chuka's diary

万国の本の虫よ、団結せよ!

米大統領選大騒動:集計は続くいつまでも!?

今日は11月6日。投票日の11月3日から三日目。しかし未だに激戦州では集計が続いている。従って大統領選の勝者は予想すらできない情況だ。理由は僅差過ぎるからだ。

以前は郵便投票は不在者に限定されていて数的には極めてマイナーなせいで選挙の勝敗にはほとんど影響しなかった。だから郵便投票集計前に勝者がすでに宣言されることもあった。しかし法的な確定者決定期限は12月1日であるのでそれまでに勝者が出ればいい。

トランプ自身も不在者投票の常連者だったし、今回は娘のイヴァンカと婿クシュナーが郵便投票している。この郵便投票に関して不正を問題にしているのはこれまでのところトランプだけだ。

 

トランプは11月4日の午前2時過ぎに最初の記者会見で、自分は勝利したので集計を止めるよう命令した。もちろんその時は大多数の州が開票中であった。これ以上開票すると不正票が混じってしまうから、というのが理由だ。そして、トランプにとっては致命的な激戦州の一つ、ペンシルべニア州を州裁判所に起訴し集計を停止するよう要請。すでにこれは却下された。しかしトランプは控訴している。

 

実は選挙法というのは各州ごとにあり、非常に複雑だ。つっつけば本当にきりがない。

例えば拙州であるが、ある大都市区でドライブスルーによる期日前投票所を設置したのだが、共和党により違法だから回収した投票紙全部を廃棄するよう起訴された。拙州では都市はすべて民主党が取っている。この起訴は共和党裁判官により即却下。しかし、投票日にはドライブスルーを廃止。理由は、投票日には投票は"建物"の中で行われること、と州法に記されているので大事をとったと市側は説明している。ドライブスルーはテントを通って投票したのだが、期日前投票にはこういった規制は書かれていない。

 

ところでトランプが不正選挙の元凶として目の仇にしているのは期日だ。かって私達は、電気、ガス、家賃などを小切手で郵送して払っていた。後払い商品料金もだ。この場合期日は明記されている。期日に遅れると罰金と手数料が加算される。

全州共通の慣習商法では期日までに郵便投函すればいい、というのが一般に適応されていた。だからその日の消印付 and/or 2-3日後に受け取ったメールも合法というようになっている。前者か後者かは受け取り手によって判断する。が、大体は後者である。

 

この郵便投票の期日で今回共和党側が激戦州で訴訟を起こしている。しかし各州の判断はさまざまだ。ある州の判事は4-5日の余裕を与えている。だから州に従うよりない。

 

だが、11月4日の午前2時半に、もう郵便投票を切って捨てろ、というのはいくらなんでもおかしい。その直後には、怒ったトランプ支持者達はAK15襲撃ライフルやピストルで武装し、激戦州都市の集計所に押しかけている。それだけでなく、早朝にアリゾナの勝者はバイデン、と報道したフォックスニュースにも押しかけた。

 

こういう人達を開票所に入れると非常に危険だ。これは常識である。

 

多数の州では公衆の面前で武器所持を認めているが、その場合は武器は実弾を籠めてもいいが、銃口をカバーする、身体にしっかり固定されている、等々の条件が付いている。だからそれを使った場合は所持者が常に殺人罪に問われることになる。今回は投票直前に激戦州の投票所に監視と称してトランプ側民兵とBLM双方が武装して押しかけている。これもメディアで大きく報道された。本当に一発触発だ。

 

昨日の夕刻にトランプがまたホワイトハウスで会見。今度は民主党に牛耳られた州でトランプ側の監視員が入場を阻止されているだの、死者が投票しているので不正だのと苦情を述べ、全郵便投票廃棄を表明。理由は、郵便投票がなかったなら、トランプはとっくに勝っているからというのだ。しかしこの時すでにペンシルベニアとジョージアがバイデン側に追っつかれそうになっていた。

この昨日の会見であるが、フェイクニュース側(米主要メディア)が会見中継を途中で次々とカット。

理由はデマ拡散はニュースではない、というもの。

下はその時、CNNのセレブキャスター、アーサー・アンダーソン記者のコメントでたちまちSNSで大拡散。

 

(トランプは)仰向けのデブ亀さん、暑い陽の下で悪あがきしている、すでに最後の時が迫っているのを知りながら"

an obese turtle on his back, flailing in the hot sun, realizing his time was over."

 

さて勝者はどちらか?いまだに分かってません。

バイデン側の有名コメンテーター達は皆口を揃えて11月3日の開票後にフロリダ・イリノイ・テキサスがトランプに取られた時には、ショックでパニック状態に陥った、と告白しています。その時世界のあちこちから、米は愚衆国でお気の毒、というコメントが寄せられた、と人気ある反トランプ・ユーチューバーが述べていました。