chuka's diary

万国の本の虫よ、団結せよ!

新型コロナウィルス大騒動!?

実は私の家には拙愚娘の家族が住み着いてしまっている。今回は私も含めて皆インフルエンザに感染してしまった。最初は小学生の愚孫。すぐに次々と家族に感染。特に拙愚娘は小さい頃は喘息発作が酷く、しかも現在はヘビースモーカーなので、息ができない、と夜中近くに救急に駆け込んだ。これも毎度の事だから私は驚かない。クリニックではインヘイラ―で吸引する薬の処方箋を貰う。最後の一人はかなり遅れてやはり学校から感染してきた。拙愚娘によると去年ワクチン切れで予防注射しそこねたそうだ。私も予防注射をミスった。

もっとも予防注射は当たるも八卦当たらぬも八卦。市販の解熱剤(=頭痛薬)と抗ヒスタミン剤(=睡眠薬)それに市販のコッホシロップを呑みながらベッドで三日間寝込んでいた。米ではこのインフルエンザが大流行。今まで驚くべき事に10000人を越える関連死が報告されているそうだ。しかしインフルエンザの感染者は隔離されていない。

それではなぜコロナウィルス感染者は隔離されなければならないのか?私もいろいろYouTube動画をみてみたがよくわからない。今回の新型コロナウィルスは感染率が高く激症肺炎で短期間で死に至る、おそらく去年の11月に人間の移り、感染拡大プロセスでキラーウィルスになる可能性がある、といったところだろうか。

 

下のYouTube動画はカナダ公共放送からの新型コロナウィルスについての一般向け情報。カナダは英連邦のメンバーとして香港移民を多く受け入れているせいで人の往来も頻繁、中国のクシャミがカナダでカゼとなる立場にある。2003年のSARSパンデミック時には死者を出している。

 

https://www.youtube.com/watch?v=kIL5m5XznNY


Get the facts on coronavirus

この新型コロナウィルスにはまだ分かっていないことが多過ぎる。それがメディアを介しての流言飛語に結びついているようだ。

この新型コロナウィルスの発祥はウーハン(武漢)の海鮮市場で売られている野生の動物、というのが既成事実のように報道され、中国ヘイターを喜ばせた。

ところが最初の感染者は海鮮市場とは関係なかった、という報告が医学サイトに掲載されたのだが、これもデータ不足で確証できない。さらに、このウィルスは秘密細菌兵器研究所から漏れた、等々に発展だ。

たった一個のコロナウィルスが動物から人間に飛び火することで感染がはじまる、という仮説が出現。ウーハン感染者0号を突き止めたいところだが、まず無理と思われる。

上の動画でも指摘しているが、コロナウィルスはコウモリから発見されている。今回の新型ウィルス・プロチンがコウモリに似ているところから、最初の感染者はコウモリのスープを飲んだ、というのがメディアで噂になったそうだが、ウィルスは調理すると感染しないのでこれもおかしい。

いずれにせよ、新型コロナウィルスは"人から人"感染で急速に拡散している。

それで起こったのがマスクは効くのか効かないのか論争。

米の病院では"droplet precaution"=飛沫感染予防、を実施している。インフルエンザ、肺炎等の患者などがこの対象だ。つまり、医者をはじめケアする人は隔離室に入る際には使い捨てのマスク、ガウン、グローブを着用。入室前と入室後には入念に手洗いをする。だからマスクはある程度感染予防に役立つはずだ。だがそれだけでは充分でない、というのがほぼ一致した医療側からの視点のようだ。つまり、ウィルスの感染経路というのも100%確証されていないということだろう。

結核及び疑いのある患者は低気圧室に隔離される。その際のマスクがN95という種類である。ニュースでも多くの中国人達が病院外で着けている。嘴のような独特の形をしているので気がつくはずだ。このN95着用者はあらかじめフィッテイング・テストをし、結核菌が口から吸い込まれないようにするのだが、中国の現場ではもう混乱そのもののようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

メグジット : ハリー王子の王族離脱スピーチ

先週、ハリー王子は慈善の催し物に出席したのだが、その時のスピーチで自分の気持ちを吐露した。これは建前だが、本人は前から準備していたようで、真実は原稿読みだと誰かがイヤミな報道をしていた。

ハリーとメーガン夫妻が英国を逃げ出しカナダに本拠を移したいと言い出したこの騒ぎには "Megxit" =メグジットという名がつけられた。もちろんブレグジットをもじっている。 このメグジットは米でもメディアが大きく取り上げ日本でも大ゴシップニュースになっている。ここでハリー王子の生の声を聞いてみるのもいいだろう。下は彼のスピーチを抜粋したBBC動画で英字幕付き。

https://www.youtube.com/watch?v=LNvx6ghkAHg


Five takeaways from Prince Harry's speech - BBC News

"takeaway"は日本語で話のポイント、要点という意味。他の意味で "お持ち帰り"(レストラン)というのがあるのでご注意。

 

まずハリー王子は自分の口から出る言葉を聞いてくれ、と言っている。メディアの流言飛語にはノーということだ。

BBCなので私には誰か全く知らないが、この動画のキャスターが指す5つのポイントは

1Harry is not happy. 

