この8/26月曜日にトランプ一行はアーリントン国立墓地を訪問。そこで問題を起こした。
理由は撮影クルーを引き連れて、墓地内の撮影禁止の場所で撮影し、ある特定の戦死者の遺族と一緒の動画と写真を選挙の宣伝に使った、というものです。
その前に墓地の係員が止めようとしてちょっとした対立、身体接触、が起こった。
これに関してトランプ選挙対策の報道責任者は、この墓地の係員が突然発狂した、と発表した。
トランプ陣営スタッフ、国立墓地で職員突き飛ばす 報道(AFP=時事) - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/5532a2c223ef72a8240e89681c2f7b4440570402
トランプのあだ名は『突起骨大統領』(=President Bone Spurs)。トランプは大学卒業直後にひいたくじでほぼ間違いなく陸軍に徴兵されることになってしまった。そこでトランプの父は知り合いの足医者に、かかとに突起骨があるという診断書を書いてもらい徴兵を逃れた。陸軍歩兵は歩けないとものにならない。
徴兵逃れと関係あるのかどうかは知らないが、トランプはこれまで軍人に対する暴言を繰り返してきた。
悪名高いハノイ・ヒルトンに捕虜となって長年拘束され虐待に耐えた故マケイン上院議員を、戦争に行くのは立派だが捕虜になるのはどうか、とディスったのは有名です。
トランプの内務長官を務めたケリー元陸軍将軍は、戦死するような者はバカか(軍の言う事をうのみにして入隊した)アホ、とトランプが言ったと証言している。ケリーの息子はアフガニスタンで戦死していたので、その時はさすがにアタマにきたそうだ。
つい先々週も彼所有のべドミンスターゴルフコースで、市民に授与される最高位の勲章は最高位の軍人への勲章よりはるかにいい、あれを貰う軍人は五体満足でないか死んでしまった者だ、と暴言を吐き、またかよ、と呆れられたばかりでした。
しかし、今回の暴挙の背景には死闘のような選挙が絡んでいる。
トランプのバイデンディスリの一つに米軍アフガニスタン撤退はバイデンの大失敗だった、というのがある。
ディスリと書いたのは、これは真実とはほど遠いトランプ式レトリックの一つだからだ。
この撤退はトランプがタリバンと協定を結んだ。それも大幅な妥協であった。そうでもしないと米軍はタリバンの総攻撃を受けると見越したのがトランプ政権及び軍の見解だった。事態はそこまで悪化していた。その事実はすっかりスルーです。
トランプは今回2021年のアフガニスタン撤退直前にアルカイダによるテロで爆死した13人の犠牲者の一人の遺族にこの3周年記念日に個人的に招待された。
実は爆死したこの海兵隊軍曹の家族がバイデン大統領を非常に恨んでいる。残された遺族の心境についてはもうこの方がたの気持ち次第なので何もいう事はないが、TVに出た母親はトランプカルトに洗脳されていることがみえみえです。下はこの事件のニュース動画です。
この息子を亡くしたお母さんは、ホワイトハウスに招待された際に、バイデンはハグさえしてくれなかった、とレポーターに強い不満を訴えた。
このご両親の無念さには深く同情するばかりです。
しかしトランプは遭遇するオポチュニティーを最大限利用する天才的詐欺師です。
それは、前回の暗殺未遂事件時の歪んだ顔でこぶしを振りかざした写真でもお馴染みです。JDバンスはあの時民主党にやられた、と宣言した。トランプも当然民主党にやられたと信じていたはずです。
下のニュースによると、墓地内での撮影は禁止されており、選挙目的は絶対ダメ。向かって左側の3人は隣の墓の遺族ですが、トランプの存在に困惑気味だとレポーターに述べた。
この事件に関してのアーリントン墓地側からの事件報告が出されたとのことです。これを公開するようにという声が出ているが、どうだろうか?