chuka's diary

万国の本の虫よ、団結せよ!

1/6公聴会第7回でいよいよ追い詰められたトランプ!?

昨日7月12日の1/6公聴会#7の盛り上がりが凄かった。司法省が1/6議事堂襲撃事件をトランプのクーデターとして捜査に乗り出す道がほぼ確立したとの評価が出ている。対するトランプは自分のSNSで公聴会そのものがでっち上げ、といつもの反発。しかし注目すべき動きの一つは、バノンのようなトランプ強硬派の壁にもクラック(ひび)が見えてきたことだ。

 

前回の公聴会ではキャシディー・ハッチンソン嬢証言を通じてホワイトハウスの大統領顧問弁護士パット・シポローネの動きが注目を浴びた。シポローネはトランプの顧客特権を維持する義務(fiduciary duty)が法的に課せられているという口実で、これまで相談内容は委員会に公開していない。だがハッチンソン証言で、シポローネ弁護士は他の2人の顧問弁護士と一緒になってトランプに公的に違憲言動をさせないよう周囲に厳しく命令していた事が明らかになった。

このシポローネの行動は顧客特権の枠を超えたものと解釈された。それでシポローネも下院委員会の再度の召喚に応じざるを得なくなった。今回の公聴会ではトランプによるクーデターの内情が部分的にではあれ暴露された。

 

2020年12月14日に各州で大統領選挙人が認証され、州レベルでの次期大統領が確定された。しかしその日同時に、トランプ側は闇弁護士達を使い偽のトランプ選挙人を激戦6州で勝手に認定し、フェイク認定書を作った。その一つを1月6日の議事堂でペンス大統領に無理やり手渡そうとした下院議員が現れた。

各州は勝者側の選挙人を認定することになっているところからこれはフェイク選挙人事件として司法省が捜査中。下院委員会はこれに関しての調査内容を司法省に渡した。フェイク選挙人を中心とする公聴会が開かれるのかどうかは未定である。

 

またその日12月14日はバー司法長官がトランプと直接会談し、ほぼ喧嘩別れの状態で辞任を表明した日でもあった。バーはその日司法省を後にし、司法長官として戻る事はなかった。バー司法長官はTVインタビューで、そのまま建物の玄関ドアまでエスコートされドアの外へポイされるかとも思っていたが、一旦彼の執務室に戻ることを許されて身辺整理をした、と述べていた。

 

一方トランプの側近達はこの州選挙人の認定でトランプが譲渡宣言するものと思っていた。しかし12月18日の夕方、トランプはこっそりチーム・トランプ、トランプの闇弁護士達、をホワイトハウスに呼び寄せた。シポローネ顧問弁護士達は、以前から彼らのことを"クレージーズ"(基地外連中)と呼んでいた。"クレージーズ"をホワイトハウスに入れるな、と命令していたのだ。

 

シポローネ弁護士側は大統領の違法行動は法的に許されないことをトランプに通達していた。つまり、顧問弁護士達の一斉集団辞任か、司法省告発を意味していた。ホワイトハウスの政治スタッフ達の中でこの対立を知らない者はいなかった、というのはハッチンソン証言より。

だから闇チームの秘密訪問は即シポローネ側に知らせられた。急を知って駆け付けたシポローネは、オーバルオフィス(=大統領執務室)のドアを開けると、フリン、パウエル、と全く会ったことのない男がいた、と述べている。この人はある投資会社の経営者だが、この経営者の役割は何なのかは未だに明らかにされていない。

そこでフリンとシポローネ側弁護士の間で罵倒合戦が始まり、前代未聞と評判をとったホワイトハウスでの大口論に発展した。

 

あの、ベネズエラのシャベス大統領の陰謀やクラーケン伝説で悪名を馳せたパウエル弁護士は、シポローネの駆け付け速度は世界新記録ものだ、と証言で皮肉っているところから、彼らもこのクーデタ計画が違法であることを充分自覚していた。

 

かってパウエル弁護士は日本のトランプカルトに絶大なファン層を抱えていた。しかし現在ドミニオンから2件の大型損害賠償訴訟を抱えているわけだが、彼女の弁護士は、常識のある人なら誰でもわかるウソを信じる方が悪い、と訴訟の不当性を法廷で述べている。

また、パウエル弁護士はトンデモ訴訟を理由にお騒がせ罰金と州側の裁判費用を負担するように訴訟を起こした州から命じられた。現在は彼女の弁護士資格再審の結果を待っているが予想はよくない。同僚のジュリアーニ氏はすでにNYと首都ワシントンの弁護士資格をはく奪されている。他の不正訴訟に係わった闇弁護士達も皆同様な立場に立たされている。

 

下の記事では公聴会の内容が分かり易く解説されている。しかし実際は非常に込み入っているでこれは部分的です。

 

www.bbc.com

 

12月18日にトランプは闇弁護士を秘密裏にホワイトハウスに召喚し、プランB、つまり選挙に敗れても大統領の地位を維持する陰謀=クーデター、に移行しようとした。

その計画では軍を掌握し激戦6州、つまり2020にバイデンに寝返った6州、のドミニオン及びその他の集計マシーン一切を軍に押収させること、同時にパウエル弁護士を特別捜査検察官に任命し、不正選挙を徹底的に捜査させる、となっていた。当然バイデン大統領就任プロセスは一時停止でトランプはそのまま大統領を続けることになっていた。

 

しかしシポローネ側の説得にトランプが合意するまで約6時間もかかった。闇チームがホワイトハウスを後にしたのは、夜中の12時過ぎ。しかしその直後の夜中の1時頃、トランプはツィッターで、ミリシア達、つまり極右白人至高主義武装団体に向け、1/6の次期大統領認定式に首都ワシントンに抗議大動員をかけた。

 

これが総司令官トランプの命令となりミリシア団体間にコミュニケーションが設立された。公聴会では複数の襲撃参加者に対する起訴状の部分として紹介された。このミリシア団体とトランプの連絡役を果たした人物として、フリンとロジャー・ストーンの名が挙げられた。

 

次の公聴会は7月14日の予定でしたが、急遽来週に変更されています。一方トランプのノースカロライナ集会も7月15日に予定されていたが、御大トランプと息子達、それにイヴァンカさんがジョージア州大審院に召喚された為、急遽中止となっている。ノースカロライナの集会は有料でした。値段は最低千円席から約35万円までとなっている。