chuka's diary

万国の本の虫よ、団結せよ!

ジョン・ボルトン:トランプは共和党の癌!

予想したように、この週末、メディアはトランプ起訴で沸きかえっている。下はCBSサンデーモーニングから。

この事件のトランプと並ぶ立役者、マイケル・コーエンは、この先の予想は?とアコスタ記者から尋ねられ、

「カオス(=mayhem)。完全なるカオスだ。」と答えた。

来週の火曜日にマンハッタン裁判所にトランプが現れ、形式として身柄拘束を受ける。その場で犯罪容疑者の顔写真と指紋を取られるという、本当にシュールレアルなシーンを目撃することになるからだ。その際には裁判所は怒れるトランプ支持者にびっしり取り囲まれているだろう。

さらに、トランプは平気を装っているが、本当は怖がってると思うか?と尋ねられ、「もう怖いというより恐怖で体がすくんでいる状態のはずだ」と手厳しい。

 

トランプの元フィクサー、コーエンはトランプのせいで3年間監獄に送られ、コロナの際には監獄は感染の温床となった為一時釈放された。弁護士資格も剥奪されてしまったのに、親分トランプはノン・スティック・フライパン。お咎め無しのやりたい放題、という恨みは深い。

 

トランプは口止め金をコーエンに弁護士への顧問料として払い戻した。会社の小切手で払ったのは、現在監獄で服役中のトランプオーガニゼーション元経理担当重役、ワイゼルバーグ。彼一家は長年に渡り高級アパートや乗用車等をトランプオーガニゼーションから提供してもらいながら税金逃れをしていた、とNY州から起訴された。結果として罪を認め減刑された。特にワイゼルバーグ氏はちょうど弁護士をトランプ側から別人に変えたばかり。それで寝返ったか?という憶測が出回っている。彼は反トランプ証人として出廷することが予想されているからだ。

 

マイケル・コーエンに対してトランプとMAGA共和党は、信用度ゼロ、というレッテル貼りで対抗。当時のコーエンの弁護士だったコステロ氏がトランプの依頼で大陪審に出廷し、コーエンが自分でした、と彼に打ち明けた、とメディアで宣伝したが、大陪審を説得できなかった。

 

「私の証言を信用してくれ、とは言ってない。書かれた記録と証拠で判断して欲しい」と、コーエン。

 

トランプ側の犯罪は隠しようがない。小切手に自ら署名。共謀しているテープもコーエンに録音された。しかし、それにもかかわらず、私は何も悪いことはしていない、無罪だ、魔女狩りだ、と言い張っているのが、トランプ。

当然ストーミー・ダニエルズとのセックスを否定。このオオカミ老人のウソツキ度は本当に年季が入っている。ダニエルズだけではなく、もう一人の口止め料受け取り女性、元プレイボーイ・モデルとのセックスも正面きって否定だ。

 

最後の部分でCBS法問題解説者が指摘しているのは、この起訴そのもが法的議論を呼び起こしているということだ。トランプのやったことは、都合の悪いことを隠しついでに税金をちょろまかすというゴロツキ企業の常套手段 。しかし、これがメディアやコーエン氏が取り上げているような選挙資金法違反に該当するのか、という疑問だ。

 

コーエンの本によれば金欲しさのダニエルズ側がトランプに接触した。コーエン氏は罪状を認め減刑判決を受けたが、もっとも類似するケースとして、元民主党大統領候補J・エドワーズ氏の2014年無罪判決は有名だ。しかしこの事件でエドワーズ候補の政治生命は終わった。

 

すでに今朝、ABCの時事番組でアーカンソー州のハチソン前知事が、トランプに共和党プライマリーから撤退するように呼びかけ、自ら立候補することを公表だ。

CBSでは、トランプにクビをツィートされ、暴露本で復讐したジョン・ボルトンが、トランプは共和党の癌、と宣言。彼も大統領選出馬を考慮している、と言った。

 

ハゲタカ共和党というあだ名の通り、トランプに口を合わせながら彼らが後ろから狙っているのはトランプのMAGA票田。ディサントスにはブッシュ兄弟がついた、と及川氏がデマ動画でカルト信者に警戒心をうながしていた。

 

NYの起訴は序の口で、この後、ジョージアの選挙介入疑惑、司法省の反逆罪容疑が続く。まさにトランプ死闘の始まりです。ご本人のキチガイぶりがメチャ凄い。起訴の日以来連日の人身攻撃。ついに、事件の担当判事に個人攻撃です。しかしあのトランプ大学詐欺事件の判事攻撃ですっかりデジャブです。

 

www.youtube.com