chuka's diary

万国の本の虫よ、団結せよ!

財務次官のセクハラ疑惑:差別は続くよいつまでも


Image result for sexual harassment

 
❝Zero Tolerance❞ とは現在米国のすべての官公庁からセクハラを一掃するポリシーを指す。職場でセクハラする人は、ポジションや給料の大小に関わらず誰でもクビである。職場では必ずセクハラ防止トレーニングを実施している。
 
財務省の福田次官のテープに録音された声は疑いもなくセクハラの証拠である。
私も長い在米生活の間に数回ほど雇用関係専門の弁護士に相談したことがあった。その時に、秘密に録音することを勧められた。私の良きクリスチャンの友人はいつもペン型のミニ・レコーダーを首からぶら下げている。職場のパワハラには絶対に負けてはいけない、というのが理由だそうだ。
 
ところでこの事件の被害者は一年半ぐらい前から福田次官のセクハラ・トークのターゲットになっていたという。今回思いあまって録音したというのだそうだ。 
一方セクハラ容疑者の反論として、酒に酔っていたから、ということもできる。酔っていれば正常な判断力の停止が起こるから法的責任は問われない。だから米国では酔っぱらい運転が大きな社会問題となっている。
もう一つは、被害者の女性記者は彼の下で働く職員ではない、ということがある。だから職場での加害者被害者の関係は成立しない。
 
しかし、公開された録音からすると、抱いてもいい、とか、縛って欲しい、などの懇親会という公的席上での福田氏の口調は猥褻そのもので、政府のトップ高官として全く不適切。その上、録音された自分の声を自分の声ではない、と奇妙なウソをつき、自分が次官でいると仕事ができないので辞職、ときた。自ら辞職すれば国家公務員トップとしての年金がついて来る。本当に日本の国民は官僚になめられている、としか言いようがない。
 
私は歴史趣味として、慰安婦関係の日本語、及び英語の本や記事、論文などをかなり読んだのであるが、この問題、慰安婦の誕生の根底にあるのは、江戸から明治以降の女性差別の根の深さ、という認識を得た。もちろんそれだけではない。それと対になっているのは、人権という考えの欠如であり、旧日本軍は人間虐待の宝庫みたいなところだったと認識するにいたった。 
 
ある人気ブログで、日本の男は息をするように女性差別をする、というのがあった。当たらずとも遠からじ、かも知れない。