chuka's diary

万国の本の虫よ、団結せよ!

フリン起訴の終焉!?

今日12/8には米でコロナ感染死者数がほぼ29万人に到達。この調子だとリスマス以後の一か月が最悪のやま場になりそうだ。しかし頼みのワクチンは来年の春まで感染抑制効果が出ないそうだ。非常に残念なのは、これまで感染学者の予想だけは当たっていることです。

 

私達市民は覚悟を決めてコロナ感染を何とか乗り切ろうとしている。

全く哀れな話ではないでしょうか。住んでいる地区にも感染者家族が現れ、皆可能な限り外出を避けての引きこもり生活。娯楽はもっぱら映画・ドラマのストリーミング

に頼っている日常です。ネトフリックス、アマゾン、HBO、Starzの4つを順番で見ている。しかし夜更かしだけは避けている。

 

ポスト・エレクションなのに、混乱は収まりそうもない。

しかし不正選挙がトランプのデマであったことが現時点で全く明確になった。

 

第一の決め手はトランプ側の訴訟棄却。

第二はトランプ政権による不正選挙防護システムの成功である。後者は政府の政策で司法省長官すらも不正はなかったと公表せざるを得なかった。しかしトランプは真っ向から否定。サイバーセキュリティ責任者をまたクビにしている。

 

第一に関してはペンシルベニア連邦高裁判事、この人はトランプにより任命された、による、不正疑惑で不正選挙は作り出せない、との控訴棄却の判決文の一節が事情をうまく言い表している。

 

今回のトランプ敗北で人々の大きな関心の一つはトランプによる"大統領赦免権"の施行である。トランプは子息・側近の200人近くを赦免し、自己も赦免するという憶測が流れているからだ。

 

先月のサンクスギビングの前日に大統領赦免を受けたのが、フリン元国家安全保障長官である。今日の夕方、ワシントンDCの高裁判事によりフリンの犯罪は赦免された、と発表された。

よく知られているようにフリンは副大統領ペンスに、ロシア大使と電話でオバマのロシア経済制裁について裏取引をしていない、とウソをついたという理由で、トランプからクビにされた。

フリンのストーリーは調べれば調べるほどナゾめいてくる。

の動画はそのフリン氏が恩赦を受けて以来の初のメディアインタビューである。相手はフォックスチャンネルの"判事ジャニーヌ・ピロ"。彼女はトランプ・ヨイショの元判事。

 

フォックスは彼女のようなトランプ・ヨイショのコメンテーター達の時事放談をオピニオン番組と呼んでいて、ニュースと区別している。一か月前の投票日以来ニュースではトランプの不正裁判はデマ、というスタンスを取り続けている。それがトランプカルトからのフォックス離れの原因となっている。

 

フリン氏は赦免以来トランプ・アウトレットと呼ばれるヨイショ放送で発言していた。そこでフリン氏は彼の弁護士でもあるパウエル弁護士の唱えるQアノンの陰謀を説き、トランプに戒厳令を施行するよう、つまり軍事クーデターを、呼びかけて大評判となった。

 

ところでパウエル弁護士の訴訟はフリン氏の予測も虚しく、昨日、ミシガン、ジョージアで却下。

 

彼女による起訴状は一週間前からSNSで公開。タイポ(誤字)が多いのでこれも大評判になった。拙者も約100ページのミシガン連邦裁宛の起訴状に一応ざっと目を通したのだが内容は本当にQアノン陰謀論そのもの。

こういうクソ訴状を読まされる判事、関係者及び私のような野次馬の苦痛を考えるべきだ。ミシガンの判事は訴状は憶測のみで証拠なし、いう理由で脚下。ジョージアでは州裁判所に提訴すべきでお門違いだが、この訴訟内容は証拠に欠ける、という理由で却下。

 

この動画で評判になったのは、そのパウエル弁護士をフリンは、アメリカの法と正義の守護天使だ、と言及していることだ。普通のアタマの機能を失っているとしか思えない。

 

モラー捜査官によりDC連邦裁に起訴、FBIへの偽証罪を2回宣誓し認めたが刑期の言渡しが近ずくにつれ心代わりで、パウエル弁護士が起訴取り下げを要求し、拒否され、司法省に不満を持ち込みトランプとバーの特別待遇で司法省から起訴年下げまでして貰った。しかしこれも判事に拒否され、控訴で判事に対する取り下げ命令を得たが、判事が高裁判事全員による審査を要求し、取り下げ要求の判断は判事に、という判断が下った。フリンと確執を続けたそのサリバン判事は、恩赦がなかったら、自分はフリンの起訴取り下げを拒否していたかも知れない、起訴取り下げはトランプ大統領の政治目的で要求された疑いがある、と述べた。

動画ではフリン氏は家族の受難についても不満タラタラ。しかし、動画の彼の表情は本当に明るい。

しかし彼の笑顔はいつまで続くか?

というのは彼の赦免に関して法的チャレンジが現れる可能性があるからだ。

 

ある人権NPOからフリン起訴却下に挑戦する意見書(Amicus Brief)が判事に提出された。これは大統領恩赦に対する挑戦である。理由は、フリンの赦免はトランプの犯罪を隠す為のものというのだ。2年前のバー司法長官の認証公聴会ではバー氏はもし大統領が自分の犯罪行為を隠す目的で恩赦を出すならそれは恩赦とはならない、と答えている。

このバー司法長官の辞任の話が出ている。大統領の自己赦免は違憲であり、バーはそこまでヨイショの片棒は担ぎたくないだろう。

 

バイデン氏の大統領就任式(1月20日)の午後一時きっかりでトランプ政権は終わる。トランプは大統領選後に約200億円もの寄付を集めている。その中で25%が共和党本部に送られ、残りはトランプ個人に行く。だから、バイデン司法省による起訴にかかる裁判費用には当分事欠かないようだ。

 

 

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https://www.youtube.com/watch?v=FIh5iOyPkmQ