chuka's diary

万国の本の虫よ、団結せよ!

貧困層へのメリークリスマス!?

 
拙住居がある貧民地区は特に悪名高いのでローカル雑誌に特集されたぐらいだ
。その雑誌を知人がたまたまクリニックで見つけて届けてくれた。もう10年以上も前の出来事だ。
ところが、同市の住民で世界的に名を知られたある投資家が老いて財産の一部を貧民街改善に投入。
それ以来拙地区が大きく変わった。今日では、新築ハウスと昔ながらの貧乏家屋が隣接する不思議な光景となって現れた。拙者をはじめ元の住民で残っているのはもう半分にも満たないだろう。安い家賃を当てにしていた不法移民の家族や隣の黒人一家達は次々と静かに去っていった。最近は拙携帯にまで、しつこく拙家屋を買いたい、というメッセージが入ってくる。中でも明日キャッシュを持ってうかがう、というのがあって、これにはさすがに驚かされた。
確かに、あの大富豪篤志家の善意は実ったようだ。ネットで調べると、拙家屋の市場価格が元の価格の5倍に跳ね上がっていた。真実は貧困地区の改善とは貧乏人を追い出すことだったのだ。
 
拙家の近所に彼の寄贈したコミュニティセンターの立派なビルがある。警察署付きだ。そこでクリスマス・ハムの無料配給があるという情報が入り、拙愚娘が早速貰ってきた。上のがそのフォト。
このハムはスーパーではかなり高い。その他はベジ、グリーンビーンとコーンの缶、アップルジュース、ピーナッツバター、ケーキミックス、チーズマカロニ。 ライスとピンとビーンズの袋だ。
ハムとグリーンビーン缶以外は拙家族が日常食べているものばかり。拙家族はハムなどの加工食品が嫌いで、肉、肉、とうるさい。
クリスマスハムは調理前の生のハムで写真のものとは違う。
袋入りのビーンズは数時間煮て、パクチー、オニオン、トマト、ソーセージの刻んだのを加えたメキシコの田舎風に調理して食べる。ライスも白よりメキシカンライスが人気がある。
 
最近のネットで話題になっているのに、避難民の無料フードがうつ症状に関連しているのではないか、というのがある。 難民も似たようなものを食べているのだ。特に豆、米は難民テントの常食となっている。
 
この記事を読んで、なぜ私が無料フードを貰いに行く?本当に必要な人からフードを横取りしているのではないか、という批判が出てくるのは当然だ。拙者及び拙家族は数少なくなってきたオリジナル住民として慈善の対象となっているので、好奇心も手伝って貰ってきた。だから双方満足のWIN・WIN だと思っている。
 
米国で飢えるという事は食糧事情ではなく、他の原因が介在しているケースがほとんどだ。今のところ食糧だけは不法移民労働に支えられ豊富で廉価である。しかしこれもオバマとトランプの過去10年間の不法移民排除政策で、大きく変わろうとしている。米の農家は人手不足で潰れかけている。
トランプの中南米出身者差別政策が続けば米国に本当の飢えの時代が到来するかも知れない。