ハリー王子は女王様側の決定にはハッピーではない。彼はパートでこれまで通り公務を続けて行きたかった、つまり公の場で英王族として平民共にかしずかれたかった。しかし女王様は彼をリストラでバッサリ。

2  Not Meghan's fault.

メーガンのせいではない、もちろん、夫は妻を庇うのがアングロサクソン紳士のしきたり。離婚時に妻をクソみそにこき下ろす夫に王子様のつめの垢を煎じて飲ませたいと思っている妻も多いはず。

3 Harry's decision

彼がすべて決めたというが、これは真実ではないだろう、と私は思っている。

4 Royal role

これまで通り王室のメンバーとしてやんごとなき取り扱いをされたかったのだが、女王様側から"HRH"の称号を取り上げないが使うなという嫌がらせを受けた。これはメンバーをお仕置きする際に繰り返し使われてきた英王室の手だ。しかし痩せても枯れても英王室。王子様が路頭に迷うということは絶対にありえなーい!周囲の下手な勘繰りは辞めるべきだ。

 

5 The media

ハリー王子の母ダイアナはマスコミに殺された。マスコミは彼のトラウマに結びついている。しかしいつか互いに協力しあう日が来ることを期待している、とハリーは結ぶ。

しかし直後にカナダのメーガンの元に帰ったハリー王子は待ち構えていたパパラッチに大攻撃を受けた。もうただでは写真は撮らせない、とはハリー王子の厳しい警告。

 

いうまでもまく米側はほとんどがハリーとメーガンを応援している。

戦前エドワード8世は富豪でもない普通のアメリカ女性と結婚したいが為に強制的に退位させられている。その国民的恨みもまだ尾をひいている。

このままメーガン非難が悪化すれば米国での英王室に対する評判はガタ落ちになる。

 

今回のニュースを見ていて驚かされたのは、狂信的なメーガン・ヘイターの存在だ。メーガンヘイター達は、私達は税金を払っている、メーガンは王室にふさわしくない、英国から出ていけ、とすごい剣幕だ。ヘイト攻撃に遭遇したメーガン妃は日本の小室圭氏のように国外に逃亡。税金を払いたくなかったら、法を改正することがまず第一なのではないだろうか、と私は思うのだが、この人達は王室メンバーは彼らの奴隷だとでも見なしているのだ。

 

ところで下は拙英王室コレクション(?)の一つ。実はこれは知人のゴミでした。

ロンドンのHardysというキャンディー屋さんのもので、ブレックファースト・ティーの40袋入りだそうです。日本円で715円。その時一緒に渡された缶入り英国紅茶は飲んでしまいましたが、中々よかった。これ飲むか飲まないかまだ決めかねています。

f:id:chuka123:20200124033734j:plain

 

トランプのアメリカ:イラン騒動の後 その2

以下のコメント、ありがとうございます

イランはイラクに米軍基地攻撃を通知していた

イランによるイラクの米軍基地攻撃ですが、2時間ほど前にイラクに通知されています。退避の時間は十分あったので、人的被害は出ないのは当然です。(https://www.cnn.co.jp/world/35147775.html
また、ソレイマニ将軍は必ずしもイラク国民全員の英雄ではないようで、葬儀の群衆は当局により計画されたようです。現に、航空機の誤射で政権攻撃が始まっています。
 
まずご指摘のCNNサイトですが、記事が見当たりませんでした。
前ブログの現場からの動画では著名な戦場特派員、NBCのエンゲル記者は、イランの報復攻撃は軍内部の情報通達にもとずいて2時間前から準備を始めたと述べている。
私の書いた箇所、米国は事前にミサイル攻撃を察知、は米主要メディアから、海軍からミサイル探知装置を借りた、というのはメディア及びトランプ大統領自らが話していました。お分かりののように、イランからの事前通告については私の知る限り報道されていなかった。不思議です。最初から事前通告があったのなら、この報復劇は全くの茶番。確かにこれは戦争反対派にとっては素晴らしいニュースだ。
 
さらに検索すると、1月8日(米時間)にイラク首相がイラン側から米軍駐屯地を攻撃するという通報を受けた、と発表していることがわかりました。"The Hill" ではイラク首相はイランのミサイルが米軍基地攻撃をした直後に通知を受け取った、となっているが、他のメディアではほぼ同時、と書かれているがあった。
エンゲル記者は動画で、イラン人はこの損傷なしの報復攻撃を歓迎支持している、と報告している。しかしここで反政府デモを無責任に煽り立てると、かってのブッシュ(父)の二の舞になる怖れが大きい。サダム下でアメリカが助けてくれると信じたイラクのシーア派が局地的に反乱を起こし、サダム・フセインは武力で鎮圧。それまでイラク国内では双方とも共存していた。イラクのシーア派はその時の怨みも忘れていない。イラン政府はこれまで反政府の動きは逮捕・拘留・拷問・死刑で徹底的に弾圧してきた。これまでのリピートか、それともイランシーア派政府の緩和となるか、世界は注目しているが、この件に関しても先が読めない状況だ。
 
 
 
 
 
 

トランプのアメリカ:イラン騒動の後

下は米時間1月13日に報道されたイラク現地の軍事飛行場の模様。最初のシーンは攻撃を受けた米軍駐留基地だ。法的にはイラク防衛隊の基地でここには米軍だけではなくNATO諸国の軍も過去駐留していた。この攻撃直後、イラク議会は米撤退を決議、首相は米国に通告、米軍も撤退準備をイラク政府に通告した。だがトランプ政権はこの決定をドタキャンしてしまった。その間の事情はまだ明らかにされていない。

私のネタ元はすべて米国主要メディアから。しかしこのイラク騒動にしてもディスインフォメーション、嘘報や憶測、が飛び交っている。

この動画からわかるのは、ミサイルは兵士達がたむろする食堂売店の建物を直撃した。もう一つのシーンは米軍宿舎でここも直撃である。

しかし米軍はサテライトでイランが発射場にミサイルを運びこんだことを察知、海軍から借りたミサイル探知装置を設置し準備にあたっていた。この報道によれば2時間前から皆塹壕に隠れて待機していたので損傷者が出なかった、と報道されていた。

これに関してもイラン側は米との戦争を恐れて真剣な報復を避けた、という憶測が出回っていたが、これは虚報だった。現にイランからは80人の死傷者が出た、と直後に発表されていたくらいだからやはりミサイルは標的に見事に命中していた。

https://www.youtube.com/watch?v=7SKxH_LGx9Y

 
Watch: An Inside Look At What's Left Of Iraqi Air Base Attacked By Iran | MSNBC

 ある報道ではイランのミサイルは13発で5発が命中したというのがあった。わずか数カ月前のサウジ製油施設攻撃では19発のうち3発が命中し施設は完全に破壊された。ミサイルはイラン国内から発射された。サウジの時には米は即座にサウジに3500人の米軍派兵を決定。その時トランプは、この費用は全部サウジ持ち、とNATO参加国や日本、韓国に対してイヤミを言った。今回の騒動の陰の勝利者はサウジだ、と分析する人も出始めた。

しかし焦点は何といってもソレイマニ暗殺後の展開だ。暗殺がトカゲのしっぽ切りか、それともコブラの頭を切り落としたのか、この時点ではまだわからない。

ほぼ明らかなのは、トランプの嘘が日に日に増え続けてることである。

次のシーンはウクライナ航空のミサイルによる撃墜事件の現場である。良心的人々はこのシーンに吐き気を催すはずだ。多くの米市民は上院裁判を自己に有利にする為の賭けとしてトランプの取った無謀な決断にも責任があると思っている。

下はこの日にトランプが誰かのフェイク写真をツィート&拡散したもの。トランプは民主党はイランを応援している、と大っぴらに言い出している。CNNはこのフェイク写真自体を画面に掲載することを拒否していた。

 

https://www.youtube.com/watch?v=CX6a4sFl3PE


Trump criticized for retweeting image of Pelosi, Schumer in Muslim attire

トランプのアメリカ:イラク撤退はミステイク!?

米時間の1月7日、ちょうどこのブログを書いている途中イラン政府は短距離ミサイルをイラン国内からイラク北部の二つの米軍駐屯地をターゲットにし二回に渡り発射と発表。この発射は米側からは最初から察知されていた。米軍駐屯地はイラク防衛隊の基地を借りている。夜遅くになり、すべては旨く行ったというトランプによるツィート。米軍には死者は出なかったもよう。イランはこの弔い攻撃に反撃するとあのドバイ、イスラエルのハイファを復讐攻撃する、と世界に宣言。一体イランという国は何のだ?と思ってしまう。とても21世紀に存在するとは思えない。こういう体制下で生活しなければならない人々の苦労とストレスは並み大抵のものではない筈だ。

 

ところで米国内ではイランのソレイマニ司令官暗殺に関するトランプの嘘が一枚一枚剥げ落ちてきた。

まず暗殺の主要な理由、ソレイマニはイランの米軍に大攻撃をしかけるところだったというが、具体的な情報を掴んだのか、とCNNの著名なアマンプール記者に面と向かって尋ねられても、エスピー防衛長官は話をそらすばかり。つまりそれはウソだったからだ。

この暗殺の日が上院での弾劾裁判開始直前であることから追い詰められたトランプの謀略に見えてくる。つまりイランと戦争ごっこで弾劾裁判を全くの骨抜きにするつもりなのだ。トランプはツィートで、頻繁に自分の天才ぶりを賞賛、民主党は無策の能無しとこき下ろしている。

ソレイマニは過去20年間米兵やイラク市民を殺害し続けてきたモンスターだから死んで当然、とトランプはツィート。実は99%の米市民はソレイマニの名前をこの暗殺事件で初めて耳にしているのだ。ニュース番組の軍事オタクによれば、ソレイマニはブッシュ、オバマ、イスラエルが暗殺する機会を狙っていた、という言い訳が暗殺翌日には広く米国内で報道された。

しかし1月5日、CBSの" Face The Nation" という日曜朝の時事解説番組に出演した2008年からイラク米軍総司令官を務めたペトレイアス氏は自分がイラクにいた時期にはソレイマニ司令官はイラクを訪れた事もなく、逆にシーア派民兵はその後米軍と協力してイラクのISISを攻略した、と単刀直入に話していた。このCBSはトランプでさえ、フェイクニュースの中でもっとも中立であると見なされている

経済制裁でイランが逼迫し、反政府運動が盛り上がりを見せている最中にソレイマニを暗殺した事でイラン、イラク、レバノンのイラン系民兵が跋扈している国での反政府運動を殺してしまったのがトランプなのだ。

イラクでは暗殺後、スンニ派とクルド系議員は欠席、シーア派の議員だけの議会で米軍撤退要求が可決され、イラク首相により公式に米側に撤退要求が通告された。ある情報によればこの決定には法的拘束力はない、ということだが戦時下のイラクに法などといっても無理な話。

その後、イランのソレイマニの後釜になった将軍がテヘランからトランプにイラクから撤退するように要求し、二時間後に下の米軍撤退の通告がイラク国防省に送られた。

下の動画はMSNBCの時事解説者レイチェル・メドウのニュース番組でバグダットの米軍司令官が米軍撤退する旨をイラク防衛長官に通知する手紙の解説の一コマ。

レイチェル・メドウはLBGT。彼女の番組は反トランプにリベラルであるが、トランプに関連する法についての解説が非常に人気を呼んでいる。

この手紙はイラク首相側から公開された。だからイラク撤退はもう既成の事実だと見なされていた。

  


Iraq Withdrawal Letter Screw-Up Shows Pentagon Tainted By Trump | Rachel Maddow | MSNBC

この手紙の中には撤退理由としてイラク議会の決定が挙げられている。

撤退にあたり、米軍のヘリが頻繁に飛び交うことや基地の交通量が増すことなどを挙げ、米軍としては可能な限り住民に迷惑をかけないことを約束しイラク側の協力を要請している。最後に米軍の感謝の意、そして米軍はイラクの主権を尊重するので撤退すると書かれている。

ところが、トランプ側は突然の心変わり。この手紙は下書きがミステイクで送られ、撤退はあり得ないと全くの否定に回った。

しかし、イラク政府はアラブ語訳に問題があったので2回も同じ通知が送られてきた、と説明、米軍撤退は公式だとみなしている返答している。

この通告はミステイクではなく今やミステリー。

明日にはトランプがイランの報復攻撃をTVで説明する予定だそうだ。

トランプのアメリカ2020:ソレイマニは山本五十六!?

https://www.youtube.com/watch?v=pChFGe57mLk


Footage shows aftermath of US airstrike that killed top Iranian general Qassem Suleimani

米時間の1月2日の夜、イランのストロングマン・ナンバー2、ソレイマニ司令官はトランプの命令によって暗殺された。上の動画はイギリス系新聞によるもの。あの保守系外交専門家ザカリア氏でさえも、"先が読めない"とCNNで感想を言っている。理由はズバリ"トランプ"だ。

これまで慣例となっている議会の8人、この中には民主党ペロシ下院議長が含まれる、への事前報告なしである。理由は民主党の敵視とヘイトである。この暗殺は全くトランプ単独で決定されたといってよい。

この前のシリア撤退時にはトルコのエルドアンに電話で怒鳴りつけられた。プーチンにうまく言いくるめられると一体何をしでかすか分からない。これがトランプの真相なのだ。

ところで1月3日のワシントンポストにソレイマニ司令官の暗殺を山本五十六元帥の戦死に例えた文章を含んだ解説記事が出た。ある外交シンクタンクのメンバーによって書かれたのだがこの例えが一時的に話題になった。だが山本五十六は戦死であり、暗殺ではない。イランと米国は戦争状態に入ってはいない。

1943年太平洋の島々に設置された日本軍の守備地を巡回中の山本五十六を乗せた搭乗機の情報が米側に解読された。搭乗機は米機の攻撃を受け孤島に緊急着陸、翌日座席に座ったままの山本五十六の死体が発見された。だが山本の死の要細は今でも明確でない。自殺説も出ているくらいだ。

米側では山本五十六は真珠湾攻撃の立案者としてヘイトの対象である。ミッドウェイ開戦の大敗も経て日本海軍は概に落ち目になっていたので、彼の死が軍事的にどれほど影響したのかわからない。明確なのは山本搭乗機の撃墜で日本海軍の士気は大きく落ち、反対に米軍の士気は奮い立った。

しかしソレイマニの暗殺は軍事的に大きな変化となる可能性がある。何しろこの男がアメリカをイラクから追い出す事を目的として直接戦略を指揮していたことは間違いない。果たして"ヤマモト効果"が効くのかどうか、米国内だけでなく世界中の目が注がれている。

今回のトランプ政権の目的はイランのシーア派政権打倒だそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

ディルラバ、ウィグル出身の中国美人女優

新年あけましておめでとう

新年早々は中国本土で一、二を争う美人女優の話です。彼女の名は、ディルラバ。中国辺境のシルクロードの街、ウルムチ出身のウィグル族です。下の動画は彼女とこれまた人気大上昇中の美男俳優、チャン・ビンビンとの美男美女カップルが主演した長編歴史ドラマ ‟King's Woman"。これは英語名ですが、直訳すれば "王の女" です。

2017年に公開され中国語圏のみならず英語圏及びアジア諸国で大ヒット。しかし日本語では 公開されていない?らしいが、ネットの英字幕付きなら複数サイトでフリーでご覧できます。

 


THE KING'S WOMAN Official Trailer | Chinese Drama (Eng Sub) | HLBN Entertainment

 

この中国大河ドラマは秦の始皇帝と彼の愛妃のラブストーリーです。始皇帝はBC3世紀の群雄割拠の戦国時代に中国を軍事力で統一した中国最初の皇帝です。帝国内に中央集権制度を敷いた事で中国共産党の評価もよいそうです。儒学者を弾圧したのもディープステートを目の敵にするトランプと共通してますね。しかし後年書かれた司馬遷による史記に、秦の王子に生まれた始皇帝は実は秦王朝の血筋を引いていない、つまり母の情事の産物だ、という説が紹介されているそうですが、それがここでドラマ化されていること、さらにディルラバ扮する愛妃の産んだ王太子まで父親が違うことになっているが始皇帝は彼女への愛ゆえにこれを隠すなど、ストーリーとしてはロマンティックこの上ないけれど、歴史からは大きな逸脱です。

このドラマの背景の重要な歴史的事件は始皇帝暗殺事件ですが史的には始皇帝はあやうく難を逃れたとなっていますが、犯人が彼の愛妃の元カレだったというのもストーリーとしては面白いかもしれないが、もうこれなどはファンタジーの世界です。中国大河ドラマはほとんどがこんなもので、中には名前は歴史実在人物からとってはいるが、ストーリーは歴史とは逆というのが出てきて、さすがに視聴者からも批判の声が起こったのもあります。しかし中国は広い。この手のNHKと同様に金をかけたドラマが毎年数十本公開されている中で、宝石のように輝く素晴らしい大河ドラマが一本ぐらいは必ず出てきています。そこが凄いです。

中国の俳優さん達は上のディルラバとチャンビンビンのように皆演劇学校の出身で演技派ですが、問題はストーリーという事でしょう。長編は大体60話ぐらいだから始めから終わりまで面白いというのは聞いたことないです。今年からドラマを短縮しようということになっているそうです。