下は米時間1月13日に報道されたイラク現地の軍事飛行場の模様。最初のシーンは攻撃を受けた米軍駐留基地だ。法的にはイラク防衛隊の基地でここには米軍だけではなくNATO諸国の軍も過去駐留していた。この攻撃直後、イラク議会は米撤退を決議、首相は米国に通告、米軍も撤退準備をイラク政府に通告した。だがトランプ政権はこの決定をドタキャンしてしまった。その間の事情はまだ明らかにされていない。
私のネタ元はすべて米国主要メディアから。しかしこのイラク騒動にしてもディスインフォメーション、嘘報や憶測、が飛び交っている。
この動画からわかるのは、ミサイルは兵士達がたむろする食堂売店の建物を直撃した。もう一つのシーンは米軍宿舎でここも直撃である。
しかし米軍はサテライトでイランが発射場にミサイルを運びこんだことを察知、海軍から借りたミサイル探知装置を設置し準備にあたっていた。この報道によれば2時間前から皆塹壕に隠れて待機していたので損傷者が出なかった、と報道されていた。
これに関してもイラン側は米との戦争を恐れて真剣な報復を避けた、という憶測が出回っていたが、これは虚報だった。現にイランからは80人の死傷者が出た、と直後に発表されていたくらいだからやはりミサイルは標的に見事に命中していた。
https://www.youtube.com/watch?v=7SKxH_LGx9Y
Watch: An Inside Look At What's Left Of Iraqi Air Base Attacked By Iran | MSNBC
ある報道ではイランのミサイルは13発で5発が命中したというのがあった。わずか数カ月前のサウジ製油施設攻撃では19発のうち3発が命中し施設は完全に破壊された。ミサイルはイラン国内から発射された。サウジの時には米は即座にサウジに3500人の米軍派兵を決定。その時トランプは、この費用は全部サウジ持ち、とNATO参加国や日本、韓国に対してイヤミを言った。今回の騒動の陰の勝利者はサウジだ、と分析する人も出始めた。
しかし焦点は何といってもソレイマニ暗殺後の展開だ。暗殺がトカゲのしっぽ切りか、それともコブラの頭を切り落としたのか、この時点ではまだわからない。
ほぼ明らかなのは、トランプの嘘が日に日に増え続けてることである。
次のシーンはウクライナ航空のミサイルによる撃墜事件の現場である。良心的人々はこのシーンに吐き気を催すはずだ。多くの米市民は上院裁判を自己に有利にする為の賭けとしてトランプの取った無謀な決断にも責任があると思っている。
下はこの日にトランプが誰かのフェイク写真をツィート&拡散したもの。トランプは民主党はイランを応援している、と大っぴらに言い出している。CNNはこのフェイク写真自体を画面に掲載することを拒否していた。
https://www.youtube.com/watch?v=CX6a4sFl3PE
Trump criticized for retweeting image of Pelosi, Schumer in Muslim attire