今朝、ネットのニュースで、モンキースのメンバーだったピーター・トークが77才で亡くなったのを知った。
1960年代後半はモンキーズの時代だった。
モンキーズはビートルズを真似た4人組で左から
デイビージョーンズ
ピータートーク
マイクネスミス
ミッキードレンツ
ボーカルのデイビージョーンズが一番人気があったのだが、彼は2012年に亡くなっている。
この人が実は英国人だったというのはその当時拙者は全く知らなかった。
モンキーズは、ビートルズの二匹目のドジョウを狙ってオーディションで作られたフェイクビートルズだった。それでも彼らの歌は世界中で大ヒット。
上のMVは『デイドリームビリーバー』だが、画面に英語の歌詞と日本語訳が同時に出ている。
訳された方、本当にごくろうさん。
デイドリームビリーバ―=daydream believer はドリーマー、夢見がちの人、の意。若者は皆ドリーマーだが、やがては現実という壁に突き当たって次第にドリームをギブアップすることになる。反対にドリームに強固にしがみついている人もいる。
どちらがいいのかはその人次第だろう。
ホームカミング=homecoming は秋の新学期早々に始まるアメフトのシーズンの山場のことだと思う。意味ははっきりしないが、ただ使っていた。毎週金曜日の夜は全校あげてアメフトの応援。拙愚娘は自校のチームの追っかけをしていた。
山場となるホームカミングでは自校のチームが地元のスタジアムに戻って宿敵チームと試合をするのだが、その際はホームカミングクィーン、つまりミスXX高校、が選ばれ、オープンカーに乗って通りをパレードをすることになっていた。クィーンに選ばれる女子高校生は、美人でスマート(頭脳明晰)、人気抜群、と三拍子揃った人でなければならない。つまり、ガールフレンドが憧れのホームカミングクィーンというのは、男子高校生にとっては夢のまた夢。まずあり得ないっ!と思った方がよい。
だから、歌詞でおわかりのように、男の方は有頂天。
実はこの歌には元歌があって、オリジナルでは元ホームカミングクィーンをものにした夢ばかり追う負け犬男というネガティブな印象が強かったので、モンキーズはこのレコード制作にあまり乗り気でなかったと伝えられている。
オリジナルの歌詞の数か所が変えられているのもそのせいなのだそうだ。
歌詞の日本語訳に関しては、拙ブログに怒鳴り込んできたあの半キチ“通訳婆さん”ならくそみそだろうが、英語と並べて比較すれば興味のある人には結構勉強になるだろう。
実は拙者はこの歌がモンキーズの曲の中で一番好きだった。
RIP. Peter Tork.
合掌、 ピータートーク
追記:
ユーチューブで、忌野清志郎による日本語バージョンがあり、今ではそちらの方が日本では知られていることを知りました。しかし、歌詞の意味は正反対です。
モンキーズのは憧れの女性と恋人になれて幸せいっぱい、というハッピーソングです。
冒頭は、
(幸せの)青い鳥が歌っている間は、羽の下に隠れてるよ。
朝6時アラーム、絶対鳴らないで
でも鳴ってしまった
リフレイン
眠ったいジーン、頑張って起きてくれ
からも分かるように、二人は、朝が来てもベッドを抜け出したくない、アツアツの恋人同士ということです。
どちらのバージョンが好きか、それはリスナー次第だと思う。