chuka's diary

万国の本の虫よ、団結せよ!

大統領選に不正はなかった!?

11月29日サンデーの朝、トランプは45分間も、選挙に大勝した、数で負けて見えるのはトランプ票が集計から抜けたからだ、と言い張った。トランプのキ印ぶりにはもう皆閉口。就任式まで指折り数えて待つばかり。この時視聴者の非難はヨイショでトランプに言いたい放題を言わせたという理由でフォックスのアンカーに向けられた。

 

その夜、CBSのニュース番組"60Minutes"で前CISA 局長、クリス・クレブス(Chris Krebs)氏の単独インタビューが報道された。下がその動画。

 

クレブス氏は今回のトランプの主張が全くのいいがかりであることを全米に暴露。このクレブス氏は大統領選挙後の11月17日にツィートでトランプに免職されている。

 

クレブス氏は共和党支持者でありブッシュ政権に雇用されたサイバーセキュリティ専門家。2017年にはトランプが彼を本土安全省CISA(=サイバーセキュリティ安全局)の局長に任命した。彼の職務は2016年のような外国からのサイバーアタック(ハッキング、誤報の拡散)を防御する事だった。 

 

2017年間から約3年半を費やし、米国に対するあらゆるサイバー攻撃ケースを予想し今回の大統領選に備えた。CISAは各州が使用する集計システムの監視にあたった。集計システムは各州ごとに購入され独立運用。全体としてネット化されていない。これもすでによく知られている事実だ。だから米国外にトランプ票がシステムを通して持ち出された、というのもシステムを知らない人々によるデマ。集計は投票紙をもとにしている、だから一枚一枚が追跡できるしくみとなっている(私達はスクリーンで投票、しかしプリントアウトを集計機に入れている)。従ってジョージア州の手による再集計と集計機との集計結果には異常を示す違いはなかった。

 

選挙当日はCISA本部で全米の投票を監視した。その時も全く問題は起こっていない。選挙前からすでに不正デマを撒き散らしていたトランプは、11月9日には、ドミニオン集計システムが大量のトランプ票を消したとツィート。しかしクレブス氏は職務の義務として、11月12日になって、今回の選挙は史上もっとも安全な選挙だった、と公式声明一言を発表。トランプは怒り、クレブスは国賊だ、とツィートで非難。いつトランプが彼のクビを切るのかと憶測されていたが、ついに11月17日にバッサリ。

 

その2日後の19日にはあのジュリアーニ達"エリート弁護士攻撃部隊"が共和党本部で顔見世興行。呼び物はシドニーパウエルのQアノンからのドミニオン陰謀説。その中でジョージア共和党知事は中国共産党から賄賂を受け取ってドミニオンを据え付けた、と非難弾劾。あまりの超ラジカルぶりに、視聴していたTVコメンテーターの少なからずが恐怖を感じたと告白。

 

しかし翌日の夜遅く、このパウエル弁護士への縁切り状がこっそりとトランプ・キャンペーン・サイトに発信されていた。

 

それにもかかわらず、パウエル弁護士はQアノンからのドミニオン陰謀説をそのまま起訴状にしてジョージア、ミシガンの知事及び州務長官を起訴した。 

ジョージア州知事はトランプの忠犬だ(った)。が、私が困っている時に何もしてくれなかった、とフォックスのインタビューでトランプは知事に恨み節。憲法違反を覚悟でジョージア州知事にトランプ勝利を宣言しろと言うわけだ。恩を着せて仲間を泥に引きずり込む、これがトランプ式なのだ。

 

クレブス氏は、免職されて一番辛かったのはこれまで3年半共に頑張ってきた仲間にサヨナラの一言が言えなかったこと、とインタビューで告白している。

 

彼の率いるCISAはFBI、NISなど政府の他の安全保障エージェンシー及び業者達とも連絡を取り合っていた。事実、FBI長官は投票前に不正は起こっていない、とやはり一言公表している。FBI側はジュリアーニが騒いだハンターのハードディスク発見も全く無視しているようだ。トランプはこの現FBI長官にも私の為に何もしていないとひどく怒っている。

昨日、トランプのエリート弁護士攻撃部隊のメンバーの一人、デジェノバ氏がクリス・クレブスを夜明けに引き出して射殺せよ、とトランプ系列TVで呼びかけ、非難の対象となっている。

  

https://www.youtube.com/watch?v=YzBJJ1sxtEA&t=63s

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