chuka's diary

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ドミニオン VS. フォックス

4月18日(火)ついにドミニオンvs.フォックスの損害賠償裁判がスタート。2年前に拙ブログでも訴訟のいきさつを記事にしていました。

chuka123.hatenablog.com

 

日本語では名誉棄損と訳されているが、実質は悪意による損害の賠償請求である。

フォックスTVは、選挙結果が明らかになる以前から自分が負ければ不正選挙だと主張していたトランプに従い、21州で採用されていたドミニオン集計システムが不正に使われたとデマを流しビジネスに大損害をきたし、さらに会社の経営者やエンジニアー達雇用者をトランプ支持者の人身攻撃の対象に差し出した、という内容だ。それに対してフォックス側は他の保守TVと全く同じ内容を報道した、と反論。

 

この裁判はこの先6週間続く予定。裁判地がデラウェア州なのは、ドミニオン、フォックス双方がこの州に会社組織として登録されているからだ。ドミニオン本社はコロラド州にあり、フォックスはNY州である。

 

訴訟当初の起訴状は400ページだったが212ページ余りがネットで公開されている。その後裁判所への提出ページは約1000ページぐらいに増えた。

 

それによると、フォックスTVは2020年11月3日の投票後に先を切ってトランプがアリゾナ州を失ったことを報道した為トランプ支持者達及び保守系から非難を浴び、フォックス離れが起こった。そこで、フォックスのナンバーワン解説者であるタッカー・カールソンや他の人気コメンテーターを総動員してトランプをヨイショし、フォックス離れを食い止めた。だが、証人として裁判に喚問されているタッカー・カールソンを始め他の解説者達は、ドミニオンを使った不正選挙だとは思っていなかった。むしろ、トランプのデマであることを彼らは見抜き、トランプ政権の要人や同僚とのテキストメッセージやe-mailに証拠として残していた。それでもTVのスクリーンではマジな表情で不正を糾弾した、と指摘。証人台はフォックスTVの人気者のオンパレードが予想され、御大のルパート・マードック(92歳)会長自身も喚問されている。

 

この方は92歳の高齢ながら、去年、あのローリングストーンのミックジャガーの元妻だった元超有名モデル、アニーホールと離婚したばかり。彼女は英国でマードック氏と待ち合わせをしていたら、その場所には表れずメールで離婚と一方的宣言された。その直後にマードック氏は他の女性と婚約を発表。

 

ドミニオンはフォックスに約2200億円相当の金額を請求だ。

 

ところで、この記事を書いているうちに、ドミニオンとフォックスの間で交渉が成立した。交渉成立か?の報道は昨日から出ていたが、これには率直に驚いた。今回半額相当の約1100億円で双方が手を打った。

ドミニオンは、ジュリアーニ元弁護士、シドニーパウエル、ピロー男リンデル氏と訴訟中です。下のニュース動画はただの記念になりました。

 

ところでトランプですが、今日も不正だと言い張っている。フォックスも不正だと言い張ればこの裁判に勝つ、とのご宣託でした。

 

 

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