chuka's diary

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トランプ:訴訟合戦がスタート

4月13日、今日トランプは再びマンハッタンの州裁判所に逆もどり。今回はNY州検事レティシア・ジェームズに召喚され州検察側の質問に強制的に答えさせられた。強制的にというのはこれまでトランプは反訴訟で出頭尋問に力の限り抵抗してきたからだ。去年、NY州がトランプオーガニゼーションを悪徳企業として起訴した。これはその裁判プロセスなのだが、トランプの訴訟で大幅に遅れている。

 

去年ジェームス検事同席でトランプオーガニゼーションによる脱税容疑で彼が調書を取られた。トランプの弁護士は、彼は何も悪い事はしていないので質問にはすべてきちんと答えて州検事に彼が正しいことを思い知らせる、とメディアで宣言。しかし実際はトランプは450回も、第5(黙秘権)を唱えて答えを拒否。拒否しなかったのは、名前と住所だけ、とメディアで皮肉られた。これが祟ってこの脱税裁判で負け罰金と追徴税の判決を受けた。

 

4月11日、今週の月曜日、から訴訟合戦がスタート。NY州検事のアルヴィン・ブラッグが連邦裁に下院議員で司法委員長のジム・ジョーダンを相手に訴訟を起こした。彼が出した司法委員会公聴会への召喚を差し止めるよう連邦裁判所に要請した。

 

50ページに渡る起訴状はネットで公開されている。これによると、下院には州の司法制度への介入権限がないことと現在進行中の刑事事件の捜査及び法廷審理を妨害する、という2点を根拠としてあげている。オハイオ選出のジム・ジョーダンはトランプの側近として日本のトランプカルトにもファンが少なからずいるはずだ。トランプの1/6クーデタ計画に加担したという疑惑が濃く、1/6議事堂襲撃調査委員会に召喚されたが拒否していた。その調査委員会にトランプ末期にはトランプに大統領赦免を要請したことが暴露された。今回司法委員会の委員長となったらトランプ様にお仕えである。

 

先月3月19日(金)の早朝、トランプは3月21日(火)に逮捕されると彼のSNSで予告宣言し、トランプ共々メディアも大騒ぎした。

その翌日の3月20日、ジョーダンは早々とブラッグに召喚状を送ったのだった。

当然アルヴィン・ブラッグは口頭及び文書で拒否。

4月4日(金)にトランプは出頭し、起訴手続きが執行。そして4月6日、シムジョーダンはトランプ担当の元検察官補佐、マーク・ポメランツ、Mark Pomerantz を召喚した。

4月9日のイースター祝日をはさんで4月11日、アルヴィン・ブラッグはジムジョーダンに対する民事訴訟を起こした。マーク・ポメランツはトランプ起訴無期延期に反対して州検察局を辞任したベテラン刑事弁護士。その直後にトランプは起訴されるべきだったという内容の本を出した。

マーク・ポメランツは裁判所の命令があれば召喚に応じると答えた。それが今回のジョーダン起訴につながった。公開されている起訴状には、ジョーダンとトランプ側の共謀関係が示唆されているので、法曹界で注目されている。

 

続いて昨日4月12日(火)トランプがマイケルコーエンを損害賠償請求で起訴だ。

これも起訴状が公開されている。それによると起訴の主要理由は元弁護士だったコーエンは客だったトランプとの秘密守備義務(=fiduciary duty)を破ったと主張。中でも目立ったのは、起訴直前にNYの大陪審に送り込んだコステロ弁護士の主張、口封じ金はコーエンが勝手に出した、の解釈が挿入されていることだ。NYの大陪審はこれを買わなかったのだが、トランプはマジだ。トランプは起訴状で超大型賠償金約650億円相当を要求だ。

 

この金額は英王室の資産に相当。またこれでNYのウォールストリートに立派なビルが買える。今日のトランプの赤字まみれの全資産だってはこの額にはとうてい及ばない。もう無茶苦茶としか言い様がない。これこそ相手を脅し縮み込ませる目的のトンデモ訴訟の典型だ、とは法曹界の見方。この先相手方弁護士から尋問を受けたらトランプは一体どう答えるつもりか?第5を使うとこの賠償請求裁判にも負ける。

 

前回のヒラリー及び2016民主党選挙委員会を相手取ったスパイ損害請求裁判は棄却され、トンデモ裁判としてウェスト・パームビーチの地裁で約1億3千万円の罰金を課せれた。今回はこの地裁を避けて隣の地区の裁判所に訴えた。ここの裁判官はトランプ任命だったからだ。本当に懲りない人騒がせな老人です。どうかこの老人にもう金を送るのは止めよう、と私は言いたい。