chuka's diary

万国の本の虫よ、団結せよ!

新コロナ退治に消毒剤注射!?

日本の皆さんは2016年に横浜市の大口病院で寝たきり老齢患者が次々と亡くなった事件 を憶えておられると思います。この原因は担当看護師が病院で使っている消毒剤を点滴装置に注入して患者に投与してしまったからです。しかし、米の大統領が同じ事を全米TVで言い出し、はたまた米国は大混乱。

 

下はトランプが自ら宣言した天敵="フェイクニュースの先鋒を行くCNN"のアンダーソン氏のニュース番組からです。白髪のアンダーソン氏は著名なニュース解説者ですが、母親は去年亡くなったグロリア・ヴァンダービルト。彼女は、20世紀の初期に鉄道で財をなしたヴァンダービルト財閥の跡取り娘でした。アンダーソン氏はLGBTであの民主党の大統領候補選で活躍したピート市長のように夫がいらっしゃるそうです。

 

トランプは禁足=stay at home を止めさせたくてしようがない。もちろんこれは米の経済状態からして当然ですが、それよりも週末のゴルフが出来ない、トランプリゾートはコロナ騒動前から不景気で破産の瀬戸際に立っている、という利己的な理由の方が大きいと思われている。サウジや大企業関係者など、トランプにコネつけたい人々で賑わった首都ワシントンのトランプホテルも今は閉鎖、こちらは廃業する予定とか。

 

トランプは夏になれば新型コロナウィルスは消滅すると固く信じて疑わない。しかし、対策本部のCDC(米疫病センター)側は全く反対で、新コロナウィルスは秋にはもっと強力になって戻って来る、と予測し両者は対立している。夕方の大統領ブリーフィングでトランプとその側近は大本営発表を続け、CDC側はそこで反対見解をこそこそと述べる、という全く奇妙なことが毎日毎日続いている。

その上にCNCやNBCなどのフェイクニュース側記者団に突っ込まれると、トランプは激怒し、暴言を吐き捨て彼らと言い合いとなる、という本当に信じられない"ニューノーマル"な光景が全米TVでそのまま放映されている。

 

昨日4月23日夕方の大統領ブリーフィングはもっとも奇妙なものになった。

 

まず夏の紫外線がコロナウィルスを殺すので、これを体内でも使えるように方法を調査させる、という奇妙なトランプ発言に注目。それがさらに進んで、アルコールや漂白剤などの消毒剤がコロナウィルスを一分間で殺すことを力説し、それを吸い込んだり体内注射したら体内の新コロナウィルスも死ぬ、と言い出した。その日のトランプ・ヨイショの為に連れて来られたナンチャラという技術系の政府高官に、そうだよな、だからこれからチェックして、と何どもとダメ押しをしていた。この様子からしても、トランプは本気だ。

 

https://www.youtube.com/watch?v=fr5OopWwp98


Doctors shut down Trump's UV rays, disinfectant claim

 

動画の中の2人のドクターは、これは絶対ダメだ!してはいけない!。

 

理由はわからないが、米にはトランプにただ盲目的に従う人がたくさんいる。

 

不死身のトランプは米市民に夏の太陽を浴びることを推薦しているのだが、ここで大きな問題に突き当たる。特に私達の住んでいる南部州では紫外線は敵なのだ。理由はメラノーマ(=皮膚がん)だ。実は義母もこれで亡くなっている。メラノーマは最初は青・紫色のホクロ状のしみとなって露出された皮膚、特に鼻のてっぺん等に現れる。ほくろと違って円とかの対称形ではなく、無形だ。ほっておくと、体内に転移、癌が肺や乳などに現れる。私の州では白人にこれが多い。しかし私も直接の陽光は絶対に避けるようにしている。

 

今日4月24日の朝、キッチンやフロアーのクリーニング剤大手メーカーのライソルが、書かれているインストランクション以外の使用方法は絶対に避けて欲しい、と声明を発表。特に注射は絶対にしてはいけない、と宣言。

 

トランプも、わざわざ記者会見して、あれは皮肉をこめた悪い冗談、と言い訳をしていたが、あの目つきからしてとてもそうとは信じがたい。