chuka's diary

万国の本の虫よ、団結せよ!

狂気の米大統領

❝No one should be judged by the color of their skin,
but the content of their character”
『人は誰もスキンカラーによって判断されるべきではない、しかしその人の性格によって判断されるべきだ』、というのは1964年のワシントン大行進を率いたキング師の有名な演説の一節。
これが最もよく当てはまるのは、言わずと知れた我らが人間の屑大統領トランプ。
 
8月12日のシャーロットビル事件から8月22日のアリゾナ州フェニックス市でのトランプ・サポート大集会で、米国市民のトランプを見る目は大きく変わった、いや、トランプ自身が変わったのだ。この男、自分のエゴを仮面の下に隠すことをあきらめた、といった方が図星だろう。
 
 
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米国は1965年の公民権法制定以来、人種及びジェンダー差別の撤廃を目指してきた。単に法を制定するだけではなく、アファーマティヴ・アクションにより、有名校や官公庁の強制的人種多様化を実施してきた。ネオ・ナチやKKKなどの非白人蔑視を目的とする団体は、反ヘイト法によって厳しく規制してきたのだが、それが今回の大統領トランプの発言でまったく怪しくなってきたのだ。
 
トランプの指摘するところの種差別を掲げる素晴らしい人は一人もいない!
これが米国市民の常識である。 
 
狂気の米大統領というのは、私の勝手なレッテル貼りではない、昨日8月22日の夜アリゾナ州フェニックス市でのトランプサポート・ラリー(=支援大集会)での彼の演説を聞いた政治家やマスコミ関係者、そして何よりも大多数の米国市民の率直な感想である。もちろんこれは彼が最初の狂気の大統領でもない。ウォーターゲート事件発覚後のニクソンも狂気の大統領と呼ばれた。ニクソンの時のように、マスコミでは、いつまで続くかトランプ政権というわけで、その日時を予測する著名人も現れ始めた。
トランプが任期途上で辞めるか辞めさせられるかという非常事態になることは、多くのアメリカ人が望んでいることでもある。
 
トランプ大統領が次々と出してくるの新政策は、すべて pay back time =やられたからやり返す、であり、底に悪意を感じているのは、私だけではない。
確かに、二大政党という、全く方向の違う政党が政権交代を繰り返すのは、一政党のやり過ぎを是正するという働きがあり、米国民に広く支持されているが、トランプのように反対派に報復というのは、明らかに正気の線を越えている。
 
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上のは撤去される南軍民兵の像である。リー将軍の子孫も、内戦時の南部連合大統領デービスの子孫も、揃って銅像撤去に賛成している。
 
なおトランプは、8月25日には、アリゾナ州のレイシスト保安官として悪名高いアーパイオ氏に大統領恩赦を与えた。全くの独断である。
この元保安官は85才という高齢だが、この7月に、差別をやめろという連邦検察局の勧告を無視し、メキシコ系を差別し続けたあげく、法廷で自分のクビを救うためにウソの証言をした、というので、法廷侮辱で有罪となったばかりだ。が、本人には全く反省の気配はない。自らの違法行為を全く反省しない、元警察官に恩赦を超特急で与えるとは、法治国家の大統領のするべきことではない。やられたら、やり返すという、この大統領のオツムの構造は、誰かにそっくり。
そうだ、あの、北の豚将軍様。