

上の2人は当時トランプの顧問弁護士で、弁護士-顧客特権が存在した。つまりトランプとの交信内容は検察に公開されない、証拠として使えない。コーエンもジュリアーニも捜索直後に申請し、指定の弁護士が中立の立場で判断を下した。コーエンは逮捕され拘留中に検察側に寝返り、選挙法違反はトランプの命令と主張したが、有罪。トランプは不起訴となっている。どうやらトランプを庇ったことが裏目に出た。ジュリアーニのケースは捜査中。彼の家宅捜索2021年はハンターバイデンに関連したもの。

 

大騒動の発端は、先々週の金曜日、MSMBCの時事解説番組でゲストの弁護士が、もし私がトランプの弁護士だったら真っ先にすることは"スペシャルマスター"の要請だ、と述べたことだとキャスターのアリ・メルバー氏。彼自身も弁護士である。

 

このゲストは実際トランプから家宅捜索事件の弁護の打診を受けたが断ったと告白。他の著名弁護士も断っていて引き受け手がないらしい、とメルバー氏。理由として、事件に勝ち目がない、トランプは助言に反する事をして弁護チームの足をひっ張る、料金を払わない、を挙げてメルバー氏は質問攻勢。この事件の弁護費用の代替えを共和党は断った。

 

その熱したトークの最中に、この話がポロリ。その時ゲストは弁護士・顧客特権と大統領特権の2点を根拠として挙げた。大統領の職務上必要性として全極秘情報の閲覧特権が与えられている。しかし前大統領の特権はすでに消滅。それを決して認めようとしないのはトランプ。彼の弁護士も法より忖度だ。

翌週月曜日の朝一番にトランプ弁護士チームはスペシャルマスターを判事に要請。今度のは家宅捜索を許可した判事ではなくトランプ指名で任命させた判事でこれも2020のデジャヴュのようだ。

しかし捜索から2週間経っているのでもう遅すぎるという声が上がった。FBIはすでに極秘文書の内容を分類し終わり、これからは個々の危険度評価調査に着手したと発表。

 

トランプ側の動議書は内容に法的意図が読み取れないとして書き直しされて受け入れられた。判事の命令通り、今週8/30(火)の期限時間24時ギリギリ直前にFBIが32ページの反論を提出し、昨日8/31(水)に再びトランプ側弁護士によるFBI反論に対する反論19ページが期限時刻午後8時前に提出。

相方の書類はネットで即公開。トランプニュース・ファンにとっても解説コメンテーターにとっても本当に超忙しい日になった。

特に昨日はトランプにとっても大忙し。自身のSNS、TruthSocial で60回ツィートしていた。その中には再選挙を今すぐしろ、自分を大統領に復位させろ、極秘書類はすべて私が極秘解除した、今や忘れられつつあるQアノンプロパガンダ再ツィート等々。正気のほどが疑われている。

もともとこの家宅捜索はトランプの留守中にひっそりと行われ、トランプが騒ぎ出すまでメディアには全く知られていなかった。トランプは税制上の便宜と他の理由でマーラーゴには6か月しか居住できず、今は他州の別のトランプ・オーガニゼーション所有のゴルフ俱楽部・リゾートホテルに居住中。マーラーゴは夏季閉業中です。

 

これまで表立って何もしてこなかったガーランド司法長官を弱虫と見くびったのが裏目に出た、とメディアで指摘する人も数少なくない。このガーランド司法長官は実はヴァイパー(マムシ、ハブの毒蛇の類)だったと。

特にトランプの友人と称する有名人達は、トランプに口を閉じるようメディアで忠告している。

しかし、このトランプ、他人の忠告なぞおとなしく聞くような人ですか?

 

北の将軍様からのラブレターを訪問客に見せびらかし、ワシはマクロン仏大統領の性生活の秘密を政府情報から知っとるぞ、と周囲に豪語。このような例からも米政府の超極秘文書がどのように取り扱われていたのか、徹底的に調査されなければならない。

 

スペシャルマスターについては今日9/1にFBIとトランプ側の弁護士が裁判所で議論し判事が決定となっている。

トランプ:FBI供述書黒塗りで公開

8/26(金)の正午過ぎ、マーラーゴの家宅捜索令状要請に付けられたFBIによる供述書が黒塗りべったりで公開。

米司法省、宣誓供述書の一部公開 トランプ氏家宅捜索巡り(ロイター) - Yahoo!ニュース

https://news.yahoo.co.jp/articles/93ada1aac616841923b3c0b4268c839163760725

この供述書= affidavit は同時にネットで公開された。裏付け証拠としてFBIと交渉したトランプの弁護士の返答も公開。

 

今年の一月に15箱押収されたが、国立公文書館は文書破壊、特に極秘文書について、と隠匿の疑いをいだき司法省に捜査要請。その後FBI(連邦捜査局)は残りの公文書を押収するよしの通達を送り、その返書がこの手紙。

 

>冒頭で、トランプは共和党の事実上の首領として国政に関わっているので司法省は政治的介入をするべきではない、

と脅かしている。

 

>トランプはこれまで政府の要求に友好的に応じてきた

もちろんこれは事実に反している。この時点で抵抗し極秘書類をゴッソリ隠匿していた。

 

>引っ越しの混乱が原因。

これも事実に反している。メドウズ首席補佐官も政府弁護士も公文書館の要求に応ずるときちんと引っ越し以前に返答していた。

結局返したくない張本人はトランプだった。この時点では動機不明。

 

>極秘文書解除の権限は大統領が持っているので法的問題にするべきではない。

これについて法律家は屁理屈と嘲笑。

 

ここまでトランプを政治的に支持して来た共和党有名人もひるみをみせて来た。トランプの攻撃はマコネル上院共和党リーダーに向かい、クビにしろと自らのSNSでツィート。ついに人気大凋落という報道ま出て来た。

 

焦点は司法省の今後の対応。起訴か不起訴か。過去の類似ケースでは起訴と厳刑というのが先例。すべては司法省の選択にかかっている。