chuka's diary

万国の本の虫よ、団結せよ!

シリアで石打刑!?

 

この8月9日付けのAPニュースによって、ISIS=スンニ・イスラーム過激派占領下の北シリアのRaqqaで石打刑が執行されたことが世界に報道され、人々に大きなショックを与えた。今や世界中の人々、シリア・イラク占領下の地元住民も含めて、はISISsavages =野蛮人、thugs=ゴロツキ集団と呼んで憚らない状況である。

 

上の写真は処刑時の現場を隠し取りしたものだそうだ。これがネットで世界中に拡散だ。処刑されたのはもちろん女性だが、処刑場となった市の広場に集まった群衆は皆男であることに注目。この処刑は、もちろん私たちの社会的原則である法と正義とは全く関係がない。女の地位向上に対するやっかみや恐れが根底となった見せしめリンチなのである。

 

しかしながら、他のニュース・メディアでも批判されているように、欧米のフェミニスト側の反応は鈍い、の一言。

 

以下は世界中に拡散されたAP記事から

 

イスラーム僧が判決を言い渡すと、砕石を山積みにしたトラックが市の広場にやってきてこれらをドサリと地上に。

ジハード兵士達が、頭から足まで身体全部を黒色の布で覆った女を連れ出して地面に掘られた小さな穴の中に立たせた。

 

周囲に集まってきた住民に、ジハード兵は石打刑を執行せよ、と命じた。

彼らのいうこの女の罪は姦通。

 

周囲の住民達の内、誰一人としてこの命令に従う者はいなかった。そこで、ジハード兵達、ほとんどが外国人、が石で女を打ったのだ。

 

(残虐行為に慣れっこになっているこれらの兵士達にとっては、全く無抵抗の女性を殺すことは、虫っけらを殺すようなものなので、一種の娯楽みたいなものだ、とは拙者。)

犠牲者のFaddah Ahmedはこうして先の尖ったギザギザ小石で打たれ続けて絶命。

 

犠牲者は石で打たれている間中、叫んだりすることはおろか、動いたりすることもなかった、とは、目撃者の証言である。

だから、犠牲者は、処刑中意識を朦朧とさせておく為に先に投薬されていた、という噂が流れている。

 

この石打刑は三枚のフォトがネットで拡散して世界中にショック・ウェイブを巻き起こした。その一枚が、上記のもの。集まった群集の中の前面で手に石を握りしめている数人の男達の姿は、何とも血生臭く野蛮だ。

 

この出来事には住民達もショックを受けている、というのだ。彼らも自分達の周りで一体何が起こっているのか理解できないのだ。

多くは、なぜ外国人のサウジ人やチュニジア人に命令されなければならないのか事情が飲み込めない、と。

 

実はこの女性の石打刑の前にも、他の場所で女性の石打が行われたのだが、この時にも住民は石打に加わらなかった、と伝えられている。

 

この記事から新約聖書の『ヨハネによる福音書8章3節』を想い起こす人も多いはずだ。

 

イエス(のユダヤ教の新解釈)を憎んだ狂信的ユダヤ教徒の一派は、イエスのところに姦淫した女を連れて行き、ユダヤ教徒ならモーセの法に従いこの女に石打の刑を宣言せよ、と迫った。

イエスは、(いかにも面倒くさそうに)

『あなたがたの中で罪のない者が、まずこの女に石を投げつけるがよい』と答えた。

集まった人々は、一人、また一人と石を投げつけることなく、去って行き、ついにイエスとその女だけが残された。

 

( )内は拙者の勝手な注釈