chuka's diary

万国の本の虫よ、団結せよ!

「ヨルダン川から海まで」と「ヨルダン川と海の間」の違い?

10/7の早朝の膨大な数のロケット攻撃と共にハマスが陸上で襲撃。1200人余りが惨殺、200人以上が人質になったまま。その中には両親を惨殺された3歳の女児もいる。米国籍の人も数十人がガザに連行されている。イスラエルはハマス統治下のパレスチナに翌日10/8に宣戦布告し、空襲を始めた。

 

事はそれだけでは終わらない。米国内ではイスラエル組とパレスチナ組が大喧嘩。しかし一般市民の大多数は昏迷している。ハマスの虐殺でパレスチナ人懲罰を叫ぶか空爆の被害者に代わってユダヤ人を糾弾するかという二者択一にはどうしても納得がいかない。

 

今回の事件はイスラエルの9/11(=ナインイレブン)だと多くのユダヤ系がメディアで主張。ハマス非難が生温いというのでそれまで一緒に反トランプしていたアラブ系のキャスター3名が突然干された。これ本当です。それで他のメディアが騒ぎ出して2週間後にやっと復活。明らかに3人共ハマスを支援したわけでもない。ただパレスチナの歴史を強調したことにカチンときた。これも信じられない出来事です。

 

何しろ寡黙なブリンケン国務長官までが感情的になり、ユダヤ人の一人として深い衝撃を受けたと発言。しかし数日後にはパレスチナ派が人権侵害を旗印に巻き返しに出た。

それ以来これら二派は平行線を続けている。

 

パレスチナ支援デモでスローガンになったのが、「ヨルダン川から海まで」(=from the river to the sea) です。この句はハマスの憲法に記載。つまり全パレスチナの所有を宣言している。それでイスラエル支持派は激怒し、メディアで苦情たらたら。

一方のネタニヤフの率いるリクード党の憲章には、ヨルダン川と海の間の国はイスラエルただ一国、と書かれている。だからどっちもどっち。しかも争っているのは米国人どうしでどう見てももユダヤ系でもパレスチナ系でもないような人も多い。

 

ところで今日のパレスチナはUNからの援助なしには生きていけない。これは本当に遺憾です。米に移住したパレスチナ人は移民優等生といわれているほどうまくやっている。

2022年には約1500億円がパレスチナに援助された。約40%が米からです。また米国はパレスチナ人移民の最大の受け入れ先でもある。

 

ハマス襲撃事件で拙市ではイスラエル支持決意を議会で表明しようとしてパレスチナ移民の強い反対に遭遇した。

これはTVのニュースになった。それでも決議案は可決されたが、そこまでする価値があるのだうかと私は疑問に思っています。

 

今日の夜遅く、ハマス側は70人の人質解放を条件に5日間の停戦を要求した。イスラエル側はまだ返答していない。

 

news.yahoo.co.jp