下の記事ですが、背景はそんな単純なものではなかった。
今週の日曜日のNYのマジソンスクウェア・ガーデンでのトランプのナチ・ラリーは人種差別発言のオンパレード。
だが、トランプカルトのコメディアンが、プエルトリコをNYの海に浮かぶゴミの島、と言ったことが特に面白おかしくピックアップされたのでトランプは非難の矢面に立たされた。
このコメディアンのはプエルトリコを含めたラティノと呼ばれるスペイン語を母国語とする人々に対する徹底的な人種差別発言だった。ラティノは白人ではない。この人達はメスティーソ(混血)です。米先住民、黒人、白人、ユダヤ系のDNAのミックスです。ユダヤ人は迫害を逃れてスペインから移住しメスティーソとなった。したがって、ほんの一握りは白人のようですが、大部分は肌が褐色です。母国語はスペイン語だが、先祖の白人は必ずしもスペイン系ではない。ラティノはたまたまNYではプエルトリコが主流だが、こちら南部ではもちろんメキシコ系です。
さすがにトランプは火曜日になってマーラーゴで臨時緊急記者会見をして、あのNYのラリーはラブ・フェストだった、ととんでもない事を言い出して弁解にあたった。
当然皆は呆れた。
ところがだ、バイデン大統領がラティノ系有力支持者達とズームコールしたのがリークです。その中で、口の中でもごもごながらも、ガーベージというのが聞き取れ、すわ、トランプ支持者をガーベージと呼んだ、とトランプは鬼の首を取ったような大騒ぎを起こした。だから、トランプは逆に足を引っ張るうまい口実を掴んだ、というのが真相です。
バイデン大統領の言っている事は最近特に非常に聴きずらい。メディアも何を言っているのかはっきりしないそうです。
しかし、トランプ自ら、アメリカは今やガーベージ・カンになった、としつこく繰り返していますが、何か?
まず、ここで、米語のガーベージ(=ごみ)についてちょこっと説明させて下さい。
ごみ収集車は英語でガーベージ・トラックです。ガーベージとは住民の捨てる物全般を指している。生ごみからソファーや木などの大型ごみまで、いろいろ。だからが収集日には宝物探しでガーベージ・カン(プラスティック製大型ゴミ容器)を漁る人がいる。しかも素手で。これを最初見た時には、凄い!と思ったが、止めようがない。もちろん違法です。ただ漁っている人がMRSA等の悪質感染症にでもならないことを祈っています。
トランプ氏、ごみ収集車乗る バイデン氏失言に皮肉 米大統領選(時事通信) - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/0e60435d2a7d43d40ce5b2241395788d14c6af4f
そこで、昨日水曜日には激戦州ウィスコンシンにガーベージ収集人が身に着けるオレンジ色のチョッキ姿で本当に当地のガーベージトラックに乗りこんだ。このガーベージ収集はほとんどが民間委託です。だからトランプもこのスタントが出来た。
下が米の著名なエンターテインメントニュースの動画です。
その時のトランプの顔もマッチしたオレンジ色。これはメークアップだそうです。
このゴミ収集者のスタントがフォックスやトランプカルトの間で大評判、さすが天才トランプ、とヨイショです。
ところで、反トランプの方ではあるシーンがすっかり有名になった。年のせいでトラックのドアの取っ手を掴もうとしてひどくよろけてしまったのです。それがもろに撮られてしまった。それが下の動画にあります。
すかさず、カマラの副大統領候補ウォルズ知事は、あの男は80歳でトラックに乗り込もうとして死ぬところだった、と茶化している。
あの人種差別むき出しのコメディアンは、ジョー・ローガンという有名な保守系ポッドキャスターの仲間で、このローガンもあれはヤバい、と忠告したが、聞かなかった、と彼のポッドキャストで話していた。
ところで、トランプはこのコメディアンとはこれまで一度も会ったことはない、と言っております。これはいつも通りの言い訳です。
、
下はXからコピペです😁😁😁😁😁😁
トラッシュとは本当の廃棄物です。ガーベージに含まれています。