chuka's diary

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ISIS アメリカ人未亡人:何が彼女をそうさせたのか?

今、ISIS未亡人サマンサ・エラサニはシリアのクルド軍の刑務所からメディアを通して母国である米国の人々に懇願している。
私の子供4人をぜひアメリカに帰してほしい、そしてマクドで家族揃ってハッピーミールを食べさせて、と。
事実は、去年の八月、彼女の息子(下のフォト)がISIS のプロパガンダビデオに登場、完璧なアメリカンイングリッシュで、トランプ大統領をユダヤの操り人形、すぐにアメリカ国内でジハードが起こる、とISIS の首都ラッカの廃墟にたたずんでの怖ろしい予言。
それで、この子は一体どこから、ということになっていたのだが、西側の報道陣はラッカ陥落後についにこの少年の消息を突き止めた。
 
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この少年の名はマシュウ。そして母はISIS未亡人のサマンサ・エラサニ、インディアナ州出身の米国人。
夫のムサはモロッコ国籍。サマンサによれば、二人は2011年に米国で結婚、ビデオで一躍有名になったマシューは彼女の連れ子だそうだ。このカップル、米国では、妻はBMW、夫はポルシェを運転し、何不自由なく暮らしていたという。ところが、夫がモロッコに帰ってビジネスをしたいというので、かなりのまとまった金を香港で送金、それからトルコで家族揃っての楽しいバケーション、そしてシリアのISISの首都ラッカへ。サマンサは夫がISISジハードになるつもりだったとは最後まで知らず、土壇場で反対したが、もう遅すぎたとのこと。その時、一家はこのマシュウと二歳の女子を連れていた。サマンサはラッカでさらに二人の母となったから、かなり忙しい生活だったと思われる。
しかし夫のムサは去年無人爆撃で死亡した。この未亡人、実は夫の生前に一緒に奴隷市場に出かけ、Yazidi 人の未成年の少女2人と少年1人を買った。最初に買った少女にはおよそ100万円払ったそうだ。 Yasidi人はイラク・シリア・トルコに散らばって生活している少数民族グループで、彼らの宗教はイスラーム以前の古いものであることから、異邦人として聖戦の敵となった。
二人の少女は夫ムサの性奴隷となった。
しかし、彼女は、私は彼女らにとって母親のような存在で、むしろ彼女らをかばったと主張。
避難民キャンプでくらす彼女の最初の奴隷だった少女は、その通りだ、とビデオで述べていた。
 
しかし、世界の反応も米国内での反応も一応に彼女に冷淡である。大部分は、拘束中のシリアで裁判を受け、そこで服役するべきだというのだ。
 
このISIS未亡人ストーリーは日本人慰安婦を想い起こさせる。ご存知のように、今日に至るまで誰も名乗り出てきていない。かなりの数の女性が人身売買ネットワークによって慰安婦業を強要されたにもかかわらず。
最近ではそのミステリーが慰安婦研究のフォーカスになっている。あの千田夏光も一枚かんでいるようだ。彼の本では、日本女性慰安婦は日本人という立場を使ってむしろ朝鮮人慰安婦を差別する側にまわっている、というのだが、真相はどうだろうか?