chuka's diary

万国の本の虫よ、団結せよ!

トランプ:さあ次は"60 minuts" のストール記者攻撃!?

月曜日にはファウチ博士に逆襲、暴言を言い放題。

火曜日には" 60minutes"というCBS放送の著名な報道番組でベテランのレスリー・ストール記者のインタビューを録音。これは今週の日曜日にバイデンのインタビューと共に報道予定だった。ところが、約40分あまりのインタビューの後、トランプは突然インタビューを自ら打ち切った。ストール記者がマスクを着けていなかったからトランプが怒ったというニュースが直後に流された。しかしその後トランプは幾つものツィートでストール記者を罵倒。そして今日22日の朝にはトランプのフェイスブックでインタビューを全公開。これはCBSとの契約違反でもある。

 

トランプ側からの録音なので少々聞きにくい部分があった。真相はストール記者がバイデンには、どんな味のソフトクリームが好み?というようなソフトな質問ばかりするくせに、私には意地悪い質問ばかりした、という口惜しさが原因のようだ。

 

確かにストール記者は、冒頭で、タフな質問から行きますよ!とトランプに告げたのだが、それがカチンと頭にきたようだ。このインタビューは最初から最後まで言い合い に終わった。その最中に先ほどのソフトクリームの話を数回持ち出しトランプは不満たらたら。 

 

トランプの主張:

新コロナ感染対策は大成功。私がいなければ220万人の死亡者が出るところだった。(現在の死亡者数は22万人。)ストール記者が今感染第3波に襲われ感染者が増大している事を指摘すると、感染者の増大はテストをし過ぎるからだ、と答えている。

 

私の成功で経済成長率は世界一。コロナ不況は私の責任ではなく中国の責任。しかし安心しなさい、これが終わればまた米国は大繁栄に突入。(ホンマかいな?拙経験ではリーマンショックから株価が回復するのに10年かかった。)

 

オバマの医療保険は私が全廃してもっと安いのを設置する、と主張。しかし全く手をつける様子はない。以上の話に関してストール記者が事実と違っていると反論すればトランプはストール記者はネガティブ過ぎると非難。

 

バイデン親子はとんでもない犯罪者達で監獄に送るべきだ、と強調。ストール記者が、バイデン疑惑は2017年と2020年に議会で2回も調査され、バイデン氏には何も落ち度が発見されなかった、確固とした証拠があるのか?と訊ねた。トランプは、修理店に持ち込まれたラプトップが証拠だと主張。ストール記者が、あのラプトップの持ち主はまだ確定されていない、ジュリアーニとバノンがあれをNYポストに持ち出したのだ、と指摘。するとトランプはそんな事は全く知らない、と答えていた。(そんな嘘は誰も信じない、ただしトランプカルトの人以外を除いて。)

 

そこで激しい言い合いになりそうなので、バイデンの話は打ち切って元の話に戻ろうと合意。その時、トランプは突然混乱状態に陥ったようだ。

"Why are we sitting here?" どうしてここに座っている?

"Where are we?" 私はどこ?

"How do we get here?" どうしてここにきているのか?

などのナゾの言葉が次々とトランプの口から飛び出した。

ストール記者も"What are you talking about?” 何を話している?

と不審そうにトランプに尋ねてた。が、トランプはそこで我に返り、再び言い合いを続けた。

 

とくに白人至上主義グループのミシガン州民主党知事の誘拐暗殺未遂事件では、トランプは被害者の知事が州をロックダウンしたので狙われた、とテロリスト達の言い訳をした。ストール記者に、集会で"Lock her up"(=監獄に知事をぶち込め)と叫んだだろうと指摘されると、叫んでいない、あれは回りが叫んだ、とこれも言い訳。

 

トランプは疲れたらしく、もうたくさんだ、と言ってゆっくり立ち上がり、去った。

 

最近特に精神的にかなりおかしいのではないだろうか?というのが拙印象だ。

 

今日の夜には最後のトランプ対バイデンの討論会です。失礼ですが、高齢者虐待みたいであまりいい気分はしません。