chuka's diary

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トランプのアメリカ2020:ソレイマニは山本五十六!?

https://www.youtube.com/watch?v=pChFGe57mLk


Footage shows aftermath of US airstrike that killed top Iranian general Qassem Suleimani

米時間の1月2日の夜、イランのストロングマン・ナンバー2、ソレイマニ司令官はトランプの命令によって暗殺された。上の動画はイギリス系新聞によるもの。あの保守系外交専門家ザカリア氏でさえも、"先が読めない"とCNNで感想を言っている。理由はズバリ"トランプ"だ。

これまで慣例となっている議会の8人、この中には民主党ペロシ下院議長が含まれる、への事前報告なしである。理由は民主党の敵視とヘイトである。この暗殺は全くトランプ単独で決定されたといってよい。

この前のシリア撤退時にはトルコのエルドアンに電話で怒鳴りつけられた。プーチンにうまく言いくるめられると一体何をしでかすか分からない。これがトランプの真相なのだ。

ところで1月3日のワシントンポストにソレイマニ司令官の暗殺を山本五十六元帥の戦死に例えた文章を含んだ解説記事が出た。ある外交シンクタンクのメンバーによって書かれたのだがこの例えが一時的に話題になった。だが山本五十六は戦死であり、暗殺ではない。イランと米国は戦争状態に入ってはいない。

1943年太平洋の島々に設置された日本軍の守備地を巡回中の山本五十六を乗せた搭乗機の情報が米側に解読された。搭乗機は米機の攻撃を受け孤島に緊急着陸、翌日座席に座ったままの山本五十六の死体が発見された。だが山本の死の要細は今でも明確でない。自殺説も出ているくらいだ。

米側では山本五十六は真珠湾攻撃の立案者としてヘイトの対象である。ミッドウェイ開戦の大敗も経て日本海軍は概に落ち目になっていたので、彼の死が軍事的にどれほど影響したのかわからない。明確なのは山本搭乗機の撃墜で日本海軍の士気は大きく落ち、反対に米軍の士気は奮い立った。

しかしソレイマニの暗殺は軍事的に大きな変化となる可能性がある。何しろこの男がアメリカをイラクから追い出す事を目的として直接戦略を指揮していたことは間違いない。果たして"ヤマモト効果"が効くのかどうか、米国内だけでなく世界中の目が注がれている。

今回のトランプ政権の目的はイランのシーア派政権打倒だそうだ。