chuka's diary

万国の本の虫よ、団結せよ!

出たぁ~、死人が投票!?

死人が投票している! だの、遅れて現れた郵便投票、署名の正当性、開票モニターの苦情等のありとあらゆるイチャモンを付けてペンシルベニア、ジョージア、アリゾナの激選州で訴訟を起こしては片端から敗訴を続けているトランプ衆。

アリゾナ州では裁判を請け負っている共和党弁護士事務所が逃げ出した!

 

今回のはバイデン票で占められていると見込んだトランプの郵便投票一挙壊滅の企て。これは投票日の数カ月前から宣伝していた通り。こうして訴訟を激戦州で起こせばそれが最高裁まで到達、そこでトランプが任命した判事から都合を図って貰える、と計算したのが理由。

 

これらのデマを煽る為にトランプは死者の名までツィート。その名は、Blaylock氏。下がその顛末の動画。トランプ側はこの方は第二次世界大戦帰還兵であったが、14年前に死去した、しかし誰かが彼の名前を使って郵便投票していると主張。これはフォックスのトランプヨイショで著名なレポーター、タッカー・カールソンも大ニュースとして取り上げた。

タッカーカールソンと言えばハンターバイデン"汚職疑惑"でも片棒担ぎのヨイショ。しかし告発された内容はともかく、証拠だという一言会話が起こったのはバイデン氏副大統領退任後のことで汚職には該当しない。それと宛てにしていた中国銀行からのローンはドタキャンもどき?金の無い汚職疑惑なんであるのか?これ一体何なのだ?

 

しかも親会社のフォックス・ニュースはトランプの郵便不正投票クレームはデマと報道。ニュースはデマでタッカー・カールソンの時事放談では大々的な不正。フォックス視聴者の混乱は続く。

 

しかし実際に郵便投票したのは、年長の未亡人、Mrs James Blaylock。この年代の方々は夫人は"ミセス+夫の名"の名を使う方が多い。この方々の青春時代は男女の差別(区別)が厳然としてあった。男は外で金儲け、女はホームメーカー。今から考えれば夢みたいだ。当時多くの銀行は妻の名で口座を開いてはくれなかった。 そういう古き良き時代の名残りなのだ。この名でずっと投票してきた、と言っている。今回は投票は反トランプでバイデンに投票したとのこと。

さてタッカーカールソンが17年前に死亡したリンダ・ケスラーさんの投票は不正投票と言い張ったが、今回投票したのは同名同姓の人。揃いも揃って激戦州の激選州、ジョージアの住民達。トランプの陰謀が透けて見える。

www.youtube.com

https://www.youtube.com/watch?v=mlECoataVLU

 

トランプは投票不正ホットラインをオープンして情報収集。しかしそこでもまたあの"TikTok"のトロール達に押しかけられ、面白半分の嘘を報告。中には投票用紙にウXXが、という苦情もあったというが、本当か?

憶えているだろうか?今年の6月にタルサのトランプ集会の予約サイトに押し寄せて、トランプ側は10万人参加を予想して大はしゃぎ。しかし実際は5千人参加。トランプをカンカンに怒らせ、偶然かどうか知らないが、その後トランプ政権は米国TikTok閉鎖に躍起。今も裁判中だ。

 

今回もトランプ側はそれらの苦情を束にして不正は山ほどある、と裁判所に開票無効を申し立て。判事からそれらの内で一件でも事実確認したのがあるのか、と訊ねられると、全く無いとトランプ側弁護士は答えている。それで敗訴。

今のところこれまですべてがトランプ側の"とんでも訴訟"(=frivolous lawsuit)で終わっている。これらのトンでも訴訟はこれまでトランプが繰り返しやってきた事で珍しくも何ともない。今でもトランプは約1000件以上の訴訟を抱えている、と推測されている。しかし今回のようなのは大規模で一流弁護士事務所を通すので金もかかる。もし最高裁まで行くなら裁判費用は天文学的数字に達する。そこでトランプはこの投票訴訟を利用し、訴訟支援寄付金運動を起こしている。支援者達は寄付、寄付、寄付、とSNSを通してプレッシャーを掛けられていると報道されていた。

 

しかし、下方の注意書き条項ではこれらの寄付金の50%が裁判費用に、残りの半分がこれまでの選挙経費に充てられる、と指摘されている。これでは残りの半分が実際どこへ流れていくのかは疑問、これは新手のトランプ詐欺ではないのか?とフェイクニュースはまたまた大騒ぎ